英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

羽生九段の順位戦の対局がある日は……

2023-02-14 23:44:50 | 将棋
 今日は、順位戦B級1組、▲横山七段-△羽生九段戦がある。
 他のB級1組の12回戦は、王将戦第4局の日(2月9日)に行われていて、この一局だけ日を遅らせて行われている。
 ここまで羽生九段は4勝6敗と、残念ながら残留争いから抜け出せていない。

現在の状況は
【B級1組成績一覧】 ( )内はB級1組ランキング
 9勝2敗 中村太(12)
 8勝3敗 佐々勇(5)、澤田(11)
 8勝4敗 近藤誠(9)
 6勝5敗 山崎(2)、三浦(6)
 5勝6敗 千田(3)
 4勝6敗 羽生(1)、横山泰(8)
 4勝7敗 屋敷(4)、久保(10)
 3勝8敗 丸山(13)……降級が確定
 2勝9敗 郷田(7)……降級が確定


 実は、2月9日に行われたB級1組の対局が気になって仕方がなかった。忙しかったが、中継棋譜をちらちら覗いき見ていた。
▲中村 太地七段(8勝2敗)-△屋敷 伸之九段(4勝6敗)
△千田 翔太七段(5勝5敗)-▲三浦 弘行九段(5勝5敗)
▲佐々木 勇気七段(7勝3敗)-△山崎 隆之八段(6勝4敗)
△近藤 誠也七段(7勝4敗)-▲久保 利明九段(4勝6敗)
 注目していたのは中村-屋敷戦と近藤-久保戦。
 白状すると、屋敷九段と久保九段の敗局を望んでいた。
 二人がともに勝つと、5勝6敗となり、羽生九段は今日行われている対局に勝たないと、最終局を前にして降級圏内に沈んでしまう
(横山七段も羽生九段から勝ち星を挙げることになり5勝6敗で、横山戦に敗れた場合の羽生九段の4勝7敗より上位となる)
 その場合、5勝6敗の千田(3)、屋敷(4)、横山泰(8)、久保(10)と、4勝7敗の羽生(1)の5人の残留争いとなり、羽生九段が一番危うい状況になる(←仮定です)。まあ、野球で言うと1ゲーム差であるが、同成績の場合、ランキングがモノを言うので、最終局に勝てば、ほぼ残留できる。でも、負けたら即降級なので、最終日は気が気でない状態になってしまう。

 実際は、願いが通じたのか、屋敷九段と久保九段が敗れたので、今日の一局に敗れても二人より上位の状況となり、勝ち負けが50%と考えた場合、降級確率は12.5%と低くなる。……本当に弱気だなあ。《大ファンなら、羽生九段を信じろよ》と思う。

 少し安心できる状況となっていたが、今日勝って、残留を決めてほしい。

 難解な将棋だったが、中盤からはリードしていた。ただし、すんなり勝ち切れる将棋ではなく、優位を確立できる手を逃し、一気に切り合わねばならなくなってしまった(厳密にいえば、羽生九段がまだ優利)
 ただ、切り合いに踏み込んだ強い気持ちがよかったのだろう。緩急織り交ぜた手順で、勝ち切ることができた。

 この記事を書き始めたのが、羽生九段が勝勢に近くなった時点。
 それまでは、固唾を飲んで中継を観ていた。つまり、勝勢になって、ようやく記事を書く気になったのである。
 横山九段も観念したのか、割とあっさり投了した。(午後10時57分終了。白状すると……”と言う部分を書いていた)
 「順位戦は持ち時間が長い。夜になってからが長いので、他に何もできない」などと書く予定だったが、予定と違う早めの勝利となり、嬉しい。

 降級は久保九段、横山七段、屋敷九段の順に危うい。
 昇級は、9勝2敗の中村太七段(12位)、8勝3敗の佐々勇七段(5位)、澤田七段(11位)の3棋士で、2つのイスを争う。
出だし4連敗から8連勝と猛追した近藤誠七段(8勝4敗で終了)は、一歩及ばなかった。
B級1組13回戦(最終局)は3月9日(木)に行われる。
 △三浦 弘行九段(6勝5敗)-▲澤田 真吾七段(8勝3敗)
 ▲山崎 隆之八段(6勝5敗)-△横山 泰明七段(4勝7敗)
 ▲羽生 善治九段(5勝6敗)-△中村 太地七段(9勝2敗)
 ▲千田 翔太七段(5勝6敗)-△久保 利明九段(4勝7敗)
 ▲屋敷 伸之九段(4勝7敗)-△佐々木 勇気七段(8勝3敗)
 ▲丸山 忠久九段(3勝8敗)-△郷田 真隆九段(2勝9敗)

 昇級争いは、皆、活きのよい七段で、対戦相手は長年A級に在位した猛者。羽生九段が昇級争いに加われなかったのは残念だが、安定した精神状態で観戦できるのは良かった。
 羽生九段も是非勝利して、6勝6敗の五分の成績で終えてほしい。

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4 コメント

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「米長理論」 (こてくん)
2023-02-16 20:27:51
英さんこんばんはっ。

とりあえず残留でほっとしています。

そして、最終戦は中村太一先生。

わたしの記憶がたしかならば、
あの米長先生のお弟子さんだったような・・・・。

「相手の大事な1局は全力を向けて
なんたらかんたら」という
米長理論を、羽生先生が米長さんの弟子に食らわす・・・・

なんて、妙な想像をしてしまいそうで、
楽しいです。

ではではっ。
返信する
王座戦の思い出 ()
2023-02-17 11:24:30
こてくん、こんにちは。

 中村太地七段と言えば、2017年王座戦でタイトルを奪取されてしまったことを思い出します。
 第1局は、優勢から勝勢なったのですが、何度も決めそこない逆転。さらに、混戦後に必勝になりました。
 113手の局面で「控室は、すでに後手の勝ちが決まったという雰囲気になっている。報道陣も終局に備えて準備を始めた」←中継棋譜解説
 そこから何度も何度も何度も勝ちを逃がし、逆転負け。
 必敗の局面を指し続けた中村七段の執念に負けた一局でした(個人的には、投げない根性の粘りが、みっと……)。
 羽生九段自身には消耗・疲労感を、中村七段にとっては自信をもたらした大きな一局だったと思っています。
 この王座戦は1勝3敗で失冠。羽生九段にとってのケチのつき始めだったように思っています。棋界にも、「彼がタイトルを取ったなら」という気運も生じたと思います。
 最終局の対中村戦は、是非とも勝っていただきたいです(笑)
返信する
おっと、それ以上は(笑) (こてくん)
2023-02-17 18:13:33
英さん、こんばんはっ。

>(個人的には、投げない根性の粘りが、みっと……)。

おっと、それ以上は・・・・(笑)

やばい、ネカフェで『爆笑』してしまう所でした。

ではではっ。
返信する
何か、問題でも? ()
2023-02-18 10:53:16
こてくん、こんにちは。

>>(個人的には、投げない根性の粘りが、みっと……)。

>おっと、それ以上は・・・・(笑)

 ん、何か問題でも?
 みっと…納豆のような粘りと書きたかっただけです(笑)……それは、水戸納豆や!

 みっと…ナイト(真夜中)まで粘る、とか
 …それは、ミッドナイト!

 みっと…こんどりや、とか。
 ……それは、ミトコンドリヤ(細胞内小器官)や!って、もう意味不明やぞ!
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