婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

人は死ぬときどうなるか10の質問

2018-05-08 10:50:26 | Weblog

深夜のラジオ放送で偶然『中村仁一』さんの声を聞いていた。
初めはそうだった。
しかし だんだん興味が湧いてきた。
どうやら本もあるらしい。


考えさせられ事が多かった。
ふむ~
その後 『人は死ぬときどうなるか10の質問』という本を購入
どんどん その手の本が増えてきた矢先 

長らく闘病していた友の声がやせてきた。
どうやら痰がからむし 酸素吸入もしだしたらしい。
このころになると緩和病棟に入退院を繰り返すようになった。
まさか・・と一抹の不安が脳裏をよぎる。
考えた末に 仕事を放り出して彼女のもとに走った。
一見 呑気にテレビを見ているふうの人は、「どうしたの?」ってかすれ声。
「別に・・・」
二人は、ものも言わずにしばらくぼうっとしていた。
突然彼女が「生きて会えるとは思わなかった」と言う。
涙をたたえた目は、底なし沼のようで吸い込まれそうだった。
「あんたに言っておきたかった。5月中に死ぬと思う」
「えっ!?誰が言ったの?」
「私がそう思った」
「うぅ~ん そうか・・」
ゼイゼイと呼吸をしながら痰も簡単にでてはくれなくて苦しそうにあえいでいた。
「まだ タバコをすっているの?」
「朝に吸ったきりで・・」
タバコは、吸えないようだった。
それから 彼女は、仰天するようなことを言った。
「あんたさぁ 時間があるなら看護士さんがくるまで一時間あるからムサコに宝くじを買いに連れて行って」
「子供の誰かに買ってもらったら?」
「自分で買わないとダメなの」
いったんは、了承したふりをしながら なんとかあきらめさせることはできないのか考えていた。
「これから ひどい雨になるみたい。ふたりでずぶ濡れよ」
酸素吸入を肩にかけて ズボンをはいて 口では言うが なかなか思うようにならない彼女の動きが止まった。
「あんたねぇ 宝くじを買いに行って その帰りに死ぬよ」
ようやく あきらめた。
「娘に宝くじを買ってきて!とメールをうってあげるから がまんしてね」
ついに 渋々 あきらめた。
今となっては良かったのか悪かったのかわからない。
えーーと相変わらず私は、不器用だという話になって(二本に編んだおさげを見て)
渾身の力を振り絞って 私の髪を編み込みで一本に結んだ。

その晩、救急車で入院した。

数日後 お見舞いに行った。
「寝たきり老人になった」なんて笑っていた。
私がひょうきんだって 見送りながらも笑っていた。
大事そうにバッグを傍らにおいて(このバッグについては後で書いておきたいことがある)
「もう生きて会えるのはホントに最後だね」

「さよならの時は、これからいつもそう思って別れよう」

5/7 本当に亡くなった。
しばらく間をおいて日常は、それでも続く
ずっと忘れない。
あなたが大好きだった。


  木製パレット屋のつぶやき





 


テント

2018-05-08 10:19:03 | Weblog



休日の多摩川沿いは、テントが並んでいた。
いったい何をしているのだろうって不思議に思ったが それは私だけなのだろうと気づく。
たぶん バーベキューとか 後はなんだろう?
川で泳ぐのかしら?
どちらも興味も縁もないため しばしかたまる。

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