婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

2007-06-06 16:59:57 | Weblog
[ 君のためにこそ死ににいく]という題名の映画をみてきました。
石原慎太郎都知事の脚本です。

第二次世界大戦後半に九州の食堂のおばさんが特攻隊の人々に接して 見聞きした話です。
いくらお国のためとはいえ 飛行機ともども敵に体当たりして死ななければいけないとは あまりに切なくて 涙がでてしまいました。それなのに後々 亡くなった方は犬死に生きた方は特攻くずれだなんて あまりのいわれようです。
 そして、映画をみながら、海中での特攻にも思いをはせました。これは、魚雷にのって体当たりするのです(回転とよばれました)。
 もし 自分、 我が子が 飛行機にしろ魚雷にせよ 国のために潔く命を散らせと命じられたら? 狂いたくなるほど悲しくつらい現実です。
 先だって新聞にその回転一号にのって 練習中に亡くなった方のおかあさんが 「我が子の後に続いて亡くなった方々に あの子がうらまれてはいないかと・・」とお話しされた心情が痛いほどわかりました。せめて うらまれないように それを祈るつらさは、はかりしれません。

私たちは、生きたくても生きることができなかった大勢の人々を思い あらためて今生かされていることを感謝しつつ 精一杯生きなければいけないと思います。

いろんなことを考えさせられた映画でした。