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とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

映画「胡同(フートンのひまわり)」

2007-01-25 23:57:17 | 映画
 この映画についての事前の知識はほとんどありませんでした。僕自身、中国映画に少し疎いところがあります。土曜日借りてきた「のど自慢~」のDVDの予告で紹介されていたので少し興味を持って借りてきたという程度です。

 胡同(フートン)は北京郊外の地名で、古い街並みが残っている地域です。でも、北京オリンピックの会場に予定されていてその大半がこわされてしまう予定だそうです。

 監督は「こころの湯」と同じ監督で、文化大革命のエピソードが入っている作品です。

 内容については、あまり詳しく書くのも何ですが、芸術を志す父と子の不器用なまでの心の葛藤を描いたものだと言っても過言ではないと思います。文化大革命で批判されて、強制労働を強いられて、遠くに送られていた父が久しぶり(6年ぶり)に帰ってくる。その時子どもはすでに9歳ということで、父と子がうち解けるには難しい年頃です。

 元画家の父親は子どもが書いた絵を見て、「自分よりも絵の才能がある」と、彼に絵を教え始め、息子に夢を託します。

 父親は息子の将来のためと思ってきびしく指導していきます。時には子どもの自由さえ奪って、絵を教えていきます。そのあたりが中国の歴史と社会、様々な事情を考慮しないと論評できないシーンになっています。

 当然のように息子は、父親に激しく反発します。でも父親の命令に従っていきます。そこらへんも日本の社会の基準で判断してはいけないシーンでもあるのかもしれません。

二人を取り巻く風景は、中庭を取り囲む平家の数軒が一つの区画となり、狭い路地を挟んでいくつも同じような家が立ち並ぶ独特の街が映し出されます。この街が題になっている胡同(フートン)なのです。カメラを持ってすぐにでも出かけたい街の風景です。

 中庭に咲いているひまわりだけがモノクロの世界に浮き立つような印象を与えます。そのひまわりが主人公の名前の由来になっています。

 日本のかつての下町のように軒を並べて、家族のように暮らす人々。でもある時、自分の強制労働の原因になった密告をすぐ隣人がしたことを知ることになります。この街と人々を愛しながら、その隣人に裏切られることの苦しさを描きだします。

 親子の間の気持ちもお互いが理解できない。人の心を理解するのは難しい。それが、そばにいてもなかなか伝わらない。そういう苦しさを父親役の俳優は演じていたと思います。

 古い町並みがどんどん壊されて行くのはさみしい光景だと思いました。それは、近代的な街並みに向かおうとする中国にとって自然なことかもしれないけど、どこの駅を下りても同じ街並みの日本の轍を踏んでほしくないと思いました。

 でもある意味、この街は完全に、時代の変化から取り残されてしまっているようにも思えました。この街を愛し、アパートに移ろうとしない父親は、街同様、時代の変化に取り残されている存在です。

 新しい、豊かな時代に適応しようと、そうした生活に喜びを見出せるかもしれないと国有企業の上司に取り入って、酒や米を持っていって新しいアパートへの入居権を手に入れなさいというシアンヤンの母シウチンは、一つの象徴かもしれないと思いました。

 でも、その一方で、時代や社会の変化に適応できない、またはみずから適応するのを拒否している人たちがいるのだと思う。時代の変化への適応を拒否しているのは、父親のヂャンです。彼は、妻の賄賂の進めも無視し、ただひたすらまじめに順番を待ちます。かつて彼を密告した親友リウが獲得したアパート入居の権利を譲ると申し出ても、それを辞退します。
 
 そういう対比を映画の中に描きだしながら街の破壊を描いているところにこの監督のもう一つの真意があるのだと思います。

 そういう意味でこの映画は、最近の邦画のように観て泣くという映画ではないけど、観終わってから、深く胸にせまりいろんなことを考えさせられた映画ではなkがったかと思います。


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青いうた~のど自慢 青春編~

2007-01-24 23:39:18 | 映画
 久しぶりに何もない土曜日と日曜日だったので何しようと思っていたのですが、ぼんやりしている間に映画にも行き損ねてしまい、結局近所のTSUTAYAに走ってしまいました。土曜日に、「青い歌~のど自慢青春編~」と「友情」の2本を借りました。
 
 「青い歌…」は映画館でちゃんと見ておきたかったのですが、田舎のシネコンでは1週間しかかからずに、行くことができないうちに終わってしまって悔しい思いをした作品です。

 「友情」の方は1975年の作品で、渥美清、中村勘九郎、松坂慶子という出演者の映画です。これは、一度映画館(名画座)で見たことがあります。NHK BSで男はつらいよをシリーズでやっていてずっと見てきたのですが、久しぶりに寅さん以前の渥美清を見てみたくなりました。

 日曜日は、現代的な邦画を1本と中国映画「胡同(フー卜ン)のひまわり」を借りました。邦画の方はともかくとして、「フートンのひまわり」は非常に高い評価を受けている映画で、文化大革命直後の中国の民衆の生活がとてもリアルに描かれた作品で好感を持ちました。

 DVDの感想を書かなければと思っていますが、今回は「のど自慢」についてだけ書こうと思います。「フートンのひまわり」については後日載せたいと思います。

 舞台は青森県むつ市です。主人公は問題を起こして、少年院上がりで留年した兄達也とちょっと頭の弱い弟良太と一緒に卒業を迎えようとしているという設定です。弟は、合唱部に入っていた歌が好きなんだけど、自分本位に歌っている。

 達也は対立する不良グループに追われて逃げる途中で、クラスメイトの恵梨香にかくまってもらう。恵梨香は母親の新しい恋人が好きになれない。母親ともうまくいかない。
 
 なんだかんだで良太と一緒に卒業バーティーで歌うことになった達也、恵梨香、友人の俊介は、歌おうとしたとたんに不良グループが乱入し、パーティーはメチャメチャになってしまう。

 春。町工場で働き始めた達也。中華料理店に就職した良太。昼間は美容院で働き、夜は美容学校へ通う恵梨香。そして、東京の高校へ進学し、東京生活を満喫している俊介。4人はそれぞれの道を歩き始める。

 町工場での単調な日々とおろかな良太の面倒。そんな毎日に嫌気がさした達也は、故郷を捨て東京へ向かう。しかし念願の東京に出た達也だったが、胸に秘めていた安易な夢はすぐに破れ、電話で強がりばかり話しているうちに恵梨香との仲も次第に疎遠になって行く。

 一年が過ぎようとする頃。むつ市で「のど自慢」が開催される事になり、良太は「りょうたーず」の再結成を夢に見る。

 中学から高校にかけての多感な時期を、描きながら夢と現実、田舎と東京、そんなリアルな部分を描きながら、暗くならないで見ることの映画だと思います。それは、キャストの若者によるのかもしれません。

 主人公達也を演じているのは、浜田岳です。金八のドラマでクラスの中心的な役を演じていた少年です。生活は楽なのに給食費を払わない家の子という役で印象的な子です。

 弟良太を演じているのは、冨浦智嗣です。同じく金八の時にでていてお調子者を演じた小柄な少年です。声がめちゃくちゃ高くて歌を歌ってもいかにも軽薄という感じに聞こえてくるので実に効果的な演じ方だったと思います。

 これ以上書くとストーリーをみんな書いてしまいます。結果的に言えばお奨めの一本です。

 ちなみに「友情」の方は、時代らしくBGMがやたら大げさで、逆に場面に集中できなくなります。個人的には「可もなく不可もなし」というとことでしょうか。松坂慶子の若い時が見たい人だけにお勧めします。 
 
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幼稚園で歌遊び

2007-01-18 23:11:24 | 日記
 先日、とある幼稚園で歌遊びの指導をしました。1時間くらいの指導時間だったのですが、なかなかいろんな意味で刺激になりました。

 打楽器の奏者と一緒に指導するということになっていたので、いろんな仕掛けを考えながら出かけていきました。その方とはもういろんな場所で何度かやっているので打ち合わせもほんとんどしないでぶっつけ本番でやりました。

 幼稚園で、少しだけ合わせてから本番です。3歳児から年長児まで100人くらいの子どもたちが入ってきました。でもぞろぞろという感じではなく整然と入ってくるのを見て驚いてしまいました。仏教系の幼稚園ということでしつけがちゃんと入っているのかな?と思いました。以前何度か行っていた保育園とはえらい違いです。

 入ってきた子どもたちの朝の会が始まりました。もちろん正座です。ピアノ伴奏で歌を歌いますが、少し古風な歌が続きます。仏教関係の歌になると、歌詞も大変難しく「意味わかって歌ってんのかな?」という??が浮かんできました。この雰囲気で歌遊びをしたら吹っ飛ぶだろうな…と思いながらじっと聞いていました。

 続いて園長先生らしき住職さんが登場して、朝のあいさつが始まります。「両手を膝の前について」というかけ声で手をついてお辞儀をします。全員がそれをさせられている光景は少し違和感を感じてしまいました。

 園長先生のお話は「本物を味わうことが大事。絵でも音楽でも本物を味合わなくてはだめ!そうしていると私くらい年をとると、本当の価値がわかるようになる」というような話でした。誰に向かって話しているの?という気がしながらやっぱり黙って聞いていました。「本物の音楽と言われても、打楽器奏者の人の音は本物だけど、俺の音楽はウソ物だからどうしよう…」と思い、少しいやな気分になっていました。

 簡単なあいさつをしてから、いきなりギターのイントロで入りました。ちょっと子どもたちはびっくりしたようで、一斉にこっちを向いたのがわかりました。1曲目は「手を叩こう」です。一度歌った後で、3回手を叩くことを説明して、「お・は・よー」のあいさつも練習しました。何度かやっていると、だんだん声が大きくなってきました。つかみはばっちりです。

 次に、「HiHiHi」です。これもだんだん声が出るようになってきました。歌の間にいろんな質問を入れました。その中で、朝ウンチをしていない子、朝ごはんを食べない子がかなりいたことに驚いてしまいました。

 その2曲をやって時計を見るともうけっこう時間が経っています。いつもこの調子でつかみに時間をかけてしまいます。

 メインは、オリジナルの「アフリカ」です。アフリカの動物のイメージを打楽器奏者に叩いてもらって、それを子どもたちにイメージしてもらうという歌遊びです。子どもの想像力はたくましいものでほとんど当ててしまいます。全員にわかってもらいたいので途中からジェスチャーも交えますが、その前にほとんど正解が出ていました。

 養護学校の教室でやっている教材も持ち込みましたが、少し反応が異なりました。養護学校では、みんなが同じことをやっていることで安心するようなところがありますが、幼稚園ではみんな一緒がうれしい段階と、そうではなくて自分をだしたい段階があるようで、教材選びも難しいものがあるなと勉強させられました。

 それにしても他流試合はなかなか刺激的なものです。これからも機会があれば挑戦してみたいものです。
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幼児にうウケる歌遊び

2007-01-15 23:58:26 | 障害児教育
 先日何気なくテレビを見ていたら興味深い番組に出くわしました。好感度がどうたらこうたらという番組で、好感度タレントについてアンケート結果をまとめた番組でした。「あ、そうなんだ…」と見過ごしていたら、幼児にうけるお笑いタレントというところに、ビビビと反応してしまいました。

 幼児にウケるお笑いタレントの10位に何と大木こだまひびきさんが入っていました。「チッチキチー!」がうけているそうです。これは意外でした。上位ですが、2位が「あるある探検隊!」で1位が「ちょっとー!ちょっと!ちょっと!」のタッチだそうです。

 解説に心理学者が出てきて幼児にうけるのは①動作をともなったものであること、②繰り返しがあること、さらに③シンメトリー(左右対称)であることと解説していました。そこでうーんとうなってしまいました。

 私もずっと歌遊びをしていて、障害児や、保育園幼稚園で指導して歩いていますが、私の原則は①繰り返し(特に3で落とす)②静から動への変化、③オーバーアクションにしています。ほとんど同じではないですか。レーザーラモン氏の「フォー!」も静から動への変化とも言えなくはない。…ということは、お笑いのギャグと歌遊びというのはかなり共通性があるということになりますね。

 そういう意味でお笑いの世界を見ていくと面白いかもしれませんね。
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床屋さんはどうしておしゃべりなの?

2007-01-14 17:36:00 | 日記
 今日、久しぶりに床屋に行きました。髪が長くなってきてなんだかうっとうしいなと思いながら、なかなか行く機会がなくてとうとうここまで来てしまいました。どこの床屋に行こうかと考えて、前々回出かけた床屋にしました。

 ガラッと開けて入るとすでに2人の人が取りかかっています。「こちらへどうぞ」とも言わないでちょっとおばさんがイスの前に立ちました。「こっちへ来い」と言うことかと思って座るとさっと髪を濡らし始めます。ここは無言の床屋なのかなとほっとしていると、だんだんおしゃべりが始まりました。

 テレビがずっとかかっていて全国対抗女子駅伝をやっていたのでチラチラと見ているとイスをさっとテレビの方向へ向けてくれました。「別に見たいわけでもないんだけど」と言ってもさして気にすることもなく「駅伝って次々に順位が変わってよくわかりませんよね」とか、元日のニューイヤー駅伝の話や、箱根駅伝の話、今やっている京都の町の話など、どんどん変わっていきます。

 別に黙ってても良かったんだけど「京都行かれたことありますか?」「つい先週4日ほど京都にいました」と答えてしまいました。すると「京都の烏丸通りご存じですか?あそこには東本願寺、西本願寺、二条城がありますよね」どういう土地勘をしているんだろう?まるでとんちんかんな会話が飛び出してきました。「東本願寺は確かに烏丸通りだけど、あと二つは堀川通りですよ」と言ってあげたんだけどまるで聞く耳を持たないようで次々に話を変えてきます。

 顔を剃る頃になったので、それからずっと目をつぶって寝たふりをすることにしました。するとやっと会話が中断してその後は、話しかけられずに済みました。

 床屋話は今回でブログ3度目になるんだけど、なかなか好きな店に行き当たりません。フランス映画の「髪結いの亭主」みたいな店だといいのにね。最近BSで見た(再び)「男はつらいよ 寅次郎の青春」では風吹じゅんが宮崎で小さな床屋さんをやっているという設定になっていて、ちょっと「髪結いの亭主」の1シーンを思わせるような場面がありました。この映画は「髪結いの亭主」が封切られた次の年の映画だったのです。

 どうでもいいけど今度は別の店に行ってみようと思います。
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いよいよパッチギ2ですね。

2007-01-13 17:04:30 | 映画
 キネマ旬報の邦画ベスト10も昨年に続いてシネカノンが、1位を取りましたが、いよいよ大本命の「パッチギ2」が姿を見せ始めましたね。今回の映画は出演者を入れ替えての続編のようで、このあたりはファンの中には賛否両論あると思いますが、井筒監督のこれまでの映画のキャスティングを見る限り、きっと間違いはないだろうと確信しています。確かに「パッチギ1」の時のキョンジャ役の沢尻は画面の中でもとびきり光っていたのは事実です。
 もちろん、沢尻の成長のあとを見るというのも楽しみの一つだったのですが、その後の沢尻エリカの活躍を見ると、時々の番組のイメージがついてきての続編より、思い切って配役を入れ替えるというのも考え方の一つのような気がします。私の友人のおじさんたちの間では、沢尻降板を残念がる声も強いものがあります。

 舞台は68年京都から74年の東京へと舞台を移してアンソンの家族のドラマとキョンジャの青春を描く内容になるようです。アンソンの子どもが病気のために東京に移り住むことになったことや、役者になったキョンジャの恋愛も描いていくようです。もちろん、そこには差別の問題や平和への強い願いは描かれていくのだと思います。

 制作発表の記者会見では、プロデューサーの李鳳宇氏は以下のように語っています。「今回、描く70年代はベトナム戦争の終結など色んな事があった。その当時と今の時代背景には非常に近いものがあり、今まさに、当時言われていた“LOVE&PEACE”というテーマが今一度注目されつつあるのではないか」

 万博から始まった70年代を描くということで、日本においても様々な価値観が変わっていった時代だし、アメリカではベトナム戦争が敗北に近い形で終了し、アメリカ国内には、戦争の後遺症が様々な形で色濃く残った時代です。韓国もベトナムに兵を派遣していました。それだけにまさに“LOVE&PEACE”の時代と言っても過言ではありません。

 個人的には中学・高校・大学が70年代なのでいろんな思いがあります。そういった意味でも井筒監督があの時代をどう描いてくるのか楽しみです。

 もう一つ今社会で大合唱している拉致問題も70年代後半から始まったとされています。そう言う意味でも70年代の日本と半島の問題は映画を通して見え隠れしてくるのではないかと思います。そのあたりまで踏み込んで考えていかなくてはいけないのかと思います。でも、最終的にはエンターテイメントであることも忘れてはいけません。

 差別の問題で言えば、問題は同対審による事業が全国的に展開され、形の上ではに住んでいる人たちの生活環境は制度は改善されつつある時代だったと思います。しかし、この事業は地域に限定されたもので地域を改善するというものです。もちろん在日の方たちには適用されていなかったのでそういう意味での格差は広がっていた時代だったのではないかと思います。

 記者会見の最後に井筒監督は、「前回は、高校生の恋や友情が描かれましたが、今度はあれから何年か経ち、成長して大人になって抱える問題、大人になりかける中で味わってしまう差別や逆境などを、更なるリアリズムの中で徹底的に追求してやろうと思っています。我々のつきつけるテーマは、やっぱり「愛と平和」であり、そしてその中に隠れている戦争であり、憎悪であり、並べ上げたらキリのないくらい」と述べたそうです。

 ますます公開の期待が高まります。5月全国拡大ロードショーという予定になっています。田舎にもぜひ来て欲しいものです。来ないなら追っかけをするしかありません。
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キネマ旬報ベスト10発表

2007-01-12 00:09:40 | 日記
 昔からもっとも信頼を寄せいている2006年度第80回キネマ旬報ベスト10が発表されました。日本映画ベスト・テンで、シネカノン配給作『フラガール』が第一位、『ゆれる』が第二位に選ばれました。2005年度のベスト・ワンを『パッチギ!』が獲得したということでシネカノンは2年連続の第一位という快挙になりました。良心的な映画作りや配給に努めているシネカノンが賞を受けることは大変嬉しく思いました。

 ちなみにベスト10は以下になっています。
【2006年度 日本映画ベスト・テン】
  1位 「フラガール」
  2位 「ゆれる」
  3位 「雪に願うこと」
  4位 「紙屋悦子の青春」
  5位 「武士の一分」
  6位 「嫌われ松子の一生」
  7位 「博士の愛した数式」
  8位 「明日の記憶」
  9位 「かもめ食堂」
 10位 「カミュなんて知らない」
  次点 「ストロベリーショートケイクス」

【2006年度 外国映画ベスト・テン】
  1位 「父親たちの星条旗」
  2位 「硫黄島からの手紙」
  3位 「グエムル ハンガン漢江の怪物」
  4位 「ブロークバック・マウンテン」
  5位 「麦の穂をゆらす風」
  6位 「太陽」
  7位 「カポーティ」
  8位 「グッドナイト&グッドラック」
  8位 「クラッシュ」
 10位 「マッチポイント」
  次点 「ユナイテッド93」

 邦画好きの私としては、ベスト10は次点を除いて全部見ています。(DVDで見たものも2つぐらい入っています。)選ばれた作品については順当と思いますが、順位については、ちょっと意見が食い違います。これは、毎年のことですから何とも言えないものです。

 しいて言うなら、「雪にねがうこと」がここまで上位にならなくてもいいのではないかということと、「かもめ食堂」はもう少し上でも良かったのではないかと思いました。もう一つ言わせてもらえれば「間宮兄弟」は、入っても良かったのではないかと思いました。

 海外部門は、1位と2位がどうなんだろう?という感想を持ちましたが、2月5日に発売されるキネマ旬報の2月下旬決算特別号が楽しみになってきました。読者が選ぶベスト10との違いが興味深いのです。それと配給ベスト10も比べると面白いものがあります。 
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やっと帰ってきました。

2007-01-08 23:23:18 | 写真日記
 5日からの京都の研修会からやっと帰ってきました。ホテル生活はやっぱり疲れるような気がします。自分の部屋に戻りパソコンの前に座るとやっぱり落ち着きます。
 今回の京都は大変忙しかったので外に出歩くこともなかなかままならない日程でした。写真も思うように撮れていないのですが、少し紹介していきます。

 会が始まるのが6日の午後からだったので、前の日から打ち合わせや諸準備が始まります。午後集合だったので午前中に京都に着けるようにして少しだけ京都を楽しもうと思っていました。年末に沖縄に行って市場を楽しんだので、京都も市場を観察しようと思っていました。よくテレビで年末の風景を映し出す時に使われる錦市場です。四条通りを少し北に行ったところにあります。

 大きな荷物を四条の地下鉄の駅に置こうと思いました。ところが、地下鉄のコインロッカーは小さいものしかなくて、カバンが入りません。もう一つ別の所にもあると書いてあるのでそこを探しにいきますが、なかなか遠くてたどり着けません。やとのことで見つけてカバンとダウンのマウンテンパーカーをロッカーに押し込みました。この日の京都は大変穏やかな天気で少し動くと汗ばむほどでした。

 身軽になって市場に向かいました。市場は本当に狭い路地で、昼間でも薄暗い感じです。カメラのASA感度を上げて撮影を開始しました。

 

 売っているものは魚、野菜、乾物何でもありですが、京都らしいのは漬け物やさんが多いのと、豆腐や湯葉を売っている店が目につきました。

 

 しばらく行くと、変わったものを見つけました。おからです。その売り方が変わっていてびっくりしました。山口だと袋に入って安く売ってたり、袋詰めタダで持っていってもいい店などがありますが、この形は初めてでした。

 

 いろんな路地が入り込みながら前に進みます。その間も車が横切るのだから、京都の町ものんびりしていません。「どうどす?」の優しいことばとこの車の往来はすごいギャップを感じます。田舎の人間では暮らしていけません。しばらく行くと突き当たりました。提灯の風景と若者が京都らしいかなと感じました。

  

 もう少し歩くと突然レトロな映画館が登場してきました。昔こんな映画館あったと思いました。見ると成人映画専門の映画館で3本立てをやっていました。カメラを向けながら、周囲の人の目が少し気になりました。
 次の日一緒に飲んでいた、ユーロ氏にこの画像を見せると、「えーまだあったんだ。八千代館にはオールナイトで見にいったことあるよ。その頃は成人映画だけでなくて、人間の条件を一挙放映ということもあったんだ」と30年前の京都の話をしてくれました。さらに「この映画館はパッチギにも出てるよ。」と教えてくれました。帰ってDVDをチェックしてみると、「女体の神秘」の映画を見に行った紀夫と康介が映画館から出た時に向かいのストリップ小屋から出てきた担任の先生がバッタリ出会うシーンの後ろにこの八千代劇場がちゃんと映っていました。
 でも今の八千代劇場の向かいは公園になっていました。

  

 路地を抜けようとすると、面白そうなカレー屋さんを見つけました。こういう路地が本当に好きです。見ると絶対カメラを向けたくなります。

 

 カレー屋さんは小さなカレー屋さんなのですが、こだわりをかなり持ってそうな感じの店でした。カレーのメニューもいろいろあったのですが、牛ほほ肉のカレーを注文しました。思ったより辛くてとてもおいしかったです。肉はとろとろだけど、野菜(にんじん、じゃがいも)はしっかり歯ごたえがあって好きな人はすきだろうなと思わせる味でした。個人的にはじゃがいもの固いのは、あまり好きではないのです。

  

一日目の仕事を終えて、ホテルに帰り、食事にでも行こうかとロビーに下りると一緒の仲間たちがすでにスタンバイしています。「食事行くなら一緒に行くよ」とばかりスタンバイしています。結局一緒に行くことになりました。駅方向に向かって歩いて行って、一軒目をスルーして二軒めに入りました。カウンターばかりの変わった店でしたが、京都のおばんざいとジャズの店でなかなか落ち着いて飲むことができました。
 その店でおからを頼んで、卯の花は丸い形で売っているのが普通なのか?と聞いたところ、そうだと答えていました。

 

 最初に出てきたのは、おせちの感じでした。やっぱりまだ正月なんだと思いました。出てきたお酒には金粉が乗っていました。



 次の日の集会のオープニングは、雅楽でスタートです。これまた京都らしくていいなと思いました。集会自体は千人規模の集会で盛会でした。

  


  
    
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京都最後の夜

2007-01-07 18:10:51 | 日記
 京都に来てすでに2泊しました。今夜が最後の夜となります。会議と研究会の連続ですでにかなり疲労度はピークに達しようとしています。でも疲労の本当の原因は連日の交流会のせいだと思います。今日も携帯で食事の誘いが来ています。食事といいながらお酒の方が量が多いことは暗黙の了解です。
 今日は自閉症の分科会に出たのですが、参加者が150名を超えてすでに分科会の枠を超えていたように思います。分科会の責任者だったので途中でいすが足りないとか、レポートが不足して追加の印刷に走ったりと大変忙しい思いをしました。
 今ホテルの1階の有料パソコンで打っているのですが、変換がボロでなかなか思うようにいきません。
 明日帰ったら写真を入れて更新したいと思います。
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今京都です。

2007-01-06 00:39:04 | 日記
年あけて毎日ブログを更新してきたのですが5日から京都に来ているのでパソコンを持てないので更新できません。カメラは持ってきているので会議の前に街を歩いて目についたものをたくさん撮ってきました。帰るとすぐにアップしようと思っています。8日まで京都にいます。
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