エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

藤の花と渋川

2014年05月01日 | ポエム
神奈川県の伊勢原に出かけた。
折しも、雨模様。
東名は、混雑もなくスムースに流れた。

伊勢原の石田牧場の藤を見に出かけたのである。
石田牧場は、ジェラートが売りになりつつある。



同時に、藤の花が知られている。
この藤は「野田藤」で、長く垂れ下がっている。
見た目は、しなやかである。

短い房の藤は「山藤」という。
花の着き方は「無限花序」である。



絵になる藤である。

この石田牧場の横には「渋川」が流れていて、芝桜が有名であると聞いた。
流れは清冽である。
岸辺の斜面に芝桜。
なかなかのものだ。



ここの奥さんは「からまつ」の同人である。
その協力もあって、藤の花を見学した後に句会とあいなった。

雨の藤の例句は少ないとのこと。
ぼくもまた、藤の雨でせいせいと句を詠んだものであった。





「藤の雨土に額ずく房ゆたか」



水のある風景は、楽しい。
雨に濡れた花は、美しい。
瑞々しいのである。



              荒 野人