NHKBSのフォークの達人に高石ともやさんが出ていました。この間京都で生で見たあとだけにとても楽しみにしていました。東京のお寺の境内で数十人を前にライブで歌っていました。ギターはマーチンのビンテージものを手にしていました。音の抜けがすごく良くて、あんなギターを弾いてみたいと思わせるものでした。
BobDylanの曲も大変良かったのですが、特に心に残った歌があるのでちょっと紹介したいと思います。1996年のアトランタ五輪の時マラソンの有森裕子さんが「自分をほめてあげたい」と言って話題になったことを覚えていますか。このことばの元になった歌が高石さんの歌だったそうです。
第6回都道府県対抗女子駅伝の歓迎の集いとして高石さんのコンサートが企画されたそうです。その時有森さんは3年連続の補欠だったのですが、高石さんが朗読した詩とその後で歌った歌を、自分が花開いた時に、自分に言ってあげようと心に誓ったそうです。
京都の大会に選ばれたことを、もう一人のあなたによくここまできたねとほめてやってください。
他人にほめられるのを待つより、あっさり自分で自分をほめるのが自然です。
だって練習のつらさも、負けた悔しさも、それでも走り続けたわけも、一番わかっているのはあなた自身なのですから。
明日のレース失敗したら、もう一人のあなたに「悔しいね」と声をかけて一緒に泣こうか。
明日のレース目標通りなら、もう一人のあなたに「おめでとう」と輪洗いながら声に出してみようか。
誰も身代わりはいないあなた自身のあなたのレース。
あなた自身が選んだ栄光の道
どうぞいい走りを!
♪この大会に選ばれたことを
もう一人のあなたに
よくここまできたねとほめてやってください
自分で自分をほめるのがとっても自然なこと
がんばったのは君だから 自分で決める道だから
練習のつらさ 負けた悔しさも それでも走り続けたわけも
君だけが覚えてる 自分をほめてやろう
見えるだろう ひとすじ道 君が選んだ長い道
見えるだろう ひとすじ道 みんなが君を待っている
歌詞を聞いていて、確かにマラソンの話なんだろうけど、そのまま自分のことのように、障害児教育のことのように受け取りました。
障害をもっている子どもたちによくここまでやってきたねとほめてあげたい。そして、よくここまで育ててきたね。親ごさんたちもほめてあげたい。そんな気持ちになりました。まさに人生そのものの応援歌として受けとめていきたいと思いました。「誰かがほめてくれるのを待つより、一番知っている自分たちが自分たちをほめてあげよう」そんなことを思いました。
放送の後、さっそくギターを取り出してコピーさせてもらいました。学校で子どもたちの前で歌ってあげようと思っています。