ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

バッド・ジーニアス 危険な天才たち

2018-09-19 01:28:12 | は行

 

おもしろい!

確かに高校生版「オーシャンズ11」いや、よりハラハラかも。

 

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」78点★★★★

 

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タイ・バンコク。

 

頭脳明晰でマジメな天才女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は

貧しい家に生まれたものの

国内有数の進学校に、特待生として転校する。

 

転校初日、リンは天真爛漫なグレース(イッサヤー・ホースワン)と友達になり

彼女に勉強を教えることに。

 

だが、中間テスト当日。まったくダメなグレースを見かねたリンは

古典的なカンニング法で、グレースを助ける。

 

そのテクと天才ぶりが、学内で密かな評判となり

リンはアルバイトとしてより高度なカンニング法を生み出し、

同級生たちを助けることになる。

 

だが、そこには思わぬ落とし穴があった――。

 

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タイの高校生による、国際的な試験でのカンニング事件を描いた

スリリングな犯罪エンタテイメント。

 

中国で実際に起きた、集団不正入試事件をモチーフにしてるそうで

知能犯の天才女子高校生の作戦と、ハラハラの展開に

タイの格差社会の事情がちょっとあざといくらいに絡むんですね。

しかしそのあざとさが、逆に毒となり、いい感じ(笑)

 

 

冒頭、取調室のシーンからはじまる展開&構成にも、かなり仕掛けアリだし、

ラスト28分のカンニングシーンはマジで心臓バクバク!

 

さらに

ヒールなキャラであるヒロインと、

善人キャラなもう一人の天才君の間に、微妙な恋愛感情が――え?しかし?

と、最後まで読めないっす。うまいっす。

 

 

 

もちろん、彼女たちのやってること=カンニングは悪いコトなんですよ。なんですが

ひっつめ髪もキリリと

頭脳で凛と立つ、ヒロインはさながら戦士のようで

ついつい感情移入してしまう。

演じるチュティモン・ジョンジャルーンスックジンは

15歳から9頭身(!)ルックスを生かしてモデルとして世界的に活躍しているのだそう。すげー!

 

それに「カンニング」と一口に言ったって

消しゴムに書いたり、極小の巻物作ったり・・・・・・とか

低次元のレベルではないんですよ(ドキッ、え?やってないすよ??)

 

これだけの苦労をしてやったんだからさ、許してあげようよ、て

つい思ってしまうところが、またクセモノでした(苦笑)

 

★9/22(土)から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」公式サイト

コメント
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