とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

「ウッディアレン・コレクション」を買いました

2012-11-23 17:26:11 | ウディ・アレン

  

前回のブログでウディ・アレンのことを熱く語っていましたが、それで終わらなかったのです。

実はキネマ旬報の11月下旬号の広告ページににウディアレンのコレクションが掲載されていました。

20枚組というすごい中身です。

値段は、初回生産限定で2万円です。

うーんとうなるような値段です。

買えないことはないのですが、そこまでしても買うか?

そういう値段の設定です。

しかも持っているDVDがかなり入っているのです。

ちょっと悩んで通販サイトに行ってみました。

すると1万6千円くらいで販売しています。

1枚に換算すると800円くらいです。

これはもう買うしかありません。

Amazonにアクセスして購入することにしました。

そして、届きました。

届いたものを改めて見るととんでもない買い物だったかも知れません。

このページで1枚ずつDVDを紹介することになりそうです。

ますますマニアックなDVDコーナーとなりそうです。

 

コメント (4)
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DVD「ミッドナイト・イン・パリ」を観ました

2012-11-22 23:43:12 | ウディ・アレン

『ミッドナイト・イン・パリ』をDVDで観ました。

ウディアレンの映画となると絶対みるはずなのに、なぜか田舎では上映されませんでした。

それとも、私が見逃したのかもしれませんが…。

いつもの田舎のTSUTAYAで見つけたのですぐに借りることにしました。

映画の一言感想で言えば「いやー劇場で観たかった」と思える作品でした。

それより、なぜ映画館で観ていないんだろうという後悔の念が立つほどの作品だと思います。

音楽も、街の情景も、カット割りもまさにこれぞ映画という感じなのです。

洋画というものにはまった時からウッディアレンは私の映画の師匠というか、道案内人のような存在で、

彼の映画を観て映画の魅力にのめり込んだと言っても過言ではありません。

ビデオ時代も含めてほとんど全ての作品を観ているかもしれません。

手持ちのDVDもたくさん持っています。

その彼の作品です。

昨年のアカデミー賞脚本賞を受賞した作品でもあり、興行的にも大成功を収めた作品です。

そういうのを抜きにしても彼の作品の中では傑作の部類に入ると思います。

簡単にストーリーだけ紹介します。

ハリウッドの売れっ子脚本家で小説の執筆を始めているギル・ペンダー(オーウェン・ウィルソン)は、

婚約者のイネス(レイチェル・マクアダムス) と彼女の両親とともにパリにやってきます。

でも、なかなか小説の方は進みません。

パリに魅せられたロマンチストのギルは、「パリに住むと小説が書けるようになる」などと屁理屈をこねるようになります。

「パリは雨がよく似合う」などとロマンチックなことも言い始めます。

親が実業家で金持ちの現実的なイネスは、ギルとどこか次第にすれ違いを感じ、別行動を取るようになります。

ある夜、パーティーのダンスに嫌気がさしたギルが一人でパリの街を散歩しているうちに帰るべきホテルがわからなくなります。

途方に暮れて座り込んでいると、午前零時の鐘の音と共に旧式のプジョーが現れます。

誘われるまま車に乗り込むと1920年代の世界に迷い込みます。

そこには、ジャン・コクトーにコール・ポーター、F・スコット・フィッツジェラルド夫妻と ジョセフィン・ベイカー、

ヘミングウェイ、ピカソにマン・レイ、ロートレック、ダリらが住む夢の世界です。

そこで、彼らと一緒に酒を飲んだり、語り合うという夢のひとときを過ごします。

ピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティアール)に会ったギルは、彼女に一目惚れしてしまいます。

アメリカ人の脚本家が憧れの1920年代のパリにタイムスリップするという夢物語なのですが、

バックに流れる音楽が見事に気持ちよくさせてくれます。

最後には、憧れは憧れとして現実を受け入れるというなかなか素敵なお話です。

現在のパリと1920年代のパリ。

二つの時代を象徴する二人の女性。

現実的なアメリカ娘のイネスと、ピカソの愛人アドリアナ。

二つの時代を行き来し、この二人の間で揺れ動くギルの気持ちも複雑です。

コール・ポーターの音楽もなかなかです。味のある音です。

自分でもクラリネットを吹いてジャズライブに参加するウディアレンだからの選曲かもしれません。

映画の中では知らない名前も何人か出てきます。

パーティでギルが一緒に踊ったジョセフィン・ベイカーはインターネットで調べました。

この作品がどうしてオスカーが取れなかったのか不思議なくらいです。

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マッチポイント

2007-02-13 14:27:32 | ウディ・アレン

ウッディ・アレンの映画は一本残らず見ているといって決してうそではないほど、

ウッディ・アレン通を気取っていたのですが、

いかんせん田舎に住んでいたのでは、なかなか映画館で観ることができません。

このマッチポイントも、キネマ旬報で特集されていらいどうしても観たい作品でした。

おまけにキネマ旬報ベスト10外国映画部門で10位に入ったとなるとどうしても、と思っていたら、ついにDVD化されました。

取りあえず借りて観ようということで借りてきました。

 感想ですが、よくできた映画だと思うし、キャスティングもなかなかと思えました。

でも、これがウッディ・アレン監督の作品でないとそれなりに評価できるのですが、

ウッディ・アレンの追っかけをしているような人間から観ると正直ちょっとがっかりかもしれません。

 どうしてなんだろうと考えると、それは映画のテーマやストーリーの問題かもしれません。

表題のマッチポイントというテーマはエンディングに通じるまさにポイントであったのかもしれませんが、

ストーリー自体は、何度も読んできたようなそんな気がしました。

まだ観ていない人がいるといけないのであまりストーリーに触れてはいけないのですが、

地位や名誉や生活の安定を取るのか、愛情を取るのかという究極の選択で揺れ動く主人公。

そして、最後には手段を選ばずに行動していく冷血な態度。

 何だか、若いときに観た映画「青春の蹉跌」を思い出してしまいました。ショーケン演じる青年が、

司法試験にも受かり、壇ふみ演じる金持ちの令嬢との結婚も決まった頃に、

桃井かおり演じる恋人から妊娠を告げられて、ついには桃井かおりを殺してしまうというストーリーです。

しかも皮肉にも桃井のおなかの中の子はショーケンの子ではなかったというおまけつきなのです。

 原作は石川達三です。石川の作品にはこういったものが多かったように思います。他にもこういったテーマでは、松本清張や、森村誠一の推理小説にも多かったように思います。

 マッチポイントはどうもこういった流れに感じてしまい、何かすっきりしませんでした。

 もちろん、スカーレット・ヨハンソン“魔性”ぶりはなかなか見応えのあるもので、

女性の好みがうるさいウッディー・アレンらしいキャスティングではあると思います。

 今回の「マッチポイント」でも、その魔性っぷりを発揮。ヨハンソン演じるノラは、

ジョナサン・リース・マイヤーズ演じる主人公クリスの前に現れたかと思うと、クリスは結婚も間近な恋人のある身ながら、

ノラの魅力に抗えずに不倫の世界に足を踏み入れてしまうという役どころ。

 そこだけでも観て良かったと思えるかどうかがこの映画の評価の分かれ目かもしれません。

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