ある幼稚園に出かけました。
園長から気になる子どもについて説明を受けてから、それぞれの教室をまわっていきました。4歳児クラスにアスペルガー症候群だと思われる女の子が絵を一所懸命描いていました。その絵はとても4歳とは思えないような絵でした。人間が3人ほど描かれていましたが、その絵には動きがあって、関節もちゃんと描かれていました。
担任の先生から聞くと、紙芝居のようなストーリー性のある絵を描くそうで、何枚かの組み写真ならぬ組絵になっていることが多いそうです。
色紙ほどの小さな紙に1枚書き終わって次の紙に手が伸びたところで、「上手な絵だね。1枚くれるかな?」と聞くと意外にも「いいよ!」と答えてくれたのでもらうことにした。
その後、掃除などいろんな活動を共にした後で、「さっきは絵をもらってありがとう」と言うとにっこりして、「お返しはないの?」と聞いてきました。どきっとしました。4歳の子の会話ではありません。
「どうしよう?」と思いましたが、手に持ったメモ帳に絵を描くことにしました。「ドラえもんでもいいかな?」と聞くと、「ドラえもんでもいいけど、みんなでお弁当食べている絵がいいな」と答えてきました。「これは難しいぞ…」と思いましたが、何とかなると思い、おむすびを3つ描いてその横で大きな口をあけた子どもをかきました。相当いい加減な絵だったのですが、
「裸ん坊だったら風邪をひいちゃうから服を着せてください」と言われました。また適当に服を描いたら、「男の子だったらずぼんをはいてるよ」と注意を受けました。あわてて男の子を描きました。すると、「女の子はやっぱりスカートがいいと思うの」と言うのでまた付け加えました。その都度、手足を激しく動かす喜びのダンスが見られます。
だんだん面白くなったので、おむすびを四角で囲んで、中に卵焼き、ハンバーグ、とんかつを描き入れました。メモ帳を破って手渡すと、「私これ大切にする」と言って自分の鞄の中に入れにいきました。
何とストレートな喜びの表現なのでしょう。4歳ということにも驚きましたが、アスペルガーの人たちというのは本当に正直に生きているんではないでしょうか。
正直すぎるが故に、人々とぶつかってしまうのではないでしょうか。
大変勉強になったできごとでした。
園長から気になる子どもについて説明を受けてから、それぞれの教室をまわっていきました。4歳児クラスにアスペルガー症候群だと思われる女の子が絵を一所懸命描いていました。その絵はとても4歳とは思えないような絵でした。人間が3人ほど描かれていましたが、その絵には動きがあって、関節もちゃんと描かれていました。
担任の先生から聞くと、紙芝居のようなストーリー性のある絵を描くそうで、何枚かの組み写真ならぬ組絵になっていることが多いそうです。
色紙ほどの小さな紙に1枚書き終わって次の紙に手が伸びたところで、「上手な絵だね。1枚くれるかな?」と聞くと意外にも「いいよ!」と答えてくれたのでもらうことにした。
その後、掃除などいろんな活動を共にした後で、「さっきは絵をもらってありがとう」と言うとにっこりして、「お返しはないの?」と聞いてきました。どきっとしました。4歳の子の会話ではありません。
「どうしよう?」と思いましたが、手に持ったメモ帳に絵を描くことにしました。「ドラえもんでもいいかな?」と聞くと、「ドラえもんでもいいけど、みんなでお弁当食べている絵がいいな」と答えてきました。「これは難しいぞ…」と思いましたが、何とかなると思い、おむすびを3つ描いてその横で大きな口をあけた子どもをかきました。相当いい加減な絵だったのですが、
「裸ん坊だったら風邪をひいちゃうから服を着せてください」と言われました。また適当に服を描いたら、「男の子だったらずぼんをはいてるよ」と注意を受けました。あわてて男の子を描きました。すると、「女の子はやっぱりスカートがいいと思うの」と言うのでまた付け加えました。その都度、手足を激しく動かす喜びのダンスが見られます。
だんだん面白くなったので、おむすびを四角で囲んで、中に卵焼き、ハンバーグ、とんかつを描き入れました。メモ帳を破って手渡すと、「私これ大切にする」と言って自分の鞄の中に入れにいきました。
何とストレートな喜びの表現なのでしょう。4歳ということにも驚きましたが、アスペルガーの人たちというのは本当に正直に生きているんではないでしょうか。
正直すぎるが故に、人々とぶつかってしまうのではないでしょうか。
大変勉強になったできごとでした。