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ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

NINE

2010-01-14 23:34:29 | な行
すっごく楽しみにしてましたコレ!


「NINE」73点★★☆


「シカゴ」のロブ・マーシャル監督が
ニコール・キッドマン、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチなどなど

名だたる大女優たちを好き放題にはべらせた(?)
超話題のミュージカル映画。


スタッフ&キャストの
アカデミー賞受賞総数が17個というから
もう「スゲー」の一言です。


で、いま見てきたばかりの
ホヤホヤなんですが

予想以上であり、予想内でもありました。


舞台は1960年代のイタリア。

映画監督のグイド(ダニエル・デイ=ルイス)は
新作にとりかかっているが
まったくアイデアが浮かばない。

彼の妄想、いやイマジネーションの世界では
愛人のカルラ(ぺネロぺ・クルス)やヴォーグ誌の記者(ケイト・ハドソン)たちが
妖しく美しく、歌いながら彼を誘惑する…というお話。



大女優たちがマジで歌い踊る様は
予想どおり、超エキサイティング!

過去作品で実力保証済みの
ニコール・キッドマンやコティヤールはもちろん
ぺネロぺ、ケイト・ハドソンも大音量で大迫力。

映画好きなら光輝く彼女たちを見るだけで
価値あるでしょう。


でも残念ながらそれ以上のものはなく
一般娯楽としてはギリギリの線。


このミュージカル(舞台版も)はもともと
フェリーニの映画「81/2」を元ネタにしてあるそうで
(この映画、学生時代に3度挑戦して、3度寝たっけ…


つまりストーリーといえるほどの軸がないのだ。

女たちが一人ずつ散りばめられ
順番に一曲ずつ披露する、という構成も
ちょっとシンプルすぎる。

ニコール・キッドマンとぺネロぺとコティヤールが
三つ巴で歌ったりすれば
さらに大爆発!だったのだろうけど。

ただスクリーンからあふれ出す
爆発しそうなエネルギーと
「映画の熱きよき時代」への思いは存分に伝わり
圧倒されました。


あのよき時代よ再び!の願いも込めて…


★3/19から全国で公開。

「NINE」公式サイト
コメント (4)
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