ラストのテロップが
一番衝撃だった(笑)
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「ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~」70点★★★★
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「ブラック・スワン」の振付師であり、ナタポーの旦那、
バンジャマン・ミルピエ氏が
パリ・オペラ座の芸術監督に就任し、
新作を発表するまでの40日間に密着したドキュメンタリー。
バレエ・ドキュメンタリーは
けっこう全部制覇してると思う。好きだから(笑)
で、これはバレエ映画のなかでもけっこう斬新。
40日間をカウントダウンしていく
スタイリッシュな映像と構成。
それも
ミルピエ氏が300年の歴史あるオペラ座でやった
斬新な改革そのものを表してるようです。
改革とは
エトワールでなく若いダンサーを選抜したり
初めて黒人のハーフダンサーを主役に抜擢したり。
「権威や伝統をぶっ壊す!」な姿勢が刺激的だけど
人物は実にソフトで、いつもニコニコ、気さくなキャラ。
若手を「ほめて伸ばす」的な指導法も
若い世代のリーダーっぽい。
ああ、電話してる相手はナタポーなのね、と
勝手に想像するのも一興で(笑)
ただね~
「まさか、舞台そのものを見せない気?!」と思わせるほど
ギリギリまで引っ張るのは
ちょっともったいつけすぎかなあ、とも思った。
彼が「何をしたかったのか」は
実際の舞台を見せることで効いてくると思うので
もっと見たかった、というのが正直なところ。
それでも
バレエ映画は好きだけど
実際のバレエ業界の動静に詳しくない者としては
ラストの一文が、一番衝撃でしたけどね(笑)
★12/23(金・祝)からBunkamuea ル・シネマほか全国順次公開。
「ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~」公式サイト