わあ、こういうことだったのか・・・・・・!
「ホスティル」70点★★★★
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近未来。
ある出来事から、わずか2~3千人ほどの人類だけが生き残った地球。
夜になると未知のクリーチャーが現れ、人間狩りをするなか
人類は息を潜めて隠れ、生きるしかなかった。
そんな世界を生き残った女性ジュリエット(ブリタニー・アッシュワース)は
残った水や食料を探して、荒涼とした砂漠に車を走らせている。
だが、彼女の車が横転し
ひとり、荒野に取り残されてしまう。
そして夜、彼女は暗闇のなかで
"その"気配を感じた――!!
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フランス発。
終末世界で生き残った女性と異形の生物の愛――
宣伝テイストもそういう感じの、本作。
で、観ると
まったく異形とのラブなんぞにゆく気配なく(笑)
ままある"終末世界”の定型なんですね。
異形の生物(=宇宙人?侵略者?)の存在と、それと敵対する人類――という構図。
で、そこに
世界がこうなる前までのヒロインと、
彼女の夫との出会いから、愛を育むまでが挟まる。
そっちの話のほうが、なんだかミステリアスでw
終末世界に入るまでの前振りにしては長すぎるし、
う~ん?これは一体?――って思っていると
「あいやー!そういうことかいな!」となります。
でも、この顛末は
決してガックシ、ではないんです。
サバイバル・ホラーの定型要素を、
完全に語りの工夫で輝かせている。
要素は普通でも、物語るその方法の工夫で、
また新しいものが生まれる、という
よきお手本かなと思いました。
それにしても、意外に知らない単語
ホスティル、ってどういう意味だろう?と調べたら
「敵意のある」だって。なーるほどね。
★9/15(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。