エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

柿若葉

2014年05月13日 | ポエム
爽やかな気候が続いている。
五月晴れ、なのだけれど土が降る。
屋根なしの駐車場に停めているのだけれど、フロント・ガラスは埃だらけである。

実に汚い。



そうであったとしても、この爽やかさは例えようも無く気持ちが良い。
見上げると、柿若葉の影から幼い柿の実生が生まれている。
柿若葉の生命力が横溢するのだ。

日を透過する葉の葉脈は、鮮明である。
そこに、黄色の命の炎が萌えている。
力づけられる佇まいである。







「柿若葉青き血潮の脈を診る」







この生命力の逞しさには、脱帽して見上げるしか方法は無い。
そこに、人の品性が試されているのだと思うのだ。



自然の揺るぎない逞しさに畏怖せよ。
そこに、新たなる創造が刻まれるのだ。



         荒 野人