エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

青嵐

2014年05月27日 | ポエム
昨日は、時ならぬ青嵐。
強い風が吹きまくった。
その風は、南風である。

風は乾燥していて、まことに気分の宜しい一日であった。
だがしかし、夕食の後白雨がきた。
今日の午前中まで降り続くのだと云う。



瓦を積み重ねた塀が、緑を引き立てるのであった。

由利さんは、野人からの「からまつ」退会届を手にしたはずである。
由利さんは心の平安を得たことだろう。



野人の心には「青嵐」が吹いた。
同時に、新たなる俳句への旅立ちが始まった。
断固たる道程が見える。

いま、茂木健一郎さんの著作にのめりこんでいる。
脳科学者である。







「ざわめきの葉裏を見せる青嵐」







茂木は、とりわけ俳句について多くを発言している。
その発言が「正鵠」をえている。
当を得ているのである。

その著作の中に「モーツアルトは演歌をつくれない」というセンテンスがある。
作品はその人の、よって来る経験と学びの結果であるというのだ。
同時に、それを曲げてまで作品を作っても駄目だというのだ。
モーツァルトは演歌を聴いたことがないから、演歌はつくれないのだと喝破する。
見事である。

茂木さんの見解は、今後多くを紹介する事になるだろうと思う。
とまれ、今月末を以てぼくは「からまつ」を退会する。
新たな俳句の旅がはじまるのだ。



      荒 野人