勝手を承知で言うと
いつか現地で見る日まで
永遠に「建築中」であってほしい気もする。
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「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」69点★★★☆
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かのアントニオ・ガウディが構想し、
着工から133年も建築中(!)の
スペイン、バルセロナのサグラダ・ファミリア。
その作業現場やステンドグラスや彫刻の制作風景、
宗教学者ら多彩な人物へのインタビューで
「ガウディが何を創りたかったのか?」を
その精神・宗教世界にも踏み込んで見せてくれる
ドキュメンタリーです。
サグラダ・ファミリアを空撮する映像もあり
「ああ、こうなっているのか!」がよくわかります。
アイデアの原点となったという
ガウディの故郷の奇岩の風景にも
「ああ、なるほど!」がある。
サグラダ・ファミリアはなんと
2026年に完成予定だそうですが
そもそも、なんでそんなに時間がかかるの?と言う理由も
観ているとなんとなくわかります。
映画のなかで宗教学者(だったかな?)が言う
「神はお急ぎではない」にニヤリ。
そして
ガウディの死後、
スペイン内戦でガウディが残した図面や模型はほとんどなくなってしまったと知り
いまは「遺志を継ぐ人々」の“想像”が
この世紀の建築物を、成り立たせているんだなあと思いました。
例え、締め切りが過ぎたって
いやいや「神はお急ぎではない」ですよ。
ってな感じで
気を楽にする処方箋ですね。
★12/12(土)からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。
「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」公式サイト