「重症化率が低い」「新規感染者が減少した」「医療体制もひっ迫していない」「感染予防より経済に軸を移すべき」という視点から、3月21日にまん延防止措置を解除したが、それを決定した3月18日の新規感染者数は約50,000人(1週間の平均も同程度)
防止措置を解除後、減少傾向は止まり、横ばい、そして漸増傾向にベクトルを変えてきている。もちろん、重症化率の変化や、ワクチンや治療法の確立など、これまでとは状況が異なってきているので、一概に、感染防止措置解除を批判することはできない。(前記事と主張が重複してしまうが、経済活動と感染対策(医療や介護現場、重症化の可能性を考慮)の両立は難しい……)
しかし、スポーツ観戦や観光や各イベントの制限が緩やかになり、感染する危険性が高まってきているのは間違いない。
ここ数か月、東京マラソンを始め、プロ野球、サッカー、バスケット、バレーボール、卓球、ゴルフなど大会やリーグが実施されている。プロスポーツだけでなく、センバツ高校野球、高校サッカー選手権、春の高校バレー、バスケットウインターカップなど各種高校大会も行われている。
その中で、各団体、各チームが感染防止対策を懸命に採っているのだが、それでも、コロナ感染によって棄権、あるいは、試合中止などをせざる得ない事態に陥っている。
これも、経済と感染防止の両立と同様、ある程度の損失を許容して行わざるを得ないと思う。観客の有無も難しい問題だ。(選手や実況者は「観客の声援があるのは嬉しい」と語っているが、感染防止の観点では、感染拡大が心配)
これらの問題については正解はないのかもしれない。もちろん、経済と感染防止のバランスを取る最も良い地点(制限の強弱点)はあるはずで、それを追究する努力は必要だ。もちろん、素人の私にバランス点が分かるはずはなく、分科会や厚労省や学者さんに任せるしかない。が、まん延防止措置の解除はもう少し待った方が良かったと考える。
これまで延長延長と来ているので、制限を受ける当事者にとっては、これ以上の延長は、たまったものではないだろう。しかし、結果論になってしまうが、移動・飲食が活発になる黄金週間を前にしての増加傾向は非常に心配だ。
我慢しきれずに緊急事態宣言やまん延防止措置を解除して、感染の拡大がお盆、年末、年度末、黄金週間にぶつかってしまう……またしてもか?…
しかし、本記事で私が言いたいことは上記の件ではなく、行政と報道のアナウンス姿勢(各種分析も含む)だ。
分析については、前記事の《感染者とワクチン接種の因果関係》の他に、
《エアロゾル感染の有無》……スーパーコンピュータ”富岳”を駆使して飛沫の拡散状況をシミュレートはしていたが、結局、どうなのかは?不明(私が把握していないだけかも)
《ウイルスの残存具合》……《初期の頃、布のような凹凸がある素材より、金属などの滑らかな素材の方が長く生存?する》と言われたが、その後は検証しないのか?その他いろいろの素材(エレベーター・自販機のボタン、紙幣・コインなど)についてはどうなのか?
記事を書くにあたって、気になったので、『新型コロナウイルス特設サイト』の「知っておきたい」の「厚生労働省の新型コロナ専門家会合」のページで、「新型コロナ 感染示す抗体の保有率 東京と大阪で5%余り(4/14)」という記事があった。……いろいろ調査、分析はしているようだ。
【以下、引用】
厚生労働省は、感染の「第6波」を迎えていた2022年2月2日から3月6日にかけて、5つの都府県の合わせて8000人余りを対象に抗体の保有率を調査し、4月13日開かれた厚生労働省の専門家会合で結果の速報値を公表しました。
それによりますと、新型コロナウイルスに実際に感染した場合にだけ得られるタイプの抗体の保有率は▽東京都で5.65%、▽大阪府で5.32%、▽宮城県で1.49%、▽愛知県で3.09%、▽福岡県が2.71%で、2021年12月の前回調査と比べてそれぞれ1.2倍から2倍程度、増加していました。
いずれも調査時点でのそれぞれの都府県の人口に占める累計の感染者数の割合と同程度の水準だったということです。
また、ワクチン接種でも得られるタイプの抗体については、いずれの都府県でも96%以上の人が持っていましたが、厚生労働省によりますと今回の結果からは発症や重症化などの予防に十分な免疫があるかどうかは分からないということです。
専門家会合の脇田隆字座長は「専門家会合では、詳細な分析は必要だが、無症状で検査ができていないという感染者はほとんどいないのではという指摘が出た」と話しています。
【引用終わり】
この専門家会合に比べ、政府の新型コロナ分科会は記事が少ない。
民放の情報番組は不定期にしか見ないので、論じられないが、NHKについては『おはよう日本(朝の7時台)』と夜の『ニュース7』は必ず見ている。しかし、こういう情報はほとんど報じられない。(時折、コーナーを設けて報じることもある)
インターネットが普及した現代において、テレビがどれだけ情報源として求められるかは疑問だが、ネットをたどって、専門サイト、しかも、「厚生労働省の新型コロナ専門家会合」のページを閲覧する人など稀有であろう。
年配の方はやはり、テレビが一番の情報源であろう。テレビは受動一方の情報で、情報を選べるネット情報が若い世代にマッチしているとは思う。しかし、だからと言って、「詳しい情報は2次元コードからご覧ください」ではダメなのではないだろうか。
で、本記事の動機となったのが………………
………………「Vリーグが女子決勝中止の経緯説明 延期の日程調整は困難などと判断」( 『Yahoo! JAPAN』)
33試合消化した最後のファイナルが中止(ファイナルの第1戦を制した久光の優勝)はけっこう衝撃を受けたが、冒頭でも記したが、コロナ感染により棄権や中止となったのはVリーグだけでなく、甲子園や高校大会、Wリーグでもあり、プロ野球やJリーグでも部分的に試合中止、参加停止は珍しくない状況だ(残念ながら)。
将棋界でも、コロナ感染による対局延期はちらほらある。
私が問題にしたいのは、『おはよう日本(朝の7時台)』と夜の『ニュース7』で一言も触れなかったことだ。別に、《バレーボールの扱いが冷たい》とか言いたいわけではなく、こういう情報はきちんと発信して、一般の人の気持ちを引き締めさせてほしいのである。
まん延防止措置が解除され、イベントや試合観戦も制限が緩くなり、感染が収まっているように感じている人も多いのではないだろうか?
それに、最近、両番組内で新型コロナウイルスに関するニュースが極端に少なくなった。ニュースバリューが低いとの判断なのか、それとも、経済活動にブレーキを掛ける動きにならないようにコロナについて報じないようにしているのだろうか?
ウクライナ情勢も非常に大事だが、ニュースとして興味を惹かなくなりつつある新型コロナ関連情報ではあるが、感染状況などの情報はきちんと発信すべきである。
防止措置を解除後、減少傾向は止まり、横ばい、そして漸増傾向にベクトルを変えてきている。もちろん、重症化率の変化や、ワクチンや治療法の確立など、これまでとは状況が異なってきているので、一概に、感染防止措置解除を批判することはできない。(前記事と主張が重複してしまうが、経済活動と感染対策(医療や介護現場、重症化の可能性を考慮)の両立は難しい……)
しかし、スポーツ観戦や観光や各イベントの制限が緩やかになり、感染する危険性が高まってきているのは間違いない。
ここ数か月、東京マラソンを始め、プロ野球、サッカー、バスケット、バレーボール、卓球、ゴルフなど大会やリーグが実施されている。プロスポーツだけでなく、センバツ高校野球、高校サッカー選手権、春の高校バレー、バスケットウインターカップなど各種高校大会も行われている。
その中で、各団体、各チームが感染防止対策を懸命に採っているのだが、それでも、コロナ感染によって棄権、あるいは、試合中止などをせざる得ない事態に陥っている。
これも、経済と感染防止の両立と同様、ある程度の損失を許容して行わざるを得ないと思う。観客の有無も難しい問題だ。(選手や実況者は「観客の声援があるのは嬉しい」と語っているが、感染防止の観点では、感染拡大が心配)
これらの問題については正解はないのかもしれない。もちろん、経済と感染防止のバランスを取る最も良い地点(制限の強弱点)はあるはずで、それを追究する努力は必要だ。もちろん、素人の私にバランス点が分かるはずはなく、分科会や厚労省や学者さんに任せるしかない。が、まん延防止措置の解除はもう少し待った方が良かったと考える。
これまで延長延長と来ているので、制限を受ける当事者にとっては、これ以上の延長は、たまったものではないだろう。しかし、結果論になってしまうが、移動・飲食が活発になる黄金週間を前にしての増加傾向は非常に心配だ。
我慢しきれずに緊急事態宣言やまん延防止措置を解除して、感染の拡大がお盆、年末、年度末、黄金週間にぶつかってしまう……またしてもか?…
しかし、本記事で私が言いたいことは上記の件ではなく、行政と報道のアナウンス姿勢(各種分析も含む)だ。
分析については、前記事の《感染者とワクチン接種の因果関係》の他に、
《エアロゾル感染の有無》……スーパーコンピュータ”富岳”を駆使して飛沫の拡散状況をシミュレートはしていたが、結局、どうなのかは?不明(私が把握していないだけかも)
《ウイルスの残存具合》……《初期の頃、布のような凹凸がある素材より、金属などの滑らかな素材の方が長く生存?する》と言われたが、その後は検証しないのか?その他いろいろの素材(エレベーター・自販機のボタン、紙幣・コインなど)についてはどうなのか?
記事を書くにあたって、気になったので、『新型コロナウイルス特設サイト』の「知っておきたい」の「厚生労働省の新型コロナ専門家会合」のページで、「新型コロナ 感染示す抗体の保有率 東京と大阪で5%余り(4/14)」という記事があった。……いろいろ調査、分析はしているようだ。
【以下、引用】
厚生労働省は、感染の「第6波」を迎えていた2022年2月2日から3月6日にかけて、5つの都府県の合わせて8000人余りを対象に抗体の保有率を調査し、4月13日開かれた厚生労働省の専門家会合で結果の速報値を公表しました。
それによりますと、新型コロナウイルスに実際に感染した場合にだけ得られるタイプの抗体の保有率は▽東京都で5.65%、▽大阪府で5.32%、▽宮城県で1.49%、▽愛知県で3.09%、▽福岡県が2.71%で、2021年12月の前回調査と比べてそれぞれ1.2倍から2倍程度、増加していました。
いずれも調査時点でのそれぞれの都府県の人口に占める累計の感染者数の割合と同程度の水準だったということです。
また、ワクチン接種でも得られるタイプの抗体については、いずれの都府県でも96%以上の人が持っていましたが、厚生労働省によりますと今回の結果からは発症や重症化などの予防に十分な免疫があるかどうかは分からないということです。
専門家会合の脇田隆字座長は「専門家会合では、詳細な分析は必要だが、無症状で検査ができていないという感染者はほとんどいないのではという指摘が出た」と話しています。
【引用終わり】
この専門家会合に比べ、政府の新型コロナ分科会は記事が少ない。
民放の情報番組は不定期にしか見ないので、論じられないが、NHKについては『おはよう日本(朝の7時台)』と夜の『ニュース7』は必ず見ている。しかし、こういう情報はほとんど報じられない。(時折、コーナーを設けて報じることもある)
インターネットが普及した現代において、テレビがどれだけ情報源として求められるかは疑問だが、ネットをたどって、専門サイト、しかも、「厚生労働省の新型コロナ専門家会合」のページを閲覧する人など稀有であろう。
年配の方はやはり、テレビが一番の情報源であろう。テレビは受動一方の情報で、情報を選べるネット情報が若い世代にマッチしているとは思う。しかし、だからと言って、「詳しい情報は2次元コードからご覧ください」ではダメなのではないだろうか。
で、本記事の動機となったのが………………
………………「Vリーグが女子決勝中止の経緯説明 延期の日程調整は困難などと判断」( 『Yahoo! JAPAN』)
33試合消化した最後のファイナルが中止(ファイナルの第1戦を制した久光の優勝)はけっこう衝撃を受けたが、冒頭でも記したが、コロナ感染により棄権や中止となったのはVリーグだけでなく、甲子園や高校大会、Wリーグでもあり、プロ野球やJリーグでも部分的に試合中止、参加停止は珍しくない状況だ(残念ながら)。
将棋界でも、コロナ感染による対局延期はちらほらある。
私が問題にしたいのは、『おはよう日本(朝の7時台)』と夜の『ニュース7』で一言も触れなかったことだ。別に、《バレーボールの扱いが冷たい》とか言いたいわけではなく、こういう情報はきちんと発信して、一般の人の気持ちを引き締めさせてほしいのである。
まん延防止措置が解除され、イベントや試合観戦も制限が緩くなり、感染が収まっているように感じている人も多いのではないだろうか?
それに、最近、両番組内で新型コロナウイルスに関するニュースが極端に少なくなった。ニュースバリューが低いとの判断なのか、それとも、経済活動にブレーキを掛ける動きにならないようにコロナについて報じないようにしているのだろうか?
ウクライナ情勢も非常に大事だが、ニュースとして興味を惹かなくなりつつある新型コロナ関連情報ではあるが、感染状況などの情報はきちんと発信すべきである。
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