坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

サンキュー・ブッダ

2020年06月03日 | 坊主の家計簿

リハビリ・ツーリング途中に寄ったコンビニトイレに映し出された私は、単なる疲れた中年オヤジだった。


と、石を投げたら簡単に見つかりそうな安っぽい小説に書かれてあるような事を書いてみる。でも、確か私は「実年齢より見た目が若い」という事も1つのセールスポイントだったけど、もうダメになったみたい。

そして、寝てるか座椅子に座っているかの生活の中で弱り切った腹筋のせいか、たった50キロ程度走った辺りで腰が痛くなる。


阪神大震災&地下鉄サリン事件の年以来の名古屋市円頓本町にある「とんやき・上野屋」は大瓶750円という西成ならば暴動が起きるような価格だった。まあ、上野屋目的で来たワケだし、とんやきも無茶苦茶美味しかったから別にエエけど、以前に来た時には「ビールが高かった」という印象が無かっただけに少し残念。


太閤通り近くにある一泊2500円バイク駐車料金無料のホテルにチェックインするまで時間が余ったので、津島に行く。さすがは織田家の天下取りに大貢献した商人の町だけあって、大きな屋敷が今もあったりする。それほど観光地化されて居ない町並みを見ながら、「先祖伝来の金持ちはエエのお」と煩悩がムクムクと出て来た。


画像は、名古屋にも当然ある夕焼け。ホテル近くの居酒屋でシメの一杯は呑んだけど、上野屋を出て、ホテルまでの約30分程度の道のりを歩いていた中で見た夕焼け。


実家は貧乏自慢出来る程の家でもなく、単なる大阪下町にある、極々あり触れた家。ただ、両親共に大谷派であり、実家にはケッタイな姉ちゃんが御参りに来ていた。


私の所属寺も大谷派。実家とは無関係に運動からみで知り合った住職の寺。でも、実家が大谷派でなく、また、ケッタイな姉ちゃんが御参りに来てなければ、僧侶資格を取る事もなく、大谷派を選ぶ事も無かったかも知れない。


そう考えると、津島の先祖が努力した金持ちの家に生まれる事は無かったが、私の先祖だったり、私を取り巻く人たちの先祖も散々努力して来た結果として、今の私がある事に気付く。

「愚痴おおく、あさましく」「ねたみ、うらみ、そねみ」の塊のまま、それでも堂々と生きている私が、ここに居る。


南無阿弥陀佛を「サンキュー・ブッダ」と訳した人がいるけど、うん、ありがとう。





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