とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

「パッチギLove&Peace」3回目見に行きました。

2007-11-26 23:47:51 | 日記
いつも行っている下松市のムービックス周南に「パッチギL&P」がかかりました。
DVDはすでに購入した後なのですが、ここは「行っとかなきゃ!」と思い、3回目の観戦にいきました。(まさに観戦…)

少しでも、観客動員に協力しておかないと、ここの映画館は営業命みたいなところがあるので、いい映画をかけてくれなくなるからです。

日曜日の昼間でしたが、心配していました。
観客は私を含めて13名ということで、あまり芳しくはありませんでした。
DVDもレンタルで並んでいる後ということも考慮にいれれば良い方かもしれません。

この映画館は時々こんなポカをします。
「ホテル・ルワンダ」の時もDVDレンタルが並んだ後で上映しました。

ところで映画ですが、不覚にもまた泣いてしまいました。
何度見ても同じような場面で泣いてしまいます。

今回は枝川を散歩した後だったので、後ろの背景が気になっていました。
チャンスが登校するシーンなどでは、後ろに校庭が見えているということは、「場所はあのあたりなんだ」とあたりをつけて、八百屋のセットはこのへんに作っているんだと思ったり、ややこしい見方をしてしまいました。

帰ってからDVDをまたかけてみたのですが、やはり映画の迫力にはかないません。
映画館がいいですね。

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11月の東京(下町を中心に)月島編

2007-11-20 11:04:13 | 写真日記
枝川を後にして、地下鉄一駅だけ乗って月島に行きました。
月島は言わずとしれたもんじゃ焼きの街ということになっています。
月島、佃島は古くからの街が残っていることでも知られています。
地下鉄を降りて、「もんじゃ焼きストリート」という看板を見ながら地上に出ました。

いきなり「月島もんじゃ協会」の看板が目に入りました。
早朝だったのでもちろん店自体は開いていませんでしたが、月島西中通り商店街は行けども行けどももんじゃのお店ばかりでした。
こんなに過当競争になっても経営ができているということはよほどのお客が入るんだろうと思いました。

  

この街は、路地もたくさんあり、その路地には家がびっしり詰まっていて、そこには確かに暮らしが息づいていました。
こういう風景が大好きでいつも写真に撮ってきます。
路地の向こうにはやはり高層ビルが見えます。
どういうアングルで撮っても高層ビルが目に入ってくるのがこの街の特徴なのかもしれません。

 

路地の奥に感じのいいもんじゃ焼きの看板を見つけました。
いかにも下町のもんじゃという感じだったので写真を撮りました。



もんじゃ焼きストリートを歩きながら意外なことに気づきました。
アーケードの屋根の上には、石の看板があって、その店の名前ともんじゃ焼きとは何の関係もないのです。

そこには時の流れが確かに存在していると思いました。
一つ前の街の風景が浮かんでくるような気がします。
この街にはいくつかの時代があったんでしょうね。

  

歩いていると小さな交番を見つけました。
この交番にもお巡りさんがいたんだろうな…三丁目の夕日に出てくるようなお巡りさんかな?と想像しました。

竹箒をもって店の前を掃除しているおじいさんもこの街には絵になる光景です。

 

どこまで行ってももんじゃ焼きばかりできりがないので、佃島方面に向かうことにしました。
誰かに道を尋ねようと思ったら、目の前に佃煮屋さんがあったので道を尋ねました。
「あっちの方だ」とつっけんどんに言われたのは、今まで歩いてきた道の方向です。
「また戻るのか…」と思いながら、東京の人の言い方ってけっこうきついよな…そんな思いもしながらとぼとぼともと来た道を歩いていきました。

地下鉄月島の駅を過ぎたあたりから古い家屋が目につき始めました。
とたんに元気が出てカメラでパチリパチリ…。

 

古い家屋に見とれて歩いていると突然、目の前に巨大な高層マンションが登場してきました。
本当に新しい物と古い物とが渾然一体になっているのが東京ですね。
でも、このマンションの一階外部分は路地があって、板張りになっていて渡し船のレプリカまでが置いてありました。
環境との共生というコンセプトがあるようです。
ここらへんもやっぱり都会的センスですね。
田舎のマンションはただ建てるだけという感じですけどね。

 

さらに歩を進めると意外な道路標識に出会いました。
道路をふさいで子どもの遊び場を確保するためのものです。
どの街にも子どもがいるのは当たり前だけど、子どものために考える工夫というものにありがたさを感じました。  
 


  

 
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11月の東京(下町を中心に)枝川編

2007-11-20 00:07:23 | 写真日記
11月17日(土)18日(日)と東京に行ってきました。
もちろん、遊びではなくて仕事です。
午後1時の会議に間に合うために、田舎の駅を7時前に乗車しなくてはいけません。

 

新幹線に乗り継いで、一路東京です。

会議には何とか間に合って5時過ぎにやっと解放されました。
今回のホテルはお茶の水です。
次の日は、朝11時から会議が始まるので、それまでは自由時間です。

次の日にカメラを片手に出かけることにしています。
今回は、井筒監督の「パッチギLove&Peace」の舞台になった枝川に行こうと思っていました。
枝川にある朝鮮初級学校をどうしても見ておきたいと思いました。
映画の中でもチャンスが通う学校としても登場しますが、石原都政によって返還命令が出され、裁判になった学校です。
ぜひ直接目で見てきたいと思ったからです。

11時までにできるだけ見てまわりたいと思っていたので、朝6時半にホテルを出発しました。
お茶の水駅もちょっと魅力的だったのですが、数枚写真を撮っただけにしました。

  

地下鉄有楽町線に乗り。豊洲駅で降りてから歩くつもりでした。
神田、有楽町、地下鉄と乗り継いで、豊洲駅で降りました。
前の日に調べておいた勘だけで歩いていきました。
大きな橋を渡ったところが、目的の枝川です。

周囲には大きな建物と工場が建ち並び、「ぱっちぎ…」のイメージとはかけ離れた感じです。
どこなんだろう?と歩いていくとやっとめざす小学校が見えてきました。

 

校門にはもちろん鍵がかかっていたので、とにかく校舎を一周してみようと思い、歩いてみました。
周囲に木々が繁り、きれいな花が咲いている歴史ある学校でした。

 
 
1941年東京市当局によって、朝鮮人集合住宅がこの地に建てられて無理矢理住まわされた(言わば隔離政策)によってことによって枝川の歴史は始まります。
当時枝川はゴミ焼き場と消毒所の他には建物がなく、一面に葦の生い茂る埋め立てただけの荒れ地だったそうです。雨が降るとぬかるんで歩けないほどだったそうです。(「東京のコリアンタウン枝川物語」樹花舎)

高層団地や大きな倉庫が建ち並んでいるので、ここがどこの街かわからなくなりますが、路地に入って小さな玄関にかかってある朝鮮名を見ると間違いなく歴史を背負っている枝川だということがわかります。

  

さすがに表札を撮るのは失礼かと思い、路地を見て歩くことにしました。
枝川1丁目に生協があった(映画ぱっちぎにも出てきます)と聞いていたのでどこかな?と探してみました。
それらしきものは見あたりません。大通りに出て思わずあっと叫びそうになりました。
「この風景だ。」道幅は違うけど確かにこの風景だと思いました。



街を歩いていると銭湯の前で並んでいる人を見かけました。
「こんなに早くから銭湯なんだ」と思わずパチリ。
その横に学校支援の取り組みのポスターが貼ってあったのでそれも紹介します。

 

枝川橋のところに「うさぎ公園」という小さな公園がありました。
そこにはなぜか鶏が4羽もいました。
どこかで飼っているんだろうと思いながら、放し飼いにしていると野犬にやられないのか心配になりました。
この鶏が人に慣れていて、鶏の方から近寄ってきます。
えさをもらえると勘違いしたようです。

 

   
 
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「やじきた道中 てれすこ」を観ました。

2007-11-13 00:16:59 | 映画
「やじきた道中 てれすこ」を観てきました。

一言で言うと、娯楽映画の王道を見せてみらったという感想です。
日本には、昔から娯楽映画というジャンルがありましたが、最近では釣りばか日誌くらいですかね。

この映画は、出演者がすごい!
主役の弥次郎兵衛に中村勘三郎、喜多八に柄本明、花魁お喜乃に小泉今日子と豪華三人のロードムービーになっています。
中村勘三郎の江戸弁は聞いていて実に心地よい。
柄本明のひょうひょうとした演技は他の追随を許さないほど。
この二人に負けていないのが小泉今日子の演技です。もう彼女をキョンキョンと言ってはいけません。
押しも押されぬ大女優小泉今日子です。

映画のストーリーですが、あまり踏み込んで書くと、これから観に行く人に悪いのですが、物語の随所に落語を散りばめています。

まずタイトルになっている「てれすこ」です。
不思議な魚の名前を知ろうとする町奉行に、間寛平が出てきます。
今回寛平さんは何のオチの演技もしていないのですが、出演するだけで画面に笑いをおこしてしまう不思議な存在です。
名乗り出てでたらめを言う町人に笑福亭松之助(さんまの師匠)が出てきます。
端役にこんな大物を使わなくてもいいのに…という気もしました。
この町人と心中しそこねる女性に淡路恵子も出ています。

「お茶くみ」からは、お喜乃に頼まれたラサール石井が客をだますのに、お茶を目につけて涙のふりをします。でも顔にお茶の葉がついています。

「浮世床」は、郭にたむろする地廻りのやくざが二人将棋をさしています。「兄貴、手の内には何がありますか?」「そうさな…金と桂馬と、王将くらいかな…」「俺の王将いつとったんですか?」「さっき、王手飛車取りをした時に、飛車をとっとと逃がしたじゃないか」「そうか、それじゃ負けないようにがんばらないとな」そんな話です。

「淀五郎」は 初日を前に「仮名手本忠臣蔵」の判官の役者が急病で出られなくなった。、前から見込みがあると目をつけていた若手の沢村淀五郎を抜擢する。という話です。映画では喜多八を役者に仕立てて、舞台で大失態を演じる話にしています。落語そのものは、三遊亭円生の十八番の人情話なのですが、ここでは思い切り笑える話にしています。

「狸賽」はたぬきの恩返しの話です。ばくち場に連れて行かれた狸が大見得を切って失敗するという話ですが、映画の中ではどうなることやら…

「野ざらし」は、しゃれこうべに酒をかけて、亡き妻の供養をする詐欺師の侍のシーンに使われています。詐欺師の侍として、吉川晃司が出ています。その妻として目鼻立ちのはっきりした女優が出ていて「この人誰だったっけ?」と気になっていましたが、エンドロールに鈴木蘭々の名前を発見して「あーそうか…」と納得しました。

これだけ、落語の話を散りばめて映画を作ったのは、「しゃべれども、しゃべれども」で落語家の生活をリアルに描き出した平山秀幸監督ならではかもしれません。

映画は、実にテンポ良く流れていって、面白いシーンの連続です。
何か求めて映画に行くとダメかもしれませんが、ただ楽しむだけだったら手放しで楽しめる作品になっています。

近くに座っていた夫婦は、始まってすぐに笑いだし、ずっとげらげら笑っていました。
よくこんなに笑えるものだと感心しました。
いつもだと他人の笑い声や、つぶやく声が気になって仕方ないのですが、この映画に関してはそんなことも気にならず、観客みんなで楽しめるまさに落語の世界のような映画です。

時間が許せば、ぜひ一度観てほしい映画の一つです。
ある意味日本映画の頂点に立てる映画かもしれません。
そういえば、先日観た映画「オリオン座からの招待状」の中でかかっていた映画「幕末太陽傳」の中でも落語のネタが随所に出ていました。
フランキー堺さんの演技が軽妙だったことを覚えています。
この映画も日本を代表する映画の一つだと言えます。余談ですが、石原裕次郎が高杉晋作を演じていました。
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「オリオン座からの招待状

2007-11-10 21:43:55 | 映画
「オリオン座からの招待状」を観ました。

一言で言えば、「何と静かな映画だろう」ということです。
まさに大人の映画と言ってもいい映画です。
出演者は
宮沢りえ 加瀬亮 宇崎竜童 田口トモロヲ 中原ひとみ 樋口可南子 原田芳雄
の豪華なキャストです。
全員が抑えた大人の演技をしていました。

ネタバレになってもいけないのですが…

京都の西陣にある古い映画館「オデオン座」から突然、招待状が舞い込みます。
「昭和25年から半世紀以上に渡って地元の皆様に愛され親しまれて参りましたオデオン座は、誠に勝手ながら今秋をもちまして閉館致すことと相成りました…」

招待状を読んだ樋口可南子は田口トモロヲに「京都に行きたい」と言います。二人は離婚したのか、別居中なのか訳ありなカップルという設定です。

場面は昭和30年代に転換します。
そこには、館主兼映写技師の豊蔵(宇崎竜童)と妻トヨ(宮沢りえ)が細々と映画館を経営しています。
そこへ、一文無しの青年留吉(加瀬亮)が流れ着きます。
頼み込んで映画館に住み込みます。

留吉はまじめに働きます。フィルムの調達に鴨川を何度も往復するシーンも静かに流れていきます。

豊蔵はヘビースモーカーで、口からたばこを離すことがありません。
結果として、トヨと留吉を残して死んでしまいます。
死ぬ前に留吉に心残りがあると話します。
それは、「無法松の一生」をノーカットで流せなかったことだと言います。
「官憲にカットされたのはどこか知っているか?それは告白のシーンだ!」と言います。

このことは、今後のトヨ留吉を暗示させるかのような台詞です。
古い時代のこと、周囲からは主人の嫁さんを奪った若主人。不義理な嫁と陰口も叩かれながら…

テレビの普及により、映画産業が冬の時代に入り、二人で貧乏のどん底生活を送りながら静かに愛をはぐくんでいく二人を描いていきます。

何のドラマもなく、淡々と描かれていく二人の生活。そこに演技者、監督、BGMと何ともプロの世界が語られていきます。

留吉が川で見つけた蛍を大事そうに手のひらに入れて、トヨの寝ている蚊帳に手だけ入れてそうっと離すシーンなどはまさに「美しい国日本」でした。
その時に初めて手を握り合う二人。
現代からは考えられない男女の愛の姿。

年老いてからの二人を中原ひとみ 原田芳雄が演じています。
負ぶって歩く二人の映像が何とも言えず…。

音楽はジャズの世界の上原ひろみが担当しています。
京都の季節のうつろいと相まって音楽の良さが引きだっているように思いました。

この映画を観たのは金曜日の午後でした。
私の行きつけの下松のシネコンで観ました。
客は何と私一人でした。
何と贅沢なひとときでしょう。

確かにこの映画ドンパチもないし、エイリアンも、裸も出てきません。
でも、こういった佳作が人々に受け入れられない現実は問題だと思います。
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ボク当たってない!

2007-11-08 11:14:15 | コーでないと
幼稚園にいる気になる子どもを見てほしいと言う依頼があり、二日続けて幼稚園に行きました。
二日とも違う幼稚園なのですが、それぞれ面白い事例に合いました。



K幼稚園は、年少組の自閉症の子を何度も見ていたのですが、今回は年長の子どもを見てほしいという依頼でした。
注目している子が二人いて、どちらも落ち着きがなく乱暴な言動が目立ち、友だちつきあいがうまくいかない子どもだそうです。

何があってもいいと思ってギターを持って出かけました。
一番見てほしいと言われた子どもは欠席していて残念でしたが、もう一人もなかなか面白い行動を示してくれていました。

訪園すると子どもたちはすでに、園庭で遊んでいました。
年少の自閉症の男の子はすぐに私を見つけて「赤い鳥…」と近寄ってきました。
1学期に行った時にたっぷり揺さぶり遊びをしてあげたのを覚えているようで、「やってほしい」という訴えだったのですが、今回は年長を中心に見ることになっていたし、一度やり始めるとみんなが寄って来て収集がつかなくなるので握手だけして別れました。



年長の子どもたちを中心に、転がしドッチをやっていました。
丸い輪の中に入っている子どもたちにボールをぶつけるというルールで、当たると外に出て投げる側に回り、最後に残った子どもがチャンピオンで名前を名乗るという簡単なルールです。

Rくんは「ボクに当ててみなさい!」と線の近くまで行って挑発しながら最後の二人まで残りました。
後一人でチャンピオンなのです。
でも、惜しくもくるぶし近くにボールが当たりました。
Rくんは出ようとしません。
子どもたちは「当たったから出なさい」と言います。
それでも、「当たってない!」と靴を指さして主張します。
「当たった!」「当たらない!」の言い合いが始まります。
勝手に勝利者インタビューを始める子どももいます。
先生が近寄って来て、「当たった時は出ないといけないよね。いつまでももめていたら転がしドッチできんよ。どっちがいいか考えようね」と子どもたちに下駄を預けます。
何度か言い合いをした末に、Rくんは「ボクもうや~めた!」と砂場の方に走っていきました。

どうしてもチャンピオンになりたい思いが強くて、「当たっていない!」と主張するRくんをどう見るかなかなか興味深い問題です。
Rくんの思いに寄り添ってあげれば、ノーカウントにしてあげてもいいけど、他の子の手前それもできない。
どうしたら納得できるのか、難しい場面です。
今回は、Rくんが気持ちの再構築をはかって砂場に行ってくれたから事件は起きなかったけど、こういう事例は事件につながりますね。



朝の会が始まりました。「100%勇気!」の忍たま乱太郎のテーマをピアノで歌い始めたので「子どもたちと仲良くなるチャンス!」と思い、ギターを持ち込んでいきなりピアノと合わせ始めました。
「いい感じだ!」と思っていたら、女の子が突然泣き始めました。
どうしたんだろう?誰かとけんかしたのかな?と思っていたら…
何とギターの音に反応して泣き出していたのです。
大きな音は全部駄目だそうです。
雷のとはもとより、雨の音も駄目だそうです。
入園したての頃はピアノの音も駄目だったそうです。
近くの小学校の運動会に行った時も、応援合戦の太鼓の音でパニックになったそうです。

でも、この子は全くノーマークでした。
よほどの感覚過敏な子どもさんなんだろうと思います。
最初にチェックを入れていた子どもよりこっちの子どもの方が大変かもしれないということになりました。

それにしても、ギターを弾き始めて35年以上、障害児教育の現場でも有効活用してきたギターに対してこういう反応は初めてだったので泣いた女の子もショックだったと思いますが、私も十分ショックでした。



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どうでもいい話

2007-11-05 22:44:43 | 日記
養護学校に勤めているのですが、雑誌を見るのが大好きな少年がいます。
写真がいっぱい載っている雑誌ならほぼ何でもいいのですが、最近はまっているのが、リクルート誌です。

このての雑誌は店の写真が載っていることが多くて、ローカルな雑誌であれば知っている店がたくさん載っているのが楽しいようです。

見つけると時々持って行ってあげるようにしているのですが、
先日、吉野やに行った時に入り口にたくさんんの種類があるのを見つけました。
「これはいい!」と思い、全種類をあさっていました。
その時、店に入る客と何人かすれ違いました。
その時の服装は午後からの行事に備えて紺のスーツに渋めのネクタイを締めていました。

その時は何とも思わなかったのですが、後で考えると失業中の中年男性が再就職の面接に向かう姿に見えたんだろうなと思いました。
「あの年で再就職はきびしいよね~」とか、「職を選ぶんだろうね。わがまま言ってたら仕事なんかないよね~」なんて思って通ったんだろうな。

次の日、少年は大喜びで迎えてくれました。
一緒にその雑誌を眺めていたら、「これ何?」と店の名前を聞いてきました。
「これは、○○だよ」と答えていたら、横にいた若い介助員が「加齢臭?」と聞いてきました。
「誰が加齢臭だ!ガネーシャと言ったんだ!」と言い返しても、それでも尚「加齢臭?」と聞いてきます。
何の悪気もなく、本気で聞き返してくるこの天然ボケに笑うしかありませんでした。
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映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」観ました

2007-11-04 23:39:06 | 映画
 

 「さらばベルリン」を観た後で、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観ました。
公開初日に観るほど、ファンではないと思うのだけど、安心したくて観てしまいました。
続編を撮ることに賛否両論あった作品ですが、観た後もやっぱり賛否両論です。
公開されて間がないので、あまりストーリー全体に触れないように書くつもりですが、触れていたらごめんなさい。

前回とほとんど出演者が変わらないということで、安心して観ることができます。
言うなれば、「三丁目にお帰りなさい」というメッセージを観客に伝えているのかもしれません。

主演(?)の吉岡秀隆は、続編ものに縁のある人です。
「男はつらいよ」の満夫役は有名です。他に「北の国から」の純、「Drコトー診療所」も続編が出ています。

続編は、難しいものが多い中であえて出してきたのはどうなんでしょう。
前回は東京タワーがまだ完成していなかったけど、今回は東京タワーは完成しています。
前回からわずか4ヶ月後という設定にしてあります。
ストーリーは前回のおさらいを何度も見せるという、うまいのか、ずるいのかわからない展開が随所に見られます。

前回は、昭和33年の空気を観客に体験させるために様々な街の様子があふれていました。
そのことに新鮮さと、なつかしさを感じていました。
今回は、逆に小さなディテールまでがすごい気になって、そこまでしてるんだと気を取られてしまう場面がありました。

日本橋が何度も出てきますが、頭上に首都高速の立体交差はまだありません。
もたいまさこのたばこ屋に「東京オリンピック決定おめでとう」の紙が貼られていました。
特急こだまも出てきます。実際に残っているこだまを使用したそうです。
ちなみに黒澤明監督の「天国と地獄」にも身代金受け渡しの際にこの特急こだまが使われています。

六ちゃんが休みの日に映画館で石原裕次郎の映画「嵐を呼ぶ男」を観るシーンがあります。
この映画館のロケ地はなんと山口県宇部市の渡辺翁記念館なのです。
戦前の建物で、資料によると昭和10年着工、12年に竣工となっています。

前回は、子どもたちが生き生き描いてあったのに比べ、今回は少し大人のストーリーが増えていたように思います。
茶川竜之介の恋の行方や淳之介との生活そういうものが中心だったようです。

それでも、興味深いシーンもたくさんありました。
堤真一が戦友会に行って、会いたかった戦友と再会するシーンは、考えさえられるシーンでした。
再会に喜んだ、鈴木オートお父さんは戦友を家に連れて帰ります。
台所では、薬師丸お母さんが「お父さんたらよっぽどうれしいことがあったのね。メートルがすっかりあがっているんだから…」と次のビールを空けようとします。
今では、ちゃぶ台に向かい合って座っている二人。
でも、テーブルの上にはビールを飲むコップは一つだけ。おつまみのお皿も一つだけ。「何でだろう?」と少し疑問をもっていました。
そこで、お父さんは「自分だけが幸せになっていいのか?死んだ戦友たちに申し訳ないような気がする」と語り始めます。
それに対して戦友は、「生き残った人間が幸せになっていいんですよ」と諭すように言って、「そうだよな」ということになります。

次の日、いかにも飲み過ぎという感じで起きてきたお父さんは「あいつはどこ行った?」と戦友の名前を告げます。
お母さんは、「何ねぼけてるんですか?昨日はお父さん一人で帰って来ましたよ」
西岸さんの原作には何度となく、こういうシーンは出てくるので、戦死した戦友と再会していたんだろうなと思いました。

六ちゃんの集団就職にまつわるエピソードも何となくいいものがあります。

もしかしたらこの三丁目はシリーズ化をねらっているのかもしれません。
そうなるといつまでつきあうのだろう?
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映画「さらばベルリン」観ました。

2007-11-03 22:51:50 | 映画
 
 
11月3日(土)は久しぶりにあいていたので、映画でもみようという気になっていました。
映画は、いつも行くシネコンも新作がたくさん掛かっていたのですが、たまたま見たローカル情報紙にテアトル徳山の情報が載っていました。
今日から「さらばベルリン」がかかるというのです。しかも1000円ポッキリ!
いくらか迷いはありましたが、「さらばベルリン」にすることにしました。

映画はひとことで言えば、大人の雰囲気が漂うムーディーな映画だということです。
映像がモノクロということだけでなく、1940年代の雰囲気を作りだそうとしている野心作だということが伝わってきました。
1940年代というと『カサブランカ』や『レベッカ』『第三の男』と出てくるほど、数々の名作映画が登場した時期です。

舞台は1945年、終戦直後のドイツ・ベルリン。
取材のため、この地を訪れたアメリカ人記者のジェイク(ジョージ・クルーニー)には、ある目的がありました。
それは、戦前、ドイツ駐在員としてベルリンに赴任したときに助手として雇っていたレーナ(ケイト・ブランシェット)。
当時、愛人関係にあった彼女に再び逢うことが彼の目的でした。

そのジェイクをベルリンで出迎えたのは、滞在中、彼の運転手をつとめるタリー。(トビー・マグワイア)一見、好青年なタリーだけど、裏では、混乱に乗じて盗みや密売で金を稼ぐ相当な悪者です。

でもこともあろうに、このタリーと今は売春婦として生きているレーナが深い関係にあります。
普通ならこの3人の愛憎劇というドロドロした関係になっていくところですが、子の映画は一筋縄ではいきません。

米ソ英仏4か国に分割統治されたベルリンを舞台に、やがて敵対することになるソ連とアメリカが交互に出てきます。そして、国外への逃亡を望むドイツ女性と、彼女を愛し続ける男と国同士の利害関係があり、殺人事件もあり…。

…と話すだけど盛りだくさんの内容になっているのですが、映画自体はちょっとわかりにくいように思いました。
映画館を出てからゆっくり反芻しなければわからない。
原作がハヤカワあたりから出ているらしいのですが、原作を読んだ方がよくわかるかもしれません。

ジョージ・クルーニー演じるジェイクがいろんなところに首をつっこんでは、襲撃を受けるのですが、いつもボコボコにされてしまいます。ここがまた面白い。
スーパーマンが事件を解決する方向には行かないところがいい。

小悪党のタリーを演じるトビー・マグワイアは、言わずと知れたスパイダーマンです。
正義の味方がここではとことん憎らしい小悪党を演じます。

画面をじっと見ていないとストーリーもわからなくなるし、当面の敵は誰?そんな感じです。
私の少し前に座っていた中年夫婦は途中で何度もストーリーがわからなくなるらしく、二人で確認をしていました。
「そんなことは家のテレビの前でやってくれ!」後ろから怒鳴ってやりたくなりましたが、根っからの小心者。そこはぐっとこらえました。

エンディングは誰が見ても、パクリかパロディーかそんな感じです。

全体を通して、この映画については評価の分かれるところだと思います。
映像としては光と陰の描写であるとか、昔の映像を駆使しながら、新しく撮った映像と何ら切れ目を感じさせることもない編集をしてあるとか、古くからの映画好きにはたまらないものなのかもしれません。
まさに1940年代の映画を再現しているという意味での野心作です。
「だからどうなの?」という声には説明しようがないのですが。
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