エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

オリーブの花

2014年05月30日 | ポエム
オリーブの花が、平和的に咲く。
そう・・・オリーブは平和のシンボルだから。
鳩が咥えているのも、オリーブの一枝である。



季節はいま、見上げても良いし視野を広げても良い。
どちらにせよ、青葉茂れる候なのである。
身体が内部から浄化される。



純化されるのではない。
浄化されるのだ。



俳句を詠もうとしないけれど、取り敢えず五七五が産まれてくる。
メモを取り、推敲に入ろうとするのだけれど言葉が語り始めるのを待て!
と誰かが叫ぶ。

茂木さんが言っている。
「創造性と云うものは、自分の体験が基礎となっている」
と。

体験を、なまじ濾過する必要も無い。
ありのままに表現する。







「オリーブの蜜吸い花粉散らす蜂」







写生に拘るあまり、変に句をいじってしまう。
その「枷」が外れた。

素直に句が詠める自分がいる。



オリーブの花のように、素直に風に揺れること。
素直に蜜をすわれ、花粉を零すこと。

その全てが美しいのだと思う。



嗚呼、オリーブのバージン・オイルにまみれて歩く。
嗚呼、オイルが甘く香り立つ。

疾風怒涛の俳句道も楽しい。



      荒 野人