これも実話て(驚)。共感できない人、いますかね。
「泣き虫しょったんの奇跡」73点★★★★
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しょったんこと、瀬川晶司は
小5のとき「プロ棋士」という職業を知る。
そして隣家の同級生・鈴木と将棋道場に通い、
工藤(イッセー尾形)の指導を受け、めきめきと上達。
中3で奨励会の試験に合格した。
だが、奨励会には掟がある。
26歳の誕生日までに四段になれなければ、退会となってしまうのだ。
22歳で三段に昇段したしょったん(松田龍平)は、
なかなか四段に昇段できず、
現実から目をそらすように遊びまわってしまう。
そして、ついに26歳のそのときがやってきた――。
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プロ棋士へのタイムリミット「26歳の壁」を破れなかった
実在の棋士・瀬川晶司五段の物語。
いや~知りませんでした。驚きました。
しかも神奈川県出身、70年生まれ・・・って、もろ同学年じゃん!
彼は、プロ棋士の年齢制限「26歳の壁」の
死に匹敵するほどのプレッシャーに勝てず、自分に勝てず、
ちょっと斜に構えて、のろのろ過ごしているうちに、チャンスを逃してしまう。
将棋をやめ、就職してから、彼は思う。
「なぜ、あのとき、もっと全力でがんばれなかったんだろう・・・・・・!」
この気持ちに共感できない人って、いるんだろうか。いないでしょうよ。
高校受験、大学受験、就職試験、資格試験・・・・・・そのときどきの自分を
いやでも振り返ってしまうと思うですよね。
そこに後悔がない人なんて、ほんの一握りでしょう。
誰もが羽生名人や藤井七段じゃないんです。
人間は弱い。だからこそ、リターンマッチがあったっていい。
そこから奇跡を起こす、しょったんを応援せずにいられない。
演じる松田龍平氏ももちろんいいのですが、
少年時代の描写が分厚いのも効いていて、
彼はその人柄や、気持ちの良い将棋の指し方、将棋に向き合う姿勢から、
多くの人に助けられ、支えられ、道を切り開くことができたんだなあと思う。
その生き様は、超人や天才が見せてくれる驚きや感動とはまた違う、
清々しい勇気を、観る人に与えてくれると思います。
★9/7(金)から全国で公開。