20年に1本の恐怖作品――!と話題のホラー。
確かに・・・怖っ!
「ドント・ブリーズ」71点★★★★
******************************
ティーンエイジャーのロッキー(ジェーン・レヴィ)は
生活能力のない母親と、すさんだ街から
幼い妹を連れて逃げ出すために
友人2人と組んで
留守宅に忍び込み、小さな強盗を繰り返していた。
あるとき3人は、
盲目の老人が一人で暮らす家に強盗に入る。
だが、その老人は
どんな音も聞き逃さない
超人的な能力を持っていた――!
******************************
オープニングからして後を引くうまさ。
「ブレアウィッチ」系はさすがにもうダメなワシですが
(へっぴりですみません・・・)
これはあの系統というより
バイオハザード的怖さというか。(ゲームのイメージね)
なので“幽霊もの”が苦手でも
大丈夫です。
なにがバイオハザードかって
盲目の主人公オヤジの
ゾンビのような不死身っぷり。
そして家の中の狭い通路を曲がると
そこに・・・!的なゲームアクションっぽい怖さ。
そこから逃げ出そうとするヒロインは
まるでミラ・ジョヴォヴィッチ・・・。
おっかない犬も出てくるし。
でも
こうした作品がホラーエリアを越えて話題になるのは
やっぱり中身の濃さにある。
本作では
強盗に押し入る側であるヒロインの家庭事情などをしっかり描き
犯行の必然性をアピールし(そんなものあっちゃいけないんだけどさ)
さらに押し入った先の老人が超ヤバかった!という展開で
どっちが被害者で加害者か
見る人の心理を逆転させ、巧みに操るんですね。
タール(コールタールっていうのかしら)を使うなど
古典ミステリー小説を思わせる要素があったりするところも
ちょっとニヤリでした。
★12/16(金)からTOHOシネマズ みゆき座ほか全国で公開。
「ドント・ブリーズ」公式サイト