何の『行動力』

　娘と一緒に昼寝をしてたら、娘、起きる→泣く→パパあやす。
　買い物に出かけてたママ帰宅。「これでようやく昼寝が。。。」と。まあ、３０分も寝てなかったし。昨夜も娘が暑いのかなんなのか知らないが、寝返りゴロゴロでパパを叩いたり、途中、目が覚めたのだろうが（こっちも目が覚めたのだが）パパをよじ登ってどこかに行こうとしたりとかなんとかで、「眠い。。。」である。雑用が多くで放っといても睡眠時間が足らんのに、また、こうやってネットで遊んだりするもんだから、眠い、眠い。
　と、まあ、もう一度寝ようかと思ってたら、ママから来客のお知らせ。「ん？珍しい」と思いつつ、短パン姿では失礼だと思い、ジーパンだけ履いて、シャツは法衣の下に着る白のシャツのまんま対応する。いや、寝ぼけてまして。。。

　来客は本願寺派の住職さんだった。
　私は『なむ南無の会』（http://namu-kansai.jp/）という所の名前だけの代表なんだが、なむ南無の会のホームページを見られたらしく「ちょっとお話を」という事で来られた。なんせ、『名前だけの代表』なので言える部分だけお話したりしてたんだが、それよりもなによりも、「昨日、会合で京都に行ってまして」っちゅう事だったんだが、え～。。。ひょっとしたら昨夜一緒にお酒を飲んでたかも分からんかった人であった。つまり、私も参加したかった会合に参加されたらしく、共通の知人が多くてなんか初対面だったのだが、初対面の気がしなくて、思わず途中で「ビール飲みます？」と（笑）まあ、遠方まで帰られるのでビールは飲まれなかったが、２時間半ぐらい話してたのかなぁ。ママが「そのまま飲みに行くんやと思った」と（笑）
　お陰でこちらも非常に様々な勉強をさせて頂き、また、刺激を得た。
　
　一番の刺激はその行動力であった。まあ、話を伺っていても「すんげーな」と思ったりする部分が多々あったのだが、だって、電話連絡もなく、つまり「飛び込み」で遠方の土地の寺に行けるのは、私には全くない回路なので「スゲー」と純粋に思った。私が出来るのは遠方の土地のバーに飛び込んで、すっかり常連気分で酔っぱらえる事だけである。っちゅうか、これもかなり高度な酔っぱらい技術だと思い、密かに自慢しているのだが。。。

　まあ、その行動力を目の当たりにして驚く。
　ちなみに私も「若い頃」はそうだった。若い頃はそれこそ色々な場所や会合・集会なんぞに「飛び込み」で参加して居たのだが、めっきり最近は落ち着いてしまった。
　人見知りは若い頃から全く変わっていない。むしろインサイドワークというか、長年の人生経験で人当たりの悪さ、人見知りを『表面上』は克服している。つまりは『落ち着いてしまった』のである。バーだって、新規開拓はしていない。まあ、これは『飲みに行く機会』がめっきり減っただけなのかも知らんが、まあ、落ち着いてしまった。あ、最近、出入りする店が１つ増えたけど、そこだって旧知の先輩が出入りしている店やし。

　今日、御参り先の（微妙だが）お婆ちゃんを話してたら、「年を取ると新しい事が出来なくなってねぇ。。。」と語られておられた。その時は『お婆ちゃん＝年寄り』『私＝若者』という関係になってしまって話をしていたのだが、何の事はない、私が見事な『年寄り』になっていた。

　今日来られた方は私と２０才以上も違う。「それなのに。。。」と、能力で自他を斬り裁いている自分を発見する。「それぞれの人生」という大切な事を忘却してしまっている。
　だから、お婆ちゃんにもしんどい思いをさせてしまった事だと思う。

　能力。出来る人と出来ない人。
　「出来る人には居場所が与えられ、出来ない人には居場所が与えられない」
　とは、専修学院時代に教えて頂いた事だが、今も変わらず「出来る自分には居場所を与え、出来ない自分には居場所を与えない」であり、それはそのまま他人に対しても当てはまる。
　他力がない。南無阿弥陀仏がない。

　【仏から信ぜられている『絶対に』何もかも承知の上で信ぜられている。】（曽我量深）