ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ホスティル

2018-09-12 23:43:01 | は行

 

わあ、こういうことだったのか・・・・・・!

 

「ホスティル」70点★★★★

 

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近未来。

ある出来事から、わずか2~3千人ほどの人類だけが生き残った地球。

 

夜になると未知のクリーチャーが現れ、人間狩りをするなか

人類は息を潜めて隠れ、生きるしかなかった。

 

そんな世界を生き残った女性ジュリエット(ブリタニー・アッシュワース)は

残った水や食料を探して、荒涼とした砂漠に車を走らせている。

 

だが、彼女の車が横転し

ひとり、荒野に取り残されてしまう。

 

そして夜、彼女は暗闇のなかで

"その"気配を感じた――!!

 

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フランス発。

終末世界で生き残った女性と異形の生物の愛――

宣伝テイストもそういう感じの、本作。

 

で、観ると

まったく異形とのラブなんぞにゆく気配なく(笑)

 

ままある"終末世界”の定型なんですね。

異形の生物(=宇宙人?侵略者?)の存在と、それと敵対する人類――という構図。

 

で、そこに

世界がこうなる前までのヒロインと、

彼女の夫との出会いから、愛を育むまでが挟まる。

 

そっちの話のほうが、なんだかミステリアスでw

終末世界に入るまでの前振りにしては長すぎるし、

う~ん?これは一体?――って思っていると

 

「あいやー!そういうことかいな!」となります。

 

でも、この顛末は

決してガックシ、ではないんです。

 

 

サバイバル・ホラーの定型要素を、

完全に語りの工夫で輝かせている。

 

 

要素は普通でも、物語るその方法の工夫で、

また新しいものが生まれる、という

よきお手本かなと思いました。

 

 

それにしても、意外に知らない単語

ホスティル、ってどういう意味だろう?と調べたら

「敵意のある」だって。なーるほどね。

 

★9/15(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。

「ホスティル」公式サイト

コメント (2)
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