goo blog サービス終了のお知らせ 

生きる

思い出を抱えて生きる

フィレンツェ/結婚

2014-10-24 09:28:13 | Weblog
ピンク色がかったワインレッドの表紙に結婚後の挨拶状が届いた。

思えば友の一人娘がイタリアに行きだしたのは、15年ほど前ではなかろうか? 
「一人でイタリアへ出かけるの?」
「はい」
「ねぇ 行く回数が多くない?」
「はい」
子供の頃は、口数が少なくおとなしい それでいて確固たる自分をもっている女の子だった。
頭のいい子だったのでしょう 何をやらせてもそこそこまでの才能をみせて
他人の子なのに この子は、将来 書道家にしましょうだなんて言っていたが・・
母親は、ピアノをしぶとくやらせたかったようだ。
結局 私たちの期待を裏切って 大学は、コンピューター関係
卒業後 就職をしてお金をためてなんと絵の道に進む。
「なんで絵にすすむかねぇ~」
「ホント!娘らしく身を着飾るわけではなく絵か イタリアなんだよね」
絵のために 再度 大学へ進み 大学院まで行ってしまった。
「私 気になることがあるのだけれど・・。冷静と情熱のあいだって小説があるのだけれど 映画もあるのよ。あれをみてイタリアに行きだしたのではないかしら?聞いてみてよ」
後日、まさに憶測通りだったのは驚いた。
それから その小説を読み 映画をみたのはいうまでもない。
すっかり おばさんも映画の中の若い娘になりきって
そうかーーー長いため息がでました。

<それから数年後「あのね 娘が結婚したんだ」
娘以上に口数の少ない友が ポツポツとイタリアの人と結婚したこと その両親や夫になった人が 日本に挨拶に来ることを話した。
「大学院のときもイタリアに行って勉強していたのだから 知り合うとしたらイタリアの人だもんね!?」
ハガキより小さい 共作だという版画を同封して(共作なんてうらやましい!)
幸せいっぱいの風と フィレンツェにお越しの際は是非ご連絡ください。とお便りが届いた。

ちなみに 彼女は、すぐに就職先を探して 夫婦共働きです。




  木製パレット屋のつぶやき