とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

DVD「僕達急行 A列車で行こう」

2012-09-30 00:26:41 | 映画

 この映画は、テアトル徳山という小さな映画館で1週間だけ上映された映画で、見損ねた作品でした。

TSUTAYAで発見した時は、すでに誰かに借りられた後で、しかも小さなTSUTAYAなので1本しか用意されてなくて、借りるのも苦労でした。

鉄道オタクの映画ということで、ぜひ見たいと思っていました。

このテのお笑いムービーが森田芳光監督の遺作になるとは思ってもみませんでした。

出演は、松山ケンイチ、瑛大です。この二人は出演作によって見事に演じ分けることのできるなかなかの若手俳優だと思っています。

電車マニアにはたまらない九州の電車が次々に出てきます。

それだけではなく、随所に森田芳光ワールドのコミカルな遊びが見られます。

この映画を観ると、連休のどこかには九州までカメラをさげて出かけたくなります。

ストーリーをかいつまんで紹介すると…

車両が一台、ボックス席のローカル線でデートらしきカップルが座っています。

彼女のことそっちのけでヘッドフォンで音楽を聴いている若者小町(松山ケンイチ)がいます。

窓は全開で、彼女は髪を抑えるのに必死です。

怒った彼女は次の駅で降りてしまいます。

そんな小町が、少し離れた席の小玉と目が合います。

小玉はアジア系の二人の外国人と楽しそうに話しています。この外国人はなぜか、妙な関西弁で受け答えしています。

小町は大手建築会社の社員だけど、建物よりもとにかく電車が好き。

一方の小玉は、町工場の二代目です。そこで働く外国人の面倒も見る人の良い電車オタクです。

小町は住んでいるマンションを出なければいけなくなり、小玉の社員寮に住まわせてもらうことになります。

二人でアパート探しをしているうちに、別の電車オタクの住むアパートへつれて行きます。

その部屋のすごいこと…シートだけでなく電車の部品がたくさん飾ってあります。もちろん、窓からは電車が見えます。

そこで、小町は電車に乗っても電車の音を聞くのではなく、車窓から見える景色を見ながら音楽を聴くのが喜びだといいます。

小玉は電車の部品や金属製品、車両の構造や工場などを見るのが楽しいという告白をしあいます。

一つの趣味があっても楽しみ方は千差万別、でも楽しむという気持ちは同じ。そういう場面を観客に見せて、電車オタクワールドに誘います。

そういう私は電車を撮影するのが好きです。車窓から見える線路も好きです。先頭車両から見えるカーブなんか最高です。

小町は社長(松坂慶子)の気まぐれで九州へ転勤になります。

小玉は見合い相手にふられて傷心の旅へ…もちろん行く先は九州。

二人の行く先は豊後森駅です。ここには鉄道遺産があります。ここで、中年の調子の良いおじさんに巡り会います。

この出合いが後にいろんな出来事に発展していくことになります。

この後の展開はある意味、植木等のサラリーマンシリーズに出てくるようなお調子者パターンなのですが、

これは、森田芳光ワールドと観るべきでしょう。あえてクレージーキャッツ的お遊びを加えていったのだと思います。

私は基本的には、いい加減な人物描写は好きではないのですが、ここまでいい加減にされると付き合うしかないか…と思わされます。

登場人物の名前は全部電車の名前になっているところからも、「こんな人間いないやろ!」の世界の連続なのです。

小玉の見合い相手のお母さんがなぜか伊東ゆかりなのです。

その伊東ゆかりが「小指の思い出」のエピソードを持ち出したり、小町と付き合うのかと思わせるあずさはサンダーバードJrと結婚することになったりなど…

これでもかと思うほど、どたばたの連続です。

登場人物の仕草に効果音を使って舞台演出のような笑いも作り出します。

とにかく良くも悪くも森田芳光ワールドです。

のんきに映画を楽しんで休日を過ごしたい人には最適な映画です。

九州まで電車を観に行きたくなってしまうこと請け合いです。 

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岩本 輝(阪神)のマジック!

2012-09-28 12:13:09 | 阪神タイガース

南陽工業高校からドラフト4位で昨年タイガース入りした岩本投手が活躍を始めました。

山口県民としては嬉しい限りです。(もちろんタイガースファンとしてです)

前回は中日戦に1軍初先発し、6回を見事無得点に抑えました。

そして、9月27日にヤクルト戦に登板しました。

前日まで2連敗しているいやなムードを見事に吹き飛ばす6回シャットアウトを演じました。

でも、その内容はひやひやの連続で、これで勝てるのだから何かもっているかもしれないと思わせるような内容です。

1回裏
【雄平】ライトフライ
【森岡】 空振り三振。

ここまでは非常にいい感じでした。その直後

【田中】センターヒット
【バレンティン】フォアボール、しかもワイルドピッチでツーアウトながら2,3塁の大ピンチです。

私は「小宮山ちゃんと捕らんかい!新人を育てる気あるんかい!」とテレビの前で怒鳴っていました。

【川端】ファーストゴロでやっとチェンジ

やれやれです。でも、2回表に5番マートンのソロホームランで1-0とリードです。

来季に生き残りをかけたマートンは強い!

2回裏
【福地】センターヒット、ランナー福地が二盗

「これはもうあかん~」悲鳴を上げていました。でも、そこからが岩本のすごいところで

【武内】セカンドゴロ
【中村】ショートゴロ
【村中】ファーストゴロ

内野ゴロの山であっという間にチェンジです。

3回表は、岩本からの攻撃です。何と岩本にフォアボールを与えてしまいます。

ツーアウトになりながら、鳥谷のライトヒットの間に岩本くんが走って、ツーアウト1.3塁です。

新井良太のヒットで岩本が帰って2-0です。岩本くんは何かもっています。

続いてマートンがツーベースヒットを打って、2者が帰りあっという間に4-0です。

これですいすい行くかと思ったら、岩本くんはまた心配をかけます。

3回裏
【雄平】ファーストゴロ
【森岡】デッドボール
【田中】フォアボール
【バレンティン】 見逃し三振
【川端】フォアボール

ツーアウトフルベースです。「今度こそダメか…」でも次の打者を
【福地】ショートゴロ

切り抜けました。(ホントにやれやれ~です)

連続四死球で一、二塁の危機から本塁打トップのバレンティンを105キロで見逃し三振斬りするところがただ者ではありません。

【武内】セカンドゴロ
【中村】ファーストヒット
【村中】ピッチャー犠打
【雄平】 見逃し三振

この回もランナーを2塁に進塁させながらも抑えます。

5回表はは上本がセンターフライの後、大和、鳥谷連続フォアボール、新井良太のサードゴロをエラーしてくれて満塁です。

ここでも、岩本のラッキーは続きます。ここで相手の投手が代わります。

マートンは大きな犠牲フライで1点です。これでマートンはこの日4打点です。

大きなフライで1塁ランナーまでセカンドに行き、1アウト2.3塁です。

ここでなぜか、代打金本です。1塁が空いていたら当然、敬遠気味のフォアボールです。和田監督バカじゃないの?

やっぱりフォアボールで、満塁です。ここで、全く良いところなしの伊藤隼です。

ところが、神宮球場の申し子です。慶応時代はこの球場で活躍していた男です。何と満塁ホームランを打ちます。

これで9-0です。こんなゲームは最近観たことありません。

岩本マジックです。でも、岩本は相変わらず心配をかけるピッチングは続きます。

5回裏
【森岡】レフトヒット

先頭バッターをまた塁に出します。でも、次の

【田中】ファーストライナー これでダブルプレーランナーなしです。

【バレンティン】 見逃し三振 チェンジです。

6回裏
【川端】レフトフライ
【福地】レフトヒット
【武内】ライトヒット
【中村】フォアボール

【畠山】ショートライナー ダブルプレーでチェンジです。

またまた1アウト満塁の大ピンチです。ここでまたまた岩本マジックです。

連打と四球で一死満塁としたが畠山を107キロでショートライナーで併殺です。

甘く入ればサク越えもある強打者2人を緩い球で打ち取るところも超ベテラン級です。

結局6回まで27人の打者に6安打5四死球という成績でした。

これで相手に1点も与えないというのは、マジックとしか言いようがありません。

これで岩本くんは12イニング無失点中で、早くも2勝目です。

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DVD「五日市物語」

2012-09-27 22:43:08 | 映画

TSUTAYAで借りたDVDです。

広島にも五日市というところがあるので、タイトルにつられました。

でも、東京のあきる野市市制15周年記念作品だそうです。

出演者に遠藤久美子の名前を見た時に、正直「まだ頑張っているんだ~エンクミ」というのが本当の借りた理由かもしれません。

私は地方色たっぷりの映画は好きなんです。

…で観た感想ですが、正直言ってコメントしづらい映画でした。

情報を集めることを仕事にしている会社の一員として、遠藤久美子(すっかり大人のエンクミ)演じる女性が、五日市について調べようとやってくる。

あきる野市役所の、観光担当の青年が、その案内をします。

五日市の観光ポイントをカタログ的に紹介する展開で、「どうにかしてよ」と思っていると

とってつけたような物語がついてきます。

この雰囲気はどこかで観たような…そうです。啓発映画の手法です。

五日市の歴史は、おばあちゃんに語らせていきます。
 
登場人物の演技もやれやれ…という感じです。

セリフの棒読み具合と、妙な間はもう勘弁してよという感じです。

その中で遠藤久美子の上司役で出てくる井上純一のオーバーな台詞まわしは一人だけプカプカです。

五日市を徹底して「癒し」の土地と描いていきます。

借りた以上最後まで鑑賞しましたが、これをレンタルに置くのはどうなんでしょう?

遠藤久美子のファンですら許せないかもしれません。

五日市に一度行ったことがある人は懐かしく観るのかもしれません。

せめてもの救いは劇場で観なくて良かったと言う点です。

久しぶりのめちゃくちゃなこきおろしです。(関係者ごめんなさいです)

  

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性懲りもなく(ジョージア缶コーヒーフィギュア)

2012-09-26 22:31:07 | 写真日記

昨日の続きです。

ジョージア缶コーヒーの助っ人外人シリーズの話です。

今日、またコンビニに立ち寄り、最後のブーマー・ウェルズを見つけました。

ローソンにしかないのかと思ったらセブンイレブンにもありました。

コンビニとの提携が多いのですが、今回はジョージアそのものの企画もののようです。

それにしても誰が考えたんだろう?このマニアックな企画は。

こういうマニアックなものには心惹かれる変な人たちが出てくるでしょうね。

でも、それぞれの選手たちが活躍した時代を考えると、知っている人は一定の年齢を超えている人たちになります。

そういう人たちがターゲットなんでしょうか?

 

ブーマー・ウェルズです。

1983年から88年まで阪急ブレーブスに在籍し、89年からオリックスに球団の名前が変わってもそのまま在籍しました。

ダイエーの1年も合わせると10年も日本で活躍した選手です。

タイトルもたくさん取っています。

三冠王1回(1984年)

首位打者2回(84年、89年)

本塁打王1回(84年)

打点王4回(84年、87年、89年、92年)

怪力で有名で門田選手のホームランを迎えて、ハイタッチをしたら門田選手の方が脱臼した話はあまりに有名です。

 

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ジョージア助っ人外国人フィギュア(いつまでも子ども?」

2012-09-25 21:57:41 | 写真日記

移動中にラジオを聞いていたら、視聴者の声として、「コンビニで助っ人外人のフィギュア付きの缶コーヒーを買いました」を聞きました。

取りあえず言ってみようとローソンに立ち寄るとジョージアのブラックコーヒーにフィギュアのおまけが 付いていました。

取りあえずダンディー・バースを探して見つけました。

後はいらないかな…と思いながら「全8種ということだし、缶コーヒーは飲むからやっぱり買ってみようか?」という悪魔のささやきが聞こえてきました。

貯蔵の場所には3種しかないので、レジのおばさんにお願いして探してもらいました。

ヒマな時間帯ということもあっておばさんは奥まで入って探してくれました。

全8種のうち、7種まで揃うことができました。

昔からこのようなおまけ菓子が好きで、しかも収集癖があるのです。

集めたからって何にもならないことは分かっているつもりなのですが、

困った幼児性です。

それでも、紹介します。接写レンズを着けて、一眼レフで撮影しました。バカです…。

  

ランディー・バースです。阪神ファンにとっては忘れることのできない偉大な英雄です。

6年間在籍した中で三冠王を2度も取ったことで知られています。

阪急ブレーブスに在籍していた暴れ者投手です。

1986年に来日し、阪急ブレーブスに入団し、セーブをあげてマウンドで雄叫びをあげたり、キャッチャーをボコボコ殴るので人気がありました。

翌年はあまり成績が良くなくすぐに退団しました。

その後たけし軍団とともに芸能活動をしていました。

ウォーレン・クロマティーです

ジャイアンツの助っ人の中では人気があった選手です。

巨人に7年在籍していました。打率3割6分以上を2回も記録するなど、ヒットメーカーとして知られています。

風船ガムを膨らませたり、ファンに万歳を強要するなど巨人らしからぬ行動で人気がありました。

 

オレステス。デストラーゼです。

西武黄金時代を築いた一人です。

秋山、清原と並んでAKD砲と呼ばれていました。

3年連続でホームラン王を獲得しています。

ラルフ・ブライアントです。

近鉄に8年在籍し、3度のホームラン王に輝いています。

アロンゾ・パウエルです。

中日に6年、阪神に1年在籍していました。

首位打者を3回獲得しています。

星野監督時代に鉄拳制裁には前々から不満を持っており、

1997年、星野が打ち込まれたリリーフ投手を殴った翌日、

「自分がそんなに強いと思うなら、私を殴ったらどうだ。

救急車で病院行きになるのはあなたのほうだぞ。

これ以上、ほかの選手を殴るのはやめてくれ!」と訴えたという有名なエピソードも残っています。

ロバート・ローズです。

8年間、横浜に在籍し、首位打者1回、打点王2回獲得しています。

3番鈴木、4番ローズを中心とした「マシンガン打線」で、今では最下位が定位置の横浜を日本一に導きました。

野球に興味がない人にとっては「だから何だ?」という内容だったかもしれません。

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DVD「森崎書店の日々」

2012-09-24 10:55:19 | あの頃チャンネル

TSUTAYAのまとめて借りた1本です。タイトルからして緩い系の作品ですね。

やっぱり緩い系でしたが、味わいのある作品でこういう世界にはどこか惹かれるものがあります。

ストーリーはほとんどなくて、若い女性の失恋から自分の足で立ち上がるまでの物語を描いたものです。

簡単にストーリーをかいつまんで話すと…

カフェ風のレストランからシーンが始まります。

来た料理にも手をつけず、彼に話しかける若い女性・貴子(菊池亜希子)と

彼女の話に全く興味を持たずにさっさと食べ終わっている青年のデートシーンです。

デザイン系の会社に勤務する若い女性は、同僚の青年と関係を持っていて、

自分ではうまくいっていると思っています。

でも、男性から切り出された一言は、別の部署の女性と結婚すると言うことでした。

しかも、その後で部屋に行ってもいいかと言われてしまいます。

余りに突然のことで精神的に強いダメージを受けたらしい貴子は、会社をやめてしまいます。

家で毎日眠れるだけ眠るようなだらだらした日々を送っています。

母親から頼まれたらしく、神保町で古書店を営む叔父(内藤剛志)から、自分の店を手伝ってくれないかとの誘いを受けます。

今までほとんど本など読まない貴子も、店の2階に寝泊まりして店を手伝ううちに、

周りの本や街に興味が湧いてきて、手当たり次第に読んでいくうちに心が和んできます。

自分を振った男のことも、叔父の手を借りてなんとか吹っ切れ、

貴子が、過去ではなく前に向かって強く生きていこうとするところで映画は終わります。

本当に、山場もほとんどなく人との関わりが全てのような映画です。

その分、登場人物のキャラが立っていて、それぞれに興味がわいてきます。

映画のテーマは自分探しということなんだろうけど、叔父が若い時に自分探しの旅に出た話など、少しまどろっこしいかもしれません。

神保町が舞台と言うことで、見覚えのある通りが出てくるだけで、心が躍ります。

古本屋さんのあのかび臭い臭いとか、偏屈そうな親父さんの座っている番台のようなレジ台など、空気感が伝わってきます。

貴子が読んでいる古本の中に線が引いてあったり押し花のしおりが入っているシーンが出てきます。

「ある…ある…」と共感してしまいます。

古本にある線と書き込みがあると前の人と会話をしているような変な気になった思いがよみがえってきます。

国民文庫の古本にはよくいろんな書き込みがありました。

書き込みが面白くて、持っている本をもう一冊買うということもありました。

失恋話のシーンはほとんど興味はわきませんでした。

古本屋の叔父(内藤剛志)が良い味を出しています。

こんな生き方ができるといいなと思わせるような人物です。

喫茶店のマスターにキタロウさんが出ていてこの人が何とも良い感じです。

喫茶店でアルバイトしている大学院生に田中麗奈が出てきます。

役柄は、貴子の相談役やナビゲーターに徹しています。

この人の空気感が何ともいいですね。何の役をやってもさらりと演じるのが名女優なんですね。

誰もが認める名女優なのに、代表的な主役映画がないゆえんかもしれません。





(

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みんなつらいんだよな~

2012-09-23 16:51:13 | 障害児教育

ある幼稚園に出向いた時のことです。

何度も行っている幼稚園なのでいつものように園長室で最近の幼稚園の様子について話を聞いていました。

年少クラスの担任が相談があるというので、さっそく話を聞くことにしました。

担任している男の子のことです。

なかなかクラスの活動に乗ってくれない、園で決められた服に着替えることができない、登園しぶりが見られるなどでした。

保護者の協力もなかなか得られなくて、もうすぐ運動会があるのに一人だけ体操服を着ていないのはどうかとも意見が出ました。

私は、幼稚園の服を着ないというのはそれだけの問題ではなく、その子の意識の問題や、不安感からくるものもあるので

無理をしない、楽しい雰囲気作りに努めるということを基本としました。

保護者の問題は、ゆっくり話をしていこうとしました。

もう少し具体的な話もし、その場を終えました。

教室に入り、歌も入れた朝の会の後は、英語教室です。

どこの幼稚園も英語教室や体育教室はつきものです。

ここの評価は別の機会に譲りますが、保護者を意識すると実施せざるを得ないのかもしれません。

英語教室が終わり、給食の時間まで外遊びになりました。

子どもたちの様子を観察しながら、先の担任と少し話をしました。

「楽しい教室とはどういうものか、子どもたちと気持ちを通じていくとはどういうものか

そして、昨年までいたベテランの教師が退職して、相談してきた先生が本採用では一番年長になっていること。

他の若い先生たちとの関係や、周囲の目が気になることなど、誰にでもあるよ。気にしないでいいよ。

みんな超えてきた道だから…あなたにはやさしいトーンという武器があるんだから、後はメリハリだよ。

わかりやすい言い方と、伝えたいことばのリズムです。時には数字を使って伝えることもあるよ」と話しました。

するとその先生の目から涙がぽろぽろこぼれてきました。

「いい教育をしたい」という思いは人一倍もっているのです。

それでもなかなかうまくいかない。もんもんとしている所に、アドバイスが入る。

わかっていたつもりでも、できていなかったり、忘れていたことを指摘されると、悔しいのではなく自分の未熟さに涙が出るのだと思います。

私も若い頃、研究会にレポートを持ち込んで、共同研究者から指摘されると泣かないまでもそんな思いになったものです。

でも、この先生の涙は本物だと思います。成長への糧となる涙だと思います。

「頑張れ!」という思いと、真剣に障害児教育に向き合う教師の姿に自分の仕事についての励ましをもらったような気がしました。

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広島県上下町

2012-09-22 10:24:23 | 写真日記

広島県上下町に行ってきました。

とは、言いいながら5月の報告になります。

上下町(じょうげちょう)はもとは広島県甲奴郡にあった町ですが、2004年に府中市に編入されたそうです。

江戸時代は、旧石見銀山から瀬戸内海への銀山街道の宿場町であり、天領とされ、両替商や金融業で栄えた町だそうです。

駅前の駐車場に車を停めて歩くことにしました。

上下といういう地名は中心部付近が芦田川水系と江の川水系の分水嶺になっているところからだそうです。

町全体が保存地区らしく昔っぽいものが多く見られます。

銀山開導の柱の所に上下のマークというかシンボルというか一の字の上下に点があるのが面白いです。

 天領だったということで代官様が迎えてくれました。

でも、この代官は絶対悪代官だと思わせるような顔をしています。

どころなく世を騒がせている小沢一郎にも見えないことはない…。

 

5月らしく鯉のぼりも店頭にかかっています。

この飾り方が田舎らしいセンスを感じさせます。

 

町並みはどこを切り取っても面白い光景が続きます。

人が少ないことが実にいい。のんびり楽しむことができます。

 

 

町を歩いていると、この町のシンボルのような教会が目につきます。上下キリスト教会です。

上下キリスト教会は、明治時代当時の建物を、昭和25年(1950年)に上下キリスト教会が入手して改造したというユニークなものです。

倉の上に建て増しされた印象的な八角形の鐘楼が町並みの美しさをいっそう引き立てています。

上下のシンボル的建物の一つで、広島県文化百選に選定されています。

   

 

町はいろんなものを売っていたり、店の特徴を出しながら観光客に対応しています。

 

  

 

 

 

旧旧警察署(写真上、左)は、明治時代に建てられた建物で、見張り櫓(やぐら)が当時のまま残されている印象的な建物です。

現在は天領ソバなどが食べられる岡田屋という食事処になっています。

 

旧田辺家は、江戸時代、上下が天領だった頃の御用商人掛け屋で、上下最大の有力金融業者でした。

 

 

歩いていると古いドアを見つけました。

入り口ではパンは売っていましたが、古い写真などを展示していました。

つくりがまるで映画の1シーンを思わせるようなつくりになっていました。

  

元禄13年(1700年)に置かれた天領代官所の跡には、小学校を経て現在、府中市上下支所になっています。

 

明治初期に建てられた二軒連結の呉服屋で、黒漆喰のなまこ壁が重厚な感じを与えます。

上下では、写真のように立派な卯建(うだつ)と呼ばれる防火対策用の壁が残っている商家跡をよく見かけます。

”うだつが あがらない”という言葉は、この卯建に由来しています。

 

大変古い写真屋さんを見つけました。

古いカメラがあると面白いと思い中に入っていきました。

見つけました。今は使ってはいないけど、しかもまだ現役だそうです。

 

若者の一群がいました。こういった若者はどこにでもいます。

親子連れのための撮影グッズを使って遊んでいます。

お店の人は、「次の人のために短めにお願いします。」と言っていますが、我関せずで遊び始めています。

やれやれ…

 

町を散策して駅まで帰ってきました。

駅舎も感じがいいのですが、非常にレトロなポスターを見つけました。

上下高校の同窓会組織らしいのですが、誰をターゲットにしたポスターなんだろう?

 

町に向かう時にも気になっていたのですが、中学校があるようでした。

上下の町の中学校となるとずばり“上”“下”“中”になります。

まあどうでもいいことですが…。

 

 

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実践は響き合い

2012-09-21 10:40:08 | 障害児教育

私の勤めている特別支援学校で小学部の“体験入学”がありました。

“体験入学”というのは、来年入学を検討している幼稚園や保育園の年長児さんや、

小学校にいて転入を考えている児童が1日だけ授業に交流するという行事です。

私は地域コーディネーターをしている関係から、体験入学には全面的に協力をしなくてはいけません。

だから、朝からずっとこの行事に備えていました。

開会行事を終えてからは、一人の子どもについてクラスの授業に1時間関わることになります。

今日、私が入るグループの先生たちとはそれほど親しくないこともあり、あまり気が進んでいませんでした。

今回は、“光遊び”ということでスヌーズレン的な教具を用いた授業に参加しました。

このグループの授業に直接参加したことはなく、初めての参加です。

私以上にグループの先生たちは適度な緊張があったかもしれません。

それでも、子どもを抱っこして授業に参加していくと何かほんわかしたムードになってきます。

一緒にやっている先生たちとの一体感のようなものがあります。

こんな感覚は久しぶりに感じました。

いつもいろんな学校や幼稚園、保育園に行って実践を見せてもらっているのですが、

そこの先生たちと仲良しになってもこういった一体感は感じられません。

コーディネーターで参加している時は、どこか醒めた目で観察しているんだと思います。

何かを見つけて、そのことを通してアドバイスして“なんぼのもの”です。

一緒になって楽しんでいたのでは、仕方ありません。

今日の体験入学の授業は、授業に対してのアドバイスは必要ありません。

どちらかと言えば、授業をまず肯定してから、この授業がどうして子どもたちにあっているかを保護者に解説する立場です。

同じ授業者として仲間意識の中で授業をするというのはいいものです。

来年はどこかのクラスに属して、授業できたらどれだけ楽しいものかと思いました。

もちろん、コーディネーターとしていろんな教育機関を歩くのは、やりがいはあり、否定するものではありません。

でも、今日のような、同僚と響き合うような実践の楽しさをどこかに忘れていたように思います。

「だから何だ?」ということでもない愚痴のようなつぶやきです。

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DVD「キツツキと雨」

2012-09-20 09:51:40 | 映画

5本のDVDの1本です。

映画館でやっていたのを知っていたのですが、役所広司と小栗旬の二人のポスターを見て

「さあ、どうしよう?」と思ったのが正直な気持ちです。

役所広司さんは、コミカルな役所(やくどころ)もシリアスな役所(やくしょ)も何となく役所広司なので

どうしよう…という気持ちでした。

でも、見終わった気持ちは、「しまった…映画館で観たら良かった…」という気持ちにさせられました。 

何ともいい感じで人間が描かれているのです。

もちろん、コミカルタッチで描かれているので「そんな話はないだろ!」と思う場面がないわけではないのですが…

簡単にストーリーを紹介すると…

役所広司分する林業労働者の岸は妻に先立たれ、仕事をやめた息子と一人暮らしをしています。

岸が、森でチェーンソーで木を切っていると、見知らぬ人が近寄ってきます。

「昔、昔、ある所に木こりが住んでいました。木こりが山で木を切っていると…」まさに昔話の雰囲気で始まっていきます。

見知らぬ人は、「本番中なので静かにしてほしい」という無理難題を押しつけてきます。

次の日、また見知らぬ人と再会します。

映画を撮っているのだが、川の増水のためにロケ地を変更したいので「20人くらいがザブザブ入れる川を知らないか」と言われます。

しかも車の故障で困っているということで、人のいい純朴な岸は言われたとおりに

監督の田辺と助監督の鳥居を別の地に案内していきます。

ということで

60代の岸は2年前に妻を亡くし、現在は仕事を辞めた息子と二人暮らし。岸はきこりの仕事をして生活している。

ゾンビ映画を撮っているという彼らに関心も無かった岸でしただが、

無理矢理案内させられたうえに、他のロケ隊の合流にまで借り出された上、ゾンビ役まで引き受けることになります。

こんな時間まで人を拘束しやがってと怒る岸でしたが、

きこりの仲間達が「映画に出たのか?」「すごいな」と持ち上げてくれてだんだんその気になってきます。

更に今まで撮影をしたものを観るから、「岸にも是非に」と鳥居が誘いにやって来ます。

ゾンビを演じた自分を映像で観た岸はもう止まらなくなります。 

近くの温泉では、思わずゾンビの演技を再現してしまうほどです。

そこへ、映画監督の田辺が入ってきます。

ここでは、岸の方から田辺に近づいて話しかけます。このシーンは後の伏線になっていきます。 

前半は役所広司さん目線で後半は映画作りの目線になってきます。

監督の田辺(小栗旬)は、気の弱い監督で、現場でも声小さくて、役者の言い分に押され、スタッフにも指示が出せません。

カメラマンからも助監督からもバカにされています。

しかも途中で現場から逃げ出そうとまでします。

本気で追い掛けて来た助監督の鳥居は「何でこんな若造が監督で、俺が助監督なんだ!」の怒りが爆発します。

そんな田辺を救ったのが、岸でした。ゾンビと戦う竹槍婦人隊の数が少ないと聞きつけ、だったらとご近所ネットワークで人を集めます。

予想以上の集まりに、現場の指揮が高まっていきます。

そこは映画好きな仲間の集まりです。助監督もこうしたらどうだ、カメラの人もレールを使ったらどうだ。といろんなアイディアを出してきます。

田辺もだんだん自信が出てきます。

「人が喜んでくれたら何でもやってしまう」岸の単純で純朴な日本人らしさがどんどん出てきます。

まるでフィルムコミッショナーと助監督になっていくほどです。

村の人はほとんど映画関係者になり、大人も子どもも、皆ゾンビメイクになります。ありえないけどいいセンスだと思いました。

どんどん自信をつけていく田辺監督は岸との距離も近くなっていき、ますます監督らしくなっていきます。

岸の方も、田辺との出会いで心境に変化が出てきます。

息子との間に気持ちが通じなくなっています。

「東京に行くから」と出て行く息子を勝手にしろと突き放します。

しかし田辺の映画監督になったいきさつ聞いて、息子への思いが変わっていきます。

父親が買ってきたビデオカメラがきっかけで、でも両親は新潟で旅館をやっている、長男だからこんなことして喜んでいるかわからないといいいます。

三回忌の前日、映画への協力ですっかり自分は頭から抜けていたのに、

東京から戻ってきた息子はちゃんとスーツを岸の分まで出して用意していました。 

岸と田辺。出会ったことにより、お互い良い方向へと進んで行きます。

予言者のように言い放つことば「雨になるぞ」「晴れるぞ」自信に満ちた良いことばです。役所広司の張りのある声にぴったりです。

岸と田辺、風呂の場面での距離感が何となく笑えます。

人間を描くにはぴったりの日本映画という感じです。

けっこう好きな映画かもしれません。お勧めです。

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