エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夏木立

2014年05月21日 | ポエム
夏木立。
なんという美しいオマージュだろうか。

日本語の美しさの象徴的な言葉である・・・と思う。
文字に意味のある日本語だからこそ、こうしたオマージュが心を揺さぶるのだ。



夏木立を探して、漂泊した。
萩原朔太郎のように。



都会の夏木立は、綺麗すぎて好きになれない。
だがしかし、これもあって良い。

受け入れられるキャパの範囲である。







「夏木立視界切り裂く鳩の群れ」







嗚呼、汝漂泊者。
ぼくは過去からも来ていないし、未来をも過ぎ去らない。
山頭火のような生き様を、希求するわけでもない。

写生した視覚からのオマージュを、言葉で紡ぎたいのだ。




        荒 野人