とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

映画「幸せのレシピ」観ました。

2007-09-30 15:32:04 | 映画


二日連続で映画館に行きました。

シネコンの会員のポイントがたまったので、日曜日にでも使ってみようと思いました。
予告で気になっていた「幸せのレシピ」を観ることにしました。

文化の違いなのか、男性と女性の違いなのか、なかなか話に入り込めませんでした。まさにラブコメの王道というところでしょうか。

主演は、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、映画「エリンブロコビッチ」でジュリアロバーツの恋人役を演じたアーロン・エッカート、そして、映画「リトルミスサンシャイン」主演の子役、アビゲイル・ブレスリン。

 …と観たことのある俳優がたくさん出ていて安心感はあるのですが、それだけに緊張感がないのです。



 仕事が大好きで、仕事に夢中で内容的には非の打ち所のない主人公。ただ、そのきびしさを他人にも強制するために職場はちょっとギスギスしているところがある。
 
 そこにいくつかの事件が起こります。急死した姉の子どもを預かることになって大混乱。職場を休んでいる間にオーナーが腕利きのイタリアンシェフを雇い入れている。そのスタイルは自分とは合わない。でもどこか気になる…

 そんなこんなで流れていきます。お金を払って観てたら「何だよー!」という感じだったでしょうが、只券で観ただけに「こんなものかな…」という感じですね。

 洋画の紹介はちょっと無理かもしれませんね。

 ただ、タイトルのことは気になったので書きます。
 元のタイトルは「No Reservations 」です。
 直訳すれば「予約不可能」ということになります。

 でももう一つの意味があるようです。reservations(ためらい、不安)ということになります。
 だから、"No Reservations"は「不安はない」というような意味にもとれるようです。映画の内容を考えると後者の方かもしれないような気がします。



 映画の最後にセラピストに「自分の人生のレシピがほしい」と言うシーンがあります。人生は常にレシピ通りにはいきません。

 映画では主人公の完璧主義の性格や、不慮の事故を通して、いろんな出来事を乗り越えてゆく姿が描かれます。

 障害児教育での個別の支援計画や個別の指導計画のことを言っているようで何となく面白いと思いました。

 「人生のレシピ」を誰がつくることができるの?

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映画「Closed Note」を観に行きました。

2007-09-29 23:01:20 | 映画
 

 29日封切りの映画「Closed Note」を観に行きました。沢尻エリカと竹内結子のダブルキャスティングで監督は行定勲監督ということで、人気が出ないはずはないという映画です。

 こういう映画は全国公開と合わせてやってくれる映画館なのです。沢尻エリカと竹内結子この二人はひいきの女優だし、一人は小学校の教師役、もう一人は教師を目指している大学生の役なので観に行くことにしました。

 何とも言えない古めかしい洋館からスタートします。石段と路地が入り組んだ何とも古風でしかもモダンな建物。こんな写真を撮ってみたいという家です。

 
 そこへ、沢尻エリカが引っ越してくる所からストーリーは始まります。引っ越しの荷物を片付けていると前の住人の持ち物らしい日記が出てきます。ここに書いてある中身が沢尻のその後の生活を大きく変えていくことになります。そこからしゃべるとストーリーを全部しゃべってしまいそうですが、その日記を書いた人こそ、小学校に着いて、始めて4年2組を担任した竹内結子で、クラスの子どもたちとの出会いと喜びと苦悩が書かれています。そして、恋する気持ちが…。

 香恵(沢尻)はこれまた古風な万年筆屋でアルバイトをしています。そこへ背の高い長髪の青年が万年筆を買いに来ます。その青年は石飛リョウと名乗ります。この青年を伊勢谷友介が演じます。この人が何とも言えずかっこいいですね。陰があるし、女性はこういう人に惹かれていくんだろうなと納得してしまうタイプです。残念ながら自分とは対極にいるタイプだと思います。もちろん香恵も石飛に惹かれていきます。

 もやもやした気持ちのまま、寂しさを紛らわすかのように、香恵は「ノート」を開いてしまいます。ページをめくると、そこには生徒に囲まれた、憧れの伊吹先生(竹内結子)の写真が。そしてノートを読み進めるうちに、香恵はそこに綴られる伊吹の恋に刺激され、石飛への想いを募らせていくというようなストーリーです。



 映画を観ていると、万年筆で文字を書いてみたくなります。パソコン全盛のこの世の中で時代を逆行するような古風な万年筆屋と手工の万年筆の魅力も監督自身が何かを発信しているように思います。

 伊吹先生の4年2組はあまりにも理想郷のようなクラスで、ちょっと現実離れしているように見えたのは現役教師のクールな見方かもしれません。「太陽の子」「クラスはみんな家族」「心の力」など素直に聞けば心を打たれるフレーズもあるのですが、現実を知らなすぎるようなそんな思いもありました。

  

 舞台になっているのが、京都の街並みということで何ともいい絵になっているように思います。蹴上クランクが出てきたり、哲学の小径のあたりの風景だったり良い感じです。

 映画全体に大きな事件があるわけでもなく、淡々と日常生活が描かれていて、それに京都の風景が入り込んでいて全体のトーンを作り上げています。このあたりは行定勲監督の得意技なのだと思います。

 もう一つ香恵のプロフィールを作り上げているのが、大学のマンドリン部に所属しているところです。マンドリンの響きが香恵を一段と魅力的な女性に仕上げていきます。ロシア民謡のともしびを弾くところなんか、ぐっと引き込まれてしまいます。パッチギのキョンジャの時に匹敵するくらいドキッとさせられます。

 全体として、上質の作品に仕上げられていると思います。昨今のどたばたはありませんが、秋にじっくり観られることをお奨めします。

 
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タイガース優勝の可能性消滅…

2007-09-27 23:53:16 | 日記
 ここ最近触れたくなかったのですが、やっぱり触れることにします。阪神タイガースは、今年もペナントレースは優勝を逃してしまいました。
 
 ついこの間まで首位を走っていて、優勝間違いないと確信していただけにここに来ての8連敗は信じられない出来事です。

 先発陣が崩れていく…打線がずっと湿りがち…それは、今までもわかっていたのだけど、藤川が打たれて連敗していったのだけは、悲しすぎます。

 あれだけ使われ続けて、しかもほとんど失敗がない藤川を見ていると、絶対崩れることはないと信じ込まされていました。同じプロ野球の選手の中で一人だけ飛び抜けた選手などいないというのが、冷静な考えなのだけど…。いつまでも藤川だけが無傷でいられるわけはないのです。栄枯盛衰の例えですかね。

 ペナントの疲れなのか、もう体がボロボロなのか、本人しかわからないのだろうけど、ファンとしてはやっぱり悲しすぎます。

 ここに至っては、言わなければいけないことがたくさんあります。

 一つ目は最大のタブーなのですが、金本兄貴の4番固定を考え直すべきだと思います。今の実力からすれば6番くらいが定位置なのかもしれません。連続フルイニング出場がFAの条件だったのだろうけど、そろそろもういいんじゃないの?と言いたいですね。外野には良い選手がたくさんいて、彼らが使ってもらえないということも停滞の一因だと思います。

 二つ目は岡田采配です。どうしても納得がいかないことがたくさんあります。試合が終わってのインタビューでも選手への信頼や、ここぞという時の監督の心意気が感じられません。沈着冷静がプロ意識と思っているんだろうけど、一緒に闘っているファンとしては共感できないところがあります。

 三つ目は濱中、林、桜井、赤松の若手(もう若くない?)をどうしていくつもりなのかはっきりしてほしい気がします。スタメンで使ったり、使わなかったりどうしたいの?育てていかなくてはいけないのではありませんか。
 代打として、桧山を使うのは納得がいきません。移籍組を大事にするのもいいけど、若手を育ててチームを安定していくことが一番なんじゃないですか?気の変わる岡田監督が鳥谷選手だけを何が何でも使い続けることも不思議なのですが…

 今年はクライマックスシリーズがありますが、このような体たらくの状態で参戦しても恥をかくだけです。辞退して、来期にかける方がすっきりします。

 タイガースのことに興味のない方には全く関係のないつぶやきでした。
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隠れた名店「山さとうどん」

2007-09-26 23:24:19 | 写真日記
 光市の島田川沿い、山陽自動車道の熊毛インターを下りてそのまま光市の方面に向かったところに「山さとうどん」があります。
 
 普通の古い家屋を、そのまま活用したうどん屋さんです。
 そこにうどん屋さんがあって、けっこうこだわったうどんを食べさせてくれることは知っていたのですが、家からの近いし、わざわざうどんを食べに行くというチャンスがなかったので、通り過ごしていました。

 今日は近くの小学校に午後から出張ということになていたので、昼食をどこで取ろうかと考えて、立ち寄ることに決めました。

 昼前ということもあって車も1台しか止まっていませんでした。駐車して入ろうとしたら、先客らしき人が出てきました。

 もしかしたらと思ったら予想通り、客は私一人になってしまいました。店の内外の雰囲気があまりにすごいので、お店の人に一言断って撮影の許可をもらいました。
 
 車に置いてあったカメラをもって、玄関から撮影を開始しました。

 

 

 聞けば蘭学者手塚律蔵氏の生家で、築280年の歴史ある旧家という建物らしいです。道理で立派な建物だと感心仕切りでした。外も立派ですが、店の中に入ってもこれがやっぱりたいしたものなのです。

 

 玄関で店員さん二人に案内されると広い座敷になっていてテーブルが左右に並んでいます。
 他に客がいなかったこともあって、床の間の前の庭が見える一番いいテーブルに案内してもらいました。床の間にはお宝鑑定団に出したいような立派な飾り壺があります。その横には糸車が飾ってありました。なかなか味のあるものです。

 

 庭を撮影していると「こちら側もどうぞ」と障子を開けてくれました。廊下越しに見る庭がなかなかです。

 

 

 さて、肝心のうどんですが、これが何ともコシの強いいわゆる男麺と言われる部類に入ると思います。ぶっかけうどんを頼んだのですが、つるつるしていて“喉ごしさわやか讃岐うどん”という感じではありませんでしたが、しっかりとした歯ごたえはいかにも手打ちうどんだという感じです。満足!満足!

 262号線沿いにある2軒の讃岐うどんと名乗っているうどん屋さんの、お年寄り向きのやわらかうどんにすっかり閉口していた時だっただけに、この歯ごたえはこたえられませんでした。



 写真のうどんは天ぷらセットのぶっかけうどんです。
 天ぷらは海老が二尾、さつまいも、かぼちゃ、たまねぎ、ピーマンでした。抹茶塩と天つゆがついています。
 ボリュームたっぷりで、食べ終わるとお腹がいっぱいになるほどでした。
 値段は1240円だったと思います。

 支払いを済ませて外に出ようとしたら、粉のついた前掛けの男性が出てきて「ありがとうございました」と言われたので、こちらこそ「おいしかったです。ありがとうございました。」と言ってしまいました。

 

           

「山さとうどん」さんのURLは以下の通りです。

「山さとうどん」
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夢金

2007-09-26 00:00:19 | 日記
 久しぶりに三遊亭円生の落語のCDを聞きました。
聞いたと言ってもじっくり聞いたわけではなくて、車を運転しながら通勤の合間に聞きました。

 いつものお囃子に合わせて、つばを飲み込みながら「えー」と始めるいつもの口調が始まると、何とも言えない心持ちになるものでございます。(すでに円生口調になっている)すっかりはまっていきました。

 この人の何とも言えない語り口調とリズムにすっかりやみつきになっています。
落語そのものに興味をもったのも円生師匠の落語を見てからです。

 今回は夢金という演題で今までにもいろんな人が演じている演目で古今亭志ん朝のCDや金馬のCDもすでに聞いたことがあります。

 夢の中まで「百両ほしい」というようなごうつくの船頭が、大雪の晩に訳ありの男女の二人連れを乗せて船を出すという話です。

 手間賃をはずむと言われて、船をだしたものの、どうも二人の様子がおかしい。女は大店のお嬢様、男にだまされて家出したところを、侍に拾われてだまされて船に乗った。懐には百両の大金が入っている。男は、女を切ってその大金をものにしたいので、船頭にも協力を頼むという。欲に目がくらみかけるが、そこで機転をきかして、その場をなんとかしのいで、大店に娘を届ける。そのお礼に百両の金を手にする。
 男は大喜びで、その小判をぎゅっと握りしめて大喜びするのだが、なぜか痛い。気がつくと、もとの布団で寝ている。手にしたのは両方の金の玉だという落ち話です。

 
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どんだけー?!

2007-09-24 20:21:57 | 日記
先日新聞を見ていたら面白い投書が載っていました。

「先日『おーいお茶』というコマーシャルについて、男性が女性に『お茶を入れて』と言っているようで『嫌』というご意見が掲載されていました。(「読者の広場」3日付)私もまったく同感です。
 同じような理由で『妻の誕生日に洗濯機の掃除をしてあげる』という洗剤のコマーシャルも聞くたびにいやーな感じがします。いかにも優しそうな夫をあらわしているのかもしれませんが、私にすれば「してあげる」とは何事かと言いたくなります。
 掃除は女のすることで、男は誕生日のプレゼントのかわりに、無理して「してあがげる」のだと言わんばかりで、とても腹が立ちます。
 このような男女差別につながるようなコマーシャルを聞いて、見て育つ子どもたちが、いずれまた戦前のような封建的な思想になっていくのではないかと心配です。」(9/22ひろば新聞赤旗)

 なるほど…と思いながらそこまで考えているんだと思いました。確かに当事者でないとわからない差別的な言動はたくさんあります。気づかないうちにたくさん人を傷つけているんだろうなと反省しまたしたが、直接言われないと気づかないことが多いようにも思います。

 先日、ある同僚から「ほめて伸びる人が多いのを知っていますか?私もそうなんですよ。指摘するばかりではなくて、ほめて伸ばすことを考えた方がいいですよ」と優しく諭されました。

 子どもに対しては、この立場は取れるのですが、大人やましては同僚に対してはなかなか「ほめて伸ばす」という観点には立てないようです。
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映画「遠くの空に消えた」を観ました。

2007-09-23 22:19:56 | 写真日記

 「遠くの空に消えた」を観てきました。
 一言で言ってしまえば何と不思議な映画だということです。
 
 飛行場に降り立つ、かっこいい青年が見つける靴の跡。
 駆け寄るアテンダントに、「この靴の持ち主知っているよ。僕の話聞きたい?」 と語り始めます…。
 
 不思議くんたちの話が始まります。
 主な登場人物は3人の子ども。1人はこの村に空港建設のために派遣された父親と一緒に来たちょっとかっこいい都会の少年亮介(神木隆之介)もう一人は家のために牛乳を配達しているランニングシャツが似合う見た目田舎の悪ガキの公平(ささの友間)。

 都会の子が転入してくるとお決まりの事件が起きます。クラスの女の子が亮介の方に流れます。面白くない公平は亮介にけんかを売っていきます。転びもつれ合いながらウシのウンチまみれになって二人の間に友情が芽生えます。

 その二人の前に、一人の少女ヒハル(大後寿々花)が現れます。両手を広げて、空に向かって呪文を唱えるその少女は二人に向かって「君たちはUFOの存在を信じる?信じるかどうかが問題なの?」と尋ねます。

 男の子二人が隠れ基地の丘に登っていると、ヒハルが流れ星を取ることができるという不思議な天体望遠鏡を持って現れます。そうして、3人の友情が始まります。

 一方大人の世界は、空港建設の動きをめぐって大騒ぎをしている。無国籍の変な飲み屋に集まってわけのわからない集会を繰り広げています。

 空港反対を唱えるボス的存在の人物とそれを取り巻く変なやから。空港阻止のために雇われている(?)妙なギャング団。その変な飲み屋のホステスとママ。その店のバンド。いったいここはどこの国なの?そういうつっこみを入れたくなるような村人ばかりなのです。

 そういった大人たちの中に、学校の先生。彼女のあこがれの鳥人。鳩を飼っているアカホシ氏。どこからともなく7年ぶりに帰ってきた公平の父親。

 そういった子どもvs大人の対決。大人になりたくない子どもたちのエネルギー。
 思春期前の子どもたちの心を描いている映画なのかもしれません。

 だから、村の設定や周囲の大人の設定は、あえてメルヘン調にしていったのかもしれません。

 子どもたちの心にもそれぞれ傷があり、そのための変な行動でもあるということが少しずつ明らかになってきます。

 オープニングでも出てきたし、途中でも小日向氏が語ることば。これがこの映画の一つのテーマなのかもしれません。

 知ってるかい?          
 蜂は航空力学的に言えば、
 飛べる構造じゃないらしいんだ。
 なのに、実際は飛んでるだろ。
 何故だと思う?

 蜂は飛ぼうと思ったから飛べたんだ。

 信じることで願いが叶う。

 人はそれを、奇跡と呼ぶんだ。

 子役の3人はそれぞれ特徴があって、ある意味天才と呼んでもいいと思うけど、中でも公平役のささの友間くんは最高でした。いい味出していてどこからもってきたんだろう?と思っていたら本屋で立ち読みした情報によると名脇役の笹野高史氏の次男ということで、これからも注目していきたい子役です。 
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ドラマ「マラソン」観ました。

2007-09-21 00:20:23 | 障害児教育
 テレビでドラマ「マラソン」を観ました。実話に基づいた話で、韓国ではすでに映画化されていて、日本でもずいぶん話題になりました。私もDVDで観ていたのですが、今回のドラマも楽しみにしていました。

 原作の日本語訳も発売されています。「走れ、ヒョンジン!」 パク・ミギョン著/蓮池薫 訳 ランダムハウス講談社

 先日本屋さんで何度も手にしたのですが、買うまでには至りませんでした。

 韓国映画では、母親のドラマになっていて、母親がやたら頑張る映画のイメージが強かったのです。本人の気持ちをどこまで考えているんだろう?誰のためのマラソンなんだろう?そんな気持ちになったので、評価はしつつももう一つというところもありました。

 障害児教育の現場でも賛否両論あって、映画好きの中でもいろいろ物議をかもしたものです。

 今回のドラマ化に当たっては、日本自閉症協会がバックアップしているということでどこまで日本的になっているのかも興味のポイントでもありました。

 主人公の自閉症の青年を二宮一也が演じ、その母親が田中美佐子、マラソンコーチが松岡昌宏。自閉症の青年を取材する雑誌記者が桜井幸子という人気キャストで固められていて、正直「ちょっとね…」と思ってしまったのですが、テレビのスイッチを入れたとたん、それが杞憂に終わったことを思い知らされました。

 主人公の彰太郎を演じた二宮一也が、見事なまで自閉症の青年を演じているのです。相当実際に観察したんだろうなと思わせるほどです。目線、姿勢、歩き方まで申し分有りません。

 オープニングでは、福祉作業所(社会福祉法人)に通っている彰太郎が「お天気雨」につられて、仕事の部署を離れて虹を見つけるシーンがあります。虹を見つけてジャンプする彰太郎はよく見かける光景です。夢中で追いかけて木にぶつかって怪我をするシーンまではどうかと思いましたが…。

 怪我をした彰太郎の所に向かおうとした母親に何か言おうとしてやめる弟の存在。兄弟の問題も触れてくるのかな?と思わせるオープニングです。

 施設に彰太郎を迎えに行った母親は懸命に一般就労へ向けて、努力している姿勢を見せます。「普通の青年にしたい」という思いがストレートに描かれていきます。このあたりは原作に忠実なのかもしれません。

 母親と一緒に帰る姿は、こだわりの強い自閉症の青年を表現しています。時刻表や電車の型式を記憶しているところが高機能自閉症の特徴も見せています。電車に乗っても運転席をじっと見て運転手の口にする言葉をすべて覚えていて運転手より先に言う場面も思わずにっこりししてしまいます。

 駅から下りるとさっそくマラソンのトレーニングを開始する母子。母親は自転車に乗って、声をかけてマラソンを続けさせます。

 家に帰ってから母親に手伝いを言いつけられます。「このお皿をまわしておいて!」(お皿を配って!)という意味だったらしいが、案の定テーブルの上でお皿をくるくる回している彰太郎。このあたりは、自閉症の解説になっていて少しまどろこしい場面です。

 ストーリーは、フルマラソンを完走するまでのサクセスストーリーになっていますが、そこに至るまでの自閉症の障害特性とつきあわなければなりません。

 コーチになった松岡との関係もぎくしゃくしながらも次第にいい関係になっていきます。

 ストーリー全体を追いかけても仕方ないのですが、母子のキーワードがいいです。

「折れない心は負けない気持ち。迷った時には前を見ろ!」このことばがいろんな場面ででてきます。

 日本版は、母親の無理強いはあまり強く描かれていなく、本人の気持ちでマラソンは続けているというような描き方をしています。そこが見終わった時に少しだけさわやかな気持ちにしてくれているのかもしれません。



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何と肉離れ…

2007-09-19 21:56:17 | 日記
 9月6日に学校でバトミントンをしている時に、右の内もものあたりにするどい痛みが…。また靱帯を伸ばしてしまったか…と思っていました。

 その後無理をせず、安静を心がけて少しずつ痛みもおさまりかけていたので安心していました。14日にプールの指導をしていて、子どもたちにクロールの見本を見せていました。その時は気づかなかったのですが、家に帰って風呂で見ると右の太ももから膝にかけて太い真っ黒い線が走っていました。痛ましいほどの内出血の跡です。

 連休もあり、様子を見ていましたが、内出血の跡はなかなか引きません。土曜日、火曜日に自動車で1時間半くらいの距離を往復したのが良くなかったようで、火曜日の夜はふくらはぎまでむくんでいました。

 意を決して、水曜日の午後に整形外科を受診しました。「靱帯が伸びたくらいでしょう?」と聞いたのですが、ドクターの声は「これは肉離れです。3週間はテーピングしなければいけません、当分お風呂も入れないから。絶対安静です。」との冷たい声…。

 「もう思っているほど若くないんだから。無理をしたら自分が損だから…」と更なる追い打ちです。

 頭だけを風呂につきだしてシャワーで髪を洗ったり、タオルを何回もお湯で絞って体をふいたりと、当分つらい日々が始まります。

 それよりもっとつらいのは「温水プールの指導ができません」と報告した後の、職場の同僚の白い目が怖い…。また、これでプッカプカかな?(今さらいいか…)
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もう何にも手につかない…

2007-09-18 23:28:43 | 阪神タイガース
 連日阪神タイガースの話題で仕事になりません。今日も阪神巨人戦をやっていてしかも、安心して観られる試合ではなく、心臓に悪い試合ばかりなのです。昨日も今日も薄氷の思いで何とか勝つことはできているけど、阪神ファンは安心していないのです。

 勝つと、明日は負けるんじゃないかと思ってしまうのです。

思えば今シーズンは連休頃にはどん底を味わっていました。
今年はもう野球に未練なく仕事に打ち込める年なのかな?と思っていたら、あれよあれよで3位になってしまい、これはクライマックスシリーズに出られるかもしれない。

それだけでも夢が見られると思っていたら、何の何の…いつの間にか首位に躍り出てしまい、セリーグ優勝の望みすら出てきました。こうなったら、もう大変です。毎日ケーブルテレビのCSとにらめっこ!テレビに映らないときはインターネット速報を何度もクリックして確認しています。

もうこうなったら仕事どころではありません。毎日命をすり減らしてまで野球を観ています。

やっぱりバカですね。
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