フレデリック・ワイズマン監督、
今回は3時間25分!(笑)
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「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」70点★★★★
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ドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督の
41作目となる作品。
世界中の図書館員の憧れ、という
<知の殿堂>、ニューヨーク公共図書館を追ったもので
上映時間は205分・・・つまり3時間25分!
いくら広大で美しい図書館とはいえ
そんなに描くことあるの?と思うけど、
いやいや、
実にさまざまなネタがあることに驚きます。
まず
著名人を呼んでの講演会やトークショーあり、
(エルヴィス・コステロやパティ・スミスも登場!)
ピアノコンサートなんかもある。
コールセンターに詰める図書館司書たちが
めちゃくちゃ高度な問い合わせに
知識を総動員して、本を探す様子に感嘆するし、
デジタル化のために本を撮影する仕事や
返却本のよりわけシステムなど裏側も映る。
美しい建築様式、その空間を利用しての
図書館ディナ―パーティ-、なんて催しもあるんですねえ。
さらに各地域にある「分館」が
紹介されるのもおもしろくて
ブロンクス分館では「就職フェア」があったり、
ハーレム地区にある分館ではネット環境を持たない住民のために
モデムの貸し出しが行われていたり。
会議では図書館をねぐらにするホームレスにどう対応するか、なんて
問題も話し合われていて
へえ~、図書館の仕事ってこんなにあるんだ!と同時に
「図書館」を通じて、ニューヨークのいまが映る、というドキュメンタリーなんです。
ただ
場所も広範囲で、出てくる人々も多様で、動的で、寝なかったんですが
今回は会議のシーンも多く、
さすがに、途中、ちょっと眠くなった(笑)。
それでも
「BANANA FISH」(by吉田秋生)の聖地だし!
見てよかった。
そして、ちょっとくらい寝てもいいですが
「場所柄」くれぐれも、お静かに・・・・・・。
★5/18(土)から岩波ホールで公開。ほか全国順次公開。