英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その79「苦肉の愚策……小池東京都知事」

2020-12-02 09:44:12 | 時事
「高齢者を守る」……最近、小池都知事がこの言葉を強調するようになった。

 「国の政策なので、国が決定すべき」と、感染拡大防止(GoToトラベル停止)に積極的でない…と言うか、本気さを感じなかったが、よほど、GoToトラベルを停止したくないのだろう。
 菅総理と15分(短い!)会談したが、「65歳以上と基礎疾患がある人に対して自粛要請」という施策で合意したとのこと。
 都知事は自粛ではなく停止を提案したと言うが、自粛かよ!(キャンセル料相当の3500円は国が負担するらしいが)
 結局、個人の判断に任せる……
 基礎疾患にしても、その範囲も当人の判断に負うところが大きく、対応する旅行会社や旅館も判断が難しいだろう。

 東京はGoToトラベルを停止しないのか?という声に、何らかの措置をする必要があり、「65歳以上の高齢者を停止」を打ち出した。「高齢者を守る」という大義名分を掲げて、批判させにくくしているが、苦肉の愚策である。

 確かに、高齢者の重症化の危険性は高く、高齢者に対する感染予防は最優先すべきだ。
 しかし、65歳以上の高齢者の旅行を自粛させても、感染防止策としては効果が薄い。
 《感染経路不明の率が高いこと》、《家庭内感染が6割》というデータは市中感染という状況が進んでいることを示しており、今回の第3波の特徴の高齢者の感染率が高さは、若い世代の感染者から高齢者に感染するというケースが多いことによると考えられる。
 高齢者だけ制限してもその効果は低い。若い世代の感染者が増えると、高齢者の感染リスクも高くなるのである。


 モニタリング会議の指標や判断やその表現・対応体制もステップ4と判断したくないように思えてならない。
 政府も都も「ここ3週間が勝負」と声高に言いながら、本気で感染拡大防止する気がないとしか思えない。

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