英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2016年参議院選挙 ~自民党公明党が大勝~

2016-07-11 17:05:58 | 時事
 自民党は56議席(+6)、公明党は14議席(+5)と議席を増やした一方、民進党は11議席を減らして32議席にとどまった。おおさか維新の会は7議席(+5)、共産党は6議席(+3)。
 これにより、自民、公明、おおさか維新の会の3党を合わせた改憲勢力は、憲法改正案の発議に必要な参院(定数242)の3分の2(162議席)を上回る165議席となった。


 ほぼ、前評判通りの結果だった。
 前評判と言えば、“世論調査”。
 この調査項目の中で、いつもいい加減だと思うのは思うのは、「選挙に必ず行く」「行くつもり」の比率である。
 NHKの世論調査によると、
6月14日発表の数字は「必ず行く」……55%、「行くつもり」……30%
7月 4日発表の数字は「必ず行く」……55%、「行くつもり」……23% だった。
 「行くつもり」が減ってきているが、それでも、両者を合わせて73%と7割を超えている。しかし、実際の数値は54.7%であった(笑)

 「投票しても、変わらない」とあきらめている(言い訳にしている)人が多いと思われるが、これでは政治家(自民党)に舐められてしまう。
 私はPTAなど各種団体などで、運営側に回ることが多かったが、総会など参加率が非常に低いことが多かった。そういう場合、こう思ってしまう≪だったら、文句はなしだよ≫よ。
 極端な話だが、消費税率が上がっても、年金が減っても、徴兵されても、文句は言えないのである。


 今回、自民・公民が圧勝した要因の一つに、「憲法改正」を論点にした野党の戦略の拙さがあげられる。
 確かに「改憲か護憲か」は世論も分かれていて、野党はそこを突けば有利に展開できると考えた。
 しかし、選挙戦でそれを論点にしてはまずいと考えた自民党は、極力、憲法改正については触れないようにして、選挙の争点をぼかし、組織力の戦いにしてしまった。
 それに、そもそも、有権者は「景気対策」「社会保障制度」「子育て支援」などの方に関心があり、関心が低い「憲法改正問題」(←大事なことなのだが)を争点にしても、賛同しようとは思わないのである


 結局、TPP、原発事故、米軍基地で不満が大きい東北、福島、沖縄で自民が苦戦したのと、野党共闘がある程度機能したので、“惨敗”とまでは至らなかったが、大敗を喫してしまった。


 「憲法改正」を論点とするなら、自民党の草案をもっと追究すべきだった。【続く】

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