優しい他人の奥様も他界されて《土佐源氏》
馬喰の仕事をしながら 相変わらずいろんな女性との艶聞は、絶えなかったものの盲目となってしまった。
そこで 捨てた奥様のもとへ帰り 二人で目が見えるようにお遍路さんに・・
しかし 妻は、年数がたっていたため夫に捨てられた怒りの感情が風化したのか
あるいは、年をとって一人より二人のほうが寂しくないと思ったのか
やはり 年月ってすごいなぁー(ひそかに風化だと思っている)
ついには、橋の下でお貰いをして生きる日々になったという最後でした。
終幕 風にゴザがあおられる演技は、みごとだった。
またもや89歳でしょ?と思う。
「女をかまいはしたがだましはしなかった」
「女は、男の気持ちをわかってくれるが 男で女の気持ちをわかってくれるのは、まれにしかいない」
うーーん 考え込んでしまうな。
たぶん人をだます仕事なので 人が抱えている心の悲しみや動きを察知するのに長けていたのかな・・
女の人は、鬱々とした日々の中でそれを溶かす言動になにもかも ゆだねたくなったの?
風が吹き抜ける。
これで 話はお終い。
この軽舞台もう一度見たいな。
しかも 場所は、お堂がいい。
木製パレット屋のつぶやき