坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

遺族外来

2007年03月06日 | 坊主の家計簿
 先に訂正、っちゅか、お詫び。
 え~、このブログはほぼ酔っぱらって書いていますし、数字以外の内容の事実性はほぼありません。「目指せ!Mー1グランプリ!」っちゅう気合で書いてますし。
 ん?
 ですから、3月2日の記事『ひな祭り』において
【「あんなものは国体を象徴するものです。何故ひな壇の敷布が赤いか解りますか?あれは夷の、アイヌの、琉球の、台湾の、朝鮮の、中国の、アジア諸国の人民の血で赤く染まっているのです。また、国体を守る為に犠牲になった我々人民の多くの犠牲者の血で赤く染まっているのです。」】
 と書いたのは、如何にも左翼が云いそうな事&個人的にちょっと思っただけの話でして、歴史的意味合いは全くありません。
 ちなみに元ネタは、17年程前に当時28歳だったはずの兄ちゃんが「日の丸の赤はウチナンチュウの血の色や」と、酔っぱらって云ってたのが元ネタでしてですね。。。


 3月6日
 
 雑費   缶ココア           120円
      傘              499円
      タバコ10(記入漏れ)   3000円
 外食   卵焼きメシ磯辺揚げ      453円
 食類   ミネラル水6         497円
      野菜ジュース8       1194円
      クラッカー           37円
 
 合計                 5800円
 3月累計              19069円

 っちゅう事で、本日も御仕事忙し、っちゅう事で公文サボリ。
 ダルいので昨日借りて来た『いま、会いにゆきます』を観る。
 これはお得である。YOU観たさに借りたら、ついでに市川実日子も観れたし、エエ感じ。
 映画内容は、え~と、え~と。。。

 お参り中の車の中ではAMラジオを聴いている。真面目なお坊さんなら移動中であっても御経のCDなんかを聴いているのだろうが、っちゅうか、そういうヤツは世の中に一人ぐらいしか今の所知らんが、まあ、FMよりニュースも多いし、音楽は眠くなるしやな、AMラジオを聴いている。
 遺族外来っちゅう言葉を初めて聞く。なんか、埼玉の方であるらしい。
 「坊さん頑張らんかい、仕事取られとるやんけ」
 なんだが、自分も坊さんやってんやった。。。
 
 読経してるとタンマに泣かれる事がある。
 一番印象深かったのは学生時代にお盆の手伝いで行った先の娘さん。中学生ぐらいなんだろうか?お盆のスーパー忙しい中でスペシャル読経マシーンと化して見知らぬ土地で読経しまくっていたんだが、終わって帰ろうとしたら留守番してた娘さんが泣くじゃくっていた。
 気持ちはなんとなく解る。葬儀の事を思い出したんだと思う。お爺ちゃんか、お婆ちゃんか誰か知らないが大切な人が亡くなった時、『死』っちゅう『別れ』の時を思い出して泣いていたんだと思う。え~。。。無茶苦茶忙しかったので話は全く聞かずに帰ってしまったが。。。

 その後、すべての所で出来ているなどとはとても言えないが、でも、最近亡くなられた方が居られる所に行く事があれば(当然、殆ど住職が行きます)、出来る限り話を聞こうとは心がけている。まあ、出来ない事の方が多いのだが。。。
 葬儀の時の話から、死ぬ前の思い出話しなんぞを聞く様にしている。っちゅうか、「している」もクソもなく、話題は自然にそうなるし。
 そんな事がとっても大事な『仕事』だと感じたのは変な話ビハーラを学んでからだった。別に自然に殆どの坊主がしている事だし。
 だから『遺族外来』っちゅう事を聞いても別に不思議には思わないのだが、え~。。。関東の坊主も月参りせえよな。。。

【死別が身体に及ぼす影響ですが、配偶者を亡くした54歳以上の男性の調査では、死別後6ヶ月以内の死亡率が配偶者のいない場合に比較して約40%上昇すること、死因の4分の3は心疾患である事を指摘しています[4]。女性も死別後3ヶ月は死亡率の高いことが指摘されています[5]。死別が精神に及ぼす影響ですが死別後1年以内に抑うつの兆候を呈する未亡人が47%にのぼり、対象群の8%と比較すると有意に高いことからが知られており、死別後1年以内の自殺リスク、女性で10倍、男性では66倍に上昇します[6]。】(http://mric.tanaka.md/2006/06/20/vol_12.htmlより)

 こういうのを『祟り』とも呼んだりすると、確かカールベッカーやったかな?確か話して居てた。

 『いま、会いにゆきます』の前半を観ながら、そんな事を考える。
 「お前等、一周忌の準備も、中陰参りもせえへんからそんな幻覚観るんじゃ。竹内結子を成仏させたれよな。」
 「こら、なんで医者に相談しにいくねん。そういう時は葬式した寺の住職に相談しに行くもんやろ。」
 とか思いつつ、全く仏教を無視したままで映画は進んで行く。

 別に仏教は『死』を専門に扱うものではない。『苦』の中に『死』も含まれているだけの話だ。
 『苦(思うようにならない)』っちゅう事の最たるものが自分の死であり、また親しい方々の死である。
 よって、『いま、会いにゆきます』のように竹内結子が出て来たらアカンわけなんだが、まあ、でも、前半は「死者から望まれているもの」として観てた。あくまでも前半だけなんだが。。。

 まあ、映画全体としては、「現実を引き受けられない事を散々美化したらこんな映画が出来ました。ほら、お前等も現実よりも妄想の方が好きやろ。よって、泣け!泣け!」っちゅう映画であって、ただ、YOUと市川実日子が変わらずよくって、&昨日は村のお婆ちゃんでお寺にもしょっちゅう来てたお婆ちゃんの葬儀やって、その事をもっと色んな人達と喋りたかった、思い出とかをもっと喋りたかった、けど、忙しさをいいわけに喋れなかった&「坊さん、ちゃんとせえや。布施貰っとるんやろ」&やっぱしもっと喋りたかったなぁ。。。っちゅう映画。

 遺族外来と違って、村の坊さんでも、街の坊さんでも、村の、街の住人やし。
 多分、多くの飲み屋でも同じようなもんやし。
 そこからこぼれ落ちる人が多くなって来た、っちゅう事か。

 と云う事で反動右翼になってしまいそうになるのだが、強制力や、圧迫感のない『ゆるやかな共同体』がエエな。別に昔を美化しても意味ないし。