おもしろい!
確かに高校生版「オーシャンズ11」いや、よりハラハラかも。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」78点★★★★
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タイ・バンコク。
頭脳明晰でマジメな天才女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は
貧しい家に生まれたものの
国内有数の進学校に、特待生として転校する。
転校初日、リンは天真爛漫なグレース(イッサヤー・ホースワン)と友達になり
彼女に勉強を教えることに。
だが、中間テスト当日。まったくダメなグレースを見かねたリンは
古典的なカンニング法で、グレースを助ける。
そのテクと天才ぶりが、学内で密かな評判となり
リンはアルバイトとしてより高度なカンニング法を生み出し、
同級生たちを助けることになる。
だが、そこには思わぬ落とし穴があった――。
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タイの高校生による、国際的な試験でのカンニング事件を描いた
スリリングな犯罪エンタテイメント。
中国で実際に起きた、集団不正入試事件をモチーフにしてるそうで
知能犯の天才女子高校生の作戦と、ハラハラの展開に
タイの格差社会の事情がちょっとあざといくらいに絡むんですね。
しかしそのあざとさが、逆に毒となり、いい感じ(笑)
冒頭、取調室のシーンからはじまる展開&構成にも、かなり仕掛けアリだし、
ラスト28分のカンニングシーンはマジで心臓バクバク!
さらに
ヒールなキャラであるヒロインと、
善人キャラなもう一人の天才君の間に、微妙な恋愛感情が――え?しかし?
と、最後まで読めないっす。うまいっす。
もちろん、彼女たちのやってること=カンニングは悪いコトなんですよ。なんですが
ひっつめ髪もキリリと
頭脳で凛と立つ、ヒロインはさながら戦士のようで
ついつい感情移入してしまう。
演じるチュティモン・ジョンジャルーンスックジンは
15歳から9頭身(!)ルックスを生かしてモデルとして世界的に活躍しているのだそう。すげー!
それに「カンニング」と一口に言ったって
消しゴムに書いたり、極小の巻物作ったり・・・・・・とか
低次元のレベルではないんですよ(ドキッ、え?やってないすよ??)
これだけの苦労をしてやったんだからさ、許してあげようよ、て
つい思ってしまうところが、またクセモノでした(苦笑)
★9/22(土)から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。