エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

神代植物公園の薔薇

2014年05月26日 | ポエム
素晴らしく咲き、素晴らしく匂う。
薔薇の花である。



この薔薇は、馥郁たる香りを放っていた。
おそらくバラ園全体を覆う。

渾然一体となった薔薇の園は、堪らなく感性が痛い。
それが薔薇なのだと知らなければならない。



このバラ園に至る径は、オゾンに溢れている







「香を辿る林の先の薔薇の苑」







薔薇の感性の相克・・・そんなオマージュを深く抱いた。
交配技術が進み、人によって作られた薔薇が多くなって楽しみが増えた。

だがしかし、実生を人に提供する市波は減ってきた。
オールド・ローズが、珍重される所以である。



色と香り。
その生命の昂りを以て良しとしよう。



       荒 野人