とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

響き合う子どもたち2

2006-06-23 22:41:35 | 障害児教育
 先日、タラちゃんの医療的ケアーをクラスの子どもたちみんなで参観に行ったことを紹介しました。タラちゃんのママとレオくんのママから連絡帳で感想を寄せてもらいました。

 タラちゃんのママからは、『タラちゃんがいつもみんなと違った行動を取らざるを得ないことに対して、タラちゃん自身がどう思っているのか、友だちがタラちゃんをどう思っているのか、ずっと気にしていたことについて書いてありました。でも、ドリーマー(学級通信)の写真からは友だちの暖かい目線が感じられて、タラちゃん自身も誇らしげに医療的ケアーを受けられていることについて、すごく安心したし、仲間っていいなと思いました。何よりママが安心した』というようなお便りが届きました。原文を載せればいいのですが、今手元にないのでかいつまんでご紹介します。

 そのことが、昨日の散歩の「みんなと行きたい!」気持ちにつながったのだと思います。木曜日、タラちゃんは泣きながら登校してきました。しかもちょっと遅れての登校でした。聞けば、朝お母さんと言い合いをしながら登校してきたとのこと。昨日の疲れかな?と思っていました。このまま朝の会に入られると困るので、保健室の健康観察はdylanがついていきました。保健室で事情を聞くと「お母さんの手伝いをしていて、目を離したすきにかき回していた鍋の中身をつまみ食いして舌をやけどした」そうです。口の中を見ると舌の奥に傷ができていました。ジラ(わがまま)の原因はこの傷だったようです。

 ここで一考。良い考えが浮かびました。「タラちゃん、痛かったね。でも、朝の会のお話でみんなに話して、べーを見せるとみんなびっくりするよ。教室に行って話そうか?」これで一気に形勢逆転です。傷のデメリットが一気にメリットに変わっていきました。「タラちゃん、教室に行っても黙ってなきゃあ、だめよ!今日のお話で話すんだからね。」

 朝の会が始まりました。木曜日の当番はレオくんです。「お話ある人?」いつもころちゃんが一番を取るのですが、今日はタラちゃんがすごい勢いで手を挙げました。タラちゃんは、「やけどした。べーを!お鍋!」と言って口の中をみんなに見せました。みんなびっくりしていました。特にロンくんは、「やけどしたの?」ととても怖そうに身をよじって見ていました。友だちの痛みが共感できるほど、話を聞いていてくれたことに感謝です。

 10時半のORS(水分補給)もちょっと心配だったので、朝の会の時に「タラちゃんのORSについていく人はいませんか?」と聞きました。またみんな「行くー!」の手が挙がりました。

 みんなで一緒に出かけていって今回はビデオを撮りました。口をけがしているので排痰がうまくいかないので、機械による吸引をしてもらうことにしました。

 いつもなら頭を支えてあげるのですが、今回はちょっと冒険をしてみました。「タラちゃん、みんなが見ているから一人でやってみる?」と聞くと「一人でやる!」と言いました。自分で両ほほを支えて吸引に臨みました。喉の奥まで管をさしたり、鼻の奥まで管が行くのでとっても苦手なことなのですが、動かずに取り組むことができました。誇らしげに「一人でできたよ!」と言ったあとで、「明日ドリーマー載る?」と聞いてきました。「うん載せるよ!」と答えざるをえませんでした。そして、次の日に特集として載せました。
 
 学級通信を日刊で出していることも大変子どもたちには刺激になっていて、はげみになっているようです。(もう3年も続けています。ちょっと自慢!)
コメント (2)
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