ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

フィリップ、きみを愛してる!

2010-01-28 04:48:05 | は行
フフフ、このビジュアル
いい感じじゃないですか?



2つのせちゃお。




「フィリップ、きみを愛してる!」73点★★☆



ジム・キャリーとユアン・マクレガーが
ゲイカップルを演じる
実話をもとにした作品です。

市民の頼れる警官であり
妻子持ちのスティーヴン(ジム・キャリー)
ある出来事をきっかけに
ゲイであることをカミングアウト。

さらにIQ169の頭脳を武器に
詐欺師として生きていくことに。

あるとき、彼は刑務所で
やはりゲイのフィリップ(ユアン・マクレガー)と出会い
恋に落ちる

「フィリップのためならナンでもする!」と
暴走するスティーヴンのとった行動とは・・・?というお話。


今回の点数はすべて
優しげな瞳でゲイを演じた
ユアン・マクレガーに捧げたい!

ちょっとポーッとしてて
受け身なところがまた可愛らしくって

マジ守ってあげたくなりました。

ジム・キャリー演じる詐欺師の
奇想天外な行動の動機が
このフィリップ君だという話なんですが

動機が「愛」という場合、
その多くは可視化しにくい。
「この女のどこがいいわけ?」と
思ってしまうと台無しなわけです。

でもこのユアンのためなら、
「やるかもしんない!」と思いましたよ。

これほど説得力ある相手も
そうそういないだろうなーと。


今日、番長は新宿二丁目まで出張し
伏見憲明さんに、この映画について伺ってきましたが

プロの目から見ても
やっぱりユアンはよかったそうです。

ただ伏見さんによると
動機が「愛」というのは表層的なもので
もっと深いテーマがあるとのこと。

番長もその通りと思いましたが
やはりツウ人の深い洞察と
それを言葉にする構築力は違いますね。

伏見さんのインタビューコメントは
3月初旬発売の週刊朝日で掲載予定です。お楽しみに!


★3/13から新宿ピカデリーほか全国で公開。

「フィリップ、きみを愛してる!」公式サイト
コメント (3)
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