ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

泣き虫しょったんの奇跡

2018-09-03 22:56:18 | な行

 

これも実話て(驚)。共感できない人、いますかね。

 

「泣き虫しょったんの奇跡」73点★★★★

 

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しょったんこと、瀬川晶司は

小5のとき「プロ棋士」という職業を知る。

 

そして隣家の同級生・鈴木と将棋道場に通い、

工藤(イッセー尾形)の指導を受け、めきめきと上達。

中3で奨励会の試験に合格した。

 

だが、奨励会には掟がある。

26歳の誕生日までに四段になれなければ、退会となってしまうのだ。

 

22歳で三段に昇段したしょったん(松田龍平)は、

なかなか四段に昇段できず、

現実から目をそらすように遊びまわってしまう。

 

そして、ついに26歳のそのときがやってきた――。

 

 

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プロ棋士へのタイムリミット「26歳の壁」を破れなかった

実在の棋士・瀬川晶司五段の物語。

 

いや~知りませんでした。驚きました。

しかも神奈川県出身、70年生まれ・・・って、もろ同学年じゃん!

 

 

彼は、プロ棋士の年齢制限「26歳の壁」の

死に匹敵するほどのプレッシャーに勝てず、自分に勝てず、

ちょっと斜に構えて、のろのろ過ごしているうちに、チャンスを逃してしまう。

 

将棋をやめ、就職してから、彼は思う。

「なぜ、あのとき、もっと全力でがんばれなかったんだろう・・・・・・!」

 

この気持ちに共感できない人って、いるんだろうか。いないでしょうよ。

高校受験、大学受験、就職試験、資格試験・・・・・・そのときどきの自分を

いやでも振り返ってしまうと思うですよね。

 

そこに後悔がない人なんて、ほんの一握りでしょう。

 

誰もが羽生名人や藤井七段じゃないんです。

人間は弱い。だからこそ、リターンマッチがあったっていい。

そこから奇跡を起こす、しょったんを応援せずにいられない。

 

演じる松田龍平氏ももちろんいいのですが、

少年時代の描写が分厚いのも効いていて、

 

彼はその人柄や、気持ちの良い将棋の指し方、将棋に向き合う姿勢から、

多くの人に助けられ、支えられ、道を切り開くことができたんだなあと思う。

 

その生き様は、超人や天才が見せてくれる驚きや感動とはまた違う、

清々しい勇気を、観る人に与えてくれると思います。

 

★9/7(金)から全国で公開。

「泣き虫しょったんの奇跡」公式サイト

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