坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

投機

2008年02月16日 | 坊主の家計簿
 2月16日

 食類  豚バラ         300円
     うどん玉         18円
     天ぷら2         97円
     法蓮草          98円
     にんにく         68円

 合計              581円
 2月累計          68368円

 御参り中の某御宅。部屋が暖かい。しかし石油ストーブは見つからずエアコンのみ。エアコンを指差して「これって200Vのやつですか?」と聞く。「いや、普通のやつですよ」とオバちゃん。よく見るとエアコンの所に『26℃』と出てた。
 そうか。。。我が家のエアコンの効きが甘く「寒いのぉ。。。」だったのは設定温度が低かったからやな。設定温度なんぞ気にした事なかったし。設定温度は22℃だった。ちょい贅沢に2℃アップの24℃にする。暖かい。。。エアコンでも暖かいのね。部屋で着膨れせんでも良かったのね。
 とはいえ、小心者なので1℃下げよ。

 御近所スーパーでチキンラーメン5袋入りが値上げしてた。258円になってた。少し前までは238円だったはずなのに。
 小麦も値上げ、油も値上がり。純粋に「取れないから値上げ」とかでなく、投機とかもあるらしい。投機で値上がりって、なんか納得いかんのぉ。。。
 小麦は今年の春から30%も値上がりするらしい。小麦といえばうどんである。うどんは小麦と水と塩で作る。いまだに手打ちにこだわって、足で踏んだりしている店もある。
 小麦の仕入れ価格が30%上がった=うどんの原価率が30%上がる事とは直結しないのだが、足でふみふみしている婆ちゃんなんぞが小麦の値上げに『投機』が絡んでいる事をどう思っているのだろうか?まあ、気合の入った婆ちゃんなんぞは、「そんなに儲けてどないしはるねんやろね」なんだろうが、ついつい足で踏んでるうどんに力が入ったりして。「アホか、ボケ!」って。「お前等のせいでうどんを値上げせんとアカンようになったやんけ!」って。
 うどんが値上がりしても、客の収入も同時に上がっていれば問題ないのだろうが、そうはいかん。「え?婆ちゃん、値上がりしたん」と。婆ちゃんも客も悲しい。
 「いや、今年は小麦が不作でねぇ。。。仕方がないのよ」
 だけじゃなく、
 「投機で儲ける人が居てねぇ。。。」

 うちの暖房はエアコンとコタツのみ。石油は苦手なのだ。臭いが。頭が痛くなる。
 今日の大阪は少し雪がチラついた。けど、まあ、「雪が降りそうやし」と自転車から車に乗り換える程度。雪がチラつかなければ充分に自転車で移動出来る。
 北海道で月6万で年金生活をしている婆ちゃんの事をニュース特番で取り上げていた。6万の内の暖房代、つまり石油代が2万らしい。この辺りでは信じれないのだが、まあ、北海道やし。
 以前に買ってた当時の石油価格が確か18リッターで680円ぐらいだった。今はそれに1000円プラス。石油価格の上昇は純粋に投機。
 原油で投機している人がどういう人か知らないが、原油価格の上昇の為に月6万の生活費から2万円も石油代に支払わざるを得ない人がいる事を知っているのだろうか?

 経済学っちゅうのは全く解らんのだが、まあ、金は使えば廻る。私にとって贅沢であるタクシーでも、乗るとタクシー運転手の生活に廻る。
 飲みに行くと、飲み屋のマスターの生活資金にもなる。
 本を買うと、本屋と出版社、作者の生活資金になる。
 でも、『投機』ってなんやねん。バクチならパチンコとか競馬とかでせえや。野球賭博とかでも別にエエ。野球賭博で球場の入場料は上がらんやろうし。

 「『投機』であってるのかなぁ。。。」
 と、ちょい検索して初めて知ったのだが、日本語での『投機』とは元々禅宗の言葉だったらしい。何やら『機に投ず』と読むらしく、悟りとか、師弟の心機が投合する事らしい。
 当然、今、主に使われている『投機』とは関係ない。
 事もないのかな?人の心の動きが、市場の動きになった。市場を動かすのも人であり、市場に参加する人の心の動きを読み、金を儲ける。
 人。人が居なくなれば投機も出来ない。
 なんだが、全ての人が大事である、とは言い切れないのだろう。きっと。

 生活。何の為に生活しているのだろう。
 私は人はただ生きているだけでもイイ、と思う。それは一直線に「ただ生きているだけの人間を差別するな」に繋がる。
 投機で生活して居られる方々は、何の為に生きて居られるのだろうか?

 ユニクロは土日になると毎週バーゲンをする。
 私もオッちゃん服を揃えるのにチェックする。特に今週はオッちゃん服がバーゲン対象。
 欲が膨らむ。。。
 きっと、数点の買い物をするのだろう。シャツとか、ジャケットとか。まあ、春もののジャケットはまだエエか。シャツを数点買うのだろう。着れるシャツがあるにも関わらず。

 投機をして沢山御金儲けをする人達。きっとユニクロではなく、ユニクロシャツの何倍もするシャツを買ったり、沢山のシャツを買っているのだろう。
 そのミニチュアが私。欲に変わりはない。
 でも、何を目的に生きているのだろうか?

 世界に、世の中に、何を伝えたくて、何を残したくて、何を存在理由として生きているのだろうか?
 無欲は私には無理である。でも、欲は欲である。

 キリスト教ではアガペーという言葉がある。『無償の愛』。
 何かをして貰ったから返すのではなく、何の利益がなくとも人を愛する。仏教では無縁の大悲みたいなものか。
 そんなものに包まれている。
 存在しているわけだし。

 御陰様。
 自信があれば『当たり前』。