平凡な日常が毎日 繰り返されるって信じてないが
心の奥底では、信じていた。
朝がきて昼がきて夜がきて
何にも考えずに好きなものを食べて
何も考えずに歩くことができて
何も考えずに布団の中で寝返りが出来て
昨年 ガンの末期の友から悲痛な声で電話があった。
「緩和ケアの病院へうつったほうがいいって 主治医に言われたんだ」
「・・・・・」
「あのさぁ 私 死ぬんだよね」
「人は、順不同でみんな死ぬんだよ」
どうして こう陳腐な言葉しか出てこないのだろうと思ってしまった。
慰めの言葉も励ましの言葉もでてこない。
「突然 交通事故なんかで私が先にサヨナラするかもしれないよ」
「そうか・・・・」
彼女は、この頃 顔も小さくなって
私より背も低くなって
6回目の腸閉塞で元旦に入退院したばかりだ。
それが昨日から電話にでなくなった。
メールで
『入院したの?』
『あたり!』
あたり!か・・・
数日して回復してくると
『ドトール デビュー!』ってメールが届く
なんにも食べてはいけないのにコーヒーをたのんでそこでタバコを吸っているのだ。
今日の日が 明日もあさってもその次の日も平穏に繰り返されますように
お願いです・・と手をあわせずにはいられない。
木製パレット屋のつぶやき