とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

笠戸の夕日(3度目)

2007-02-20 23:30:42 | 写真日記
  昨日の夕日がとってもきれいで、でもこういう時にカメラをもってなかったりするのがアマチュアカメラマンの情けなさです。今日ももしかして…と思ってカメラを持っていたのですが、寄るところがあって、どうしようかと迷いながら車を走らせていました。車から見える夕日は、いいような悪いような…ちょっと迷いましたが、やっぱり笠戸の例のポイントへと向かいました。

 ポイントは、2台の巨大なビデオカメラが据えられていて、絶好のポジションとは言えませんでしたが、取りあえず撮影を開始しました。巨大はビデオカメラは、放送局が使うような本格的なカメラでした。しかもデジタルでないかつての巨大なカメラです。放送局のマークはどこんにもなかったので、この方たちもアマチュアカメラマンなのだと、思わず後ずさりをしてしまいました。

 肝心の夕日ですが、最後のところでなかなか絶好の位置とは言えず、またまたまあまあの出来かなというところです。今日の夕日は雲が良い色を出していました。

 

 

    

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ドリームガールズ

2007-02-18 23:12:51 | 映画
 久しぶりに映画館で洋画を観ました。最近、映画館では邦画が圧倒的に多くて、外国の映画はDVDで観るというパターンが多かったのですが、それも自分の雰囲気とは全く違うミュージカル映画を観に行ってしまいました。

 実は音楽シーンは多いことは予想していたのですが、ミュージカルだと知らなかったという間抜けな話なのです。キネマ旬報の2月上旬号に特集されてあったので一度は目を通していたはずなのに。シュープリームスとダイアナ・ロスの実話をもとにしたことだけは頭に入っていたのですが。

 で、「結局どうなのよ?」ということなのですが、実にアメリカらしい映画というイメージを持ちました。日本とは風土が全く違うんだと思いました。ミュージカルという素材が映画になるということが、すごいです。圧倒的なパワーの歌唱力は本物(モデル)を超えるというほどの迫力です。アメリカのショービジネスの層の厚さに今更ながら驚いています。

 ミュージカル仕立てでありながら、アメリカの歴史をちゃんと織り込んでいるところがまたすごい。60年代から70年代にかけての公民権運動をさりげなくちゃんと描き出しています。公民権運動の指導者キング牧師の「私には夢がある」の演説がレコード化される場面を描いている。

 エフィーがレコーディング中のトラブルで飛び出した街は、67年のデトロイト暴動の真っ最中だったりします。

 3人の出身地をデトロイトにしたことも興味深いものがあります。自動車産業で名高いこの街は、南部の貧しい黒人農業労働者を吸収していった街であって、ある意味では黒人の貧しさを象徴している街でもあるからです。

 黒人文化対白人文化、もっと言うなら黒人社会対白人社会というものが映画の裏のテーマとして見え隠れしているような映画だったのかもしれません。

 じゃあ、あんたの感想は?と聞かれると「まあまあかな…」というのが正直なところです。ソウルミュージックやディスコサウンドが好きかどうかによって評価が分かれると思います。好きな人は「こんなご機嫌な映画はない」というだろうと思います。私としては熱唱されるたびに引いてしまうようなところがあるので。

 映画としては非常に出来の良い作品だと思います。(ネタばれしない程度に)
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やわらかい生活

2007-02-14 23:30:50 | 映画
 映画館の話でなくてまたまたDVDの話で申しわけない。田舎のシネコンにはなかなかいい作品がかからなくて、休日にDVDをまとめて見る習慣が身についてしまいました。

 『やわらかい生活』は昨年の6月封切りの作品で廣木隆一監督の作品です。主演の寺島しのぶとは03年の『ヴァイブレータ』以来のコンビで注目していた作品なのです。原作は芥川賞作家の絲山秋子の短編『イッツ・オンリー・トーク』だそうです。文庫本になってから読んだことがあります。

 映画は、寺島演じる優子は35歳独身女性。バブル時代を生き、一流企業の総合職として邁進してきたけど、両親の事故死、友人の死により、突然精神状態が不安定になり、躁鬱症状により、病院の入退院を繰り返し、全てをすてて蒲田で独り暮らしを始めるという話です。誰からも何からも縛られない彼女の周りにどこか痛みを抱える男たちが群がってくるというストーリーです。

 映画の冒頭で、突然『良心的な痴漢をやってみませんか』というインターネットの書き込みに応募して、映画館で痴漢行為に没頭する優子の映像には「寺島またか…」という気持ちになりましたが、あっさり別のカット割りになり、田口トモロヲ扮する痴漢氏が「痴漢はやっぱり場末の映画館でしょう。」と蒲田の映画館を指定するあたりはこの映画がただものではないと思わせるスタートでした。

 その蒲田が気に入って蒲田に引っ越してきて、蒲田のHP(ブログ)を立ち上げ気に入った光景をデジカメで写して歩く優子は実に自由で、開放的なムードに満ちています。

 その優子の周りに区会議員をしている大学の同級生本間が現れます。でもその彼はEDで優子の心の隙間を埋めるにはちょっと…という存在。HPを見て電話してくるチンピラの安田(妻夫木)もやくざ者にしては少し優しいところがある存在。その彼も躁鬱の症状があり、薬を常用しているという存在。

 両親の法事に故郷に帰った時に再会したいとこの祥一(豊川悦司)もまた優しい存在という設定です。豊川の出現で、またいつものどろどろしたものになっていくのかと思いましたが、『愛の流刑地』のようなことはなく、実に淡々と流れていきます。

 ひとことで言うなら優子をめぐる群像劇ということになるかもしれません。優子をめぐる優しくてダメな男たちの“危うい”関係がなかなか面白いものと言っても良いと思います。

 途中、優子が極度の鬱状態になった時の描き方はなかなか強烈で、その優子を優しく包み込む祥一の存在は、ちょっと不思議な感じでした。

 映画を見終わった感想は、働くキャリアウーマンたちに向けて、「そんなに一人でがんばらなくてもいいんだよ」と言ったメッセージがこめられているような感じがしました。最近「ここらでちょっと一休み」的なメッセージの映画が増えてきているように思います。

 キネマ旬報では12位という位置でしたが、もっと高い評価を与えてもいいのではないかと思いました。

 男性の監督が描いた女性のための映画という側面もあるのかもしれません。一度見る価値があるのではないかと思います。
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マッチポイント

2007-02-13 14:27:32 | ウディ・アレン

ウッディ・アレンの映画は一本残らず見ているといって決してうそではないほど、

ウッディ・アレン通を気取っていたのですが、

いかんせん田舎に住んでいたのでは、なかなか映画館で観ることができません。

このマッチポイントも、キネマ旬報で特集されていらいどうしても観たい作品でした。

おまけにキネマ旬報ベスト10外国映画部門で10位に入ったとなるとどうしても、と思っていたら、ついにDVD化されました。

取りあえず借りて観ようということで借りてきました。

 感想ですが、よくできた映画だと思うし、キャスティングもなかなかと思えました。

でも、これがウッディ・アレン監督の作品でないとそれなりに評価できるのですが、

ウッディ・アレンの追っかけをしているような人間から観ると正直ちょっとがっかりかもしれません。

 どうしてなんだろうと考えると、それは映画のテーマやストーリーの問題かもしれません。

表題のマッチポイントというテーマはエンディングに通じるまさにポイントであったのかもしれませんが、

ストーリー自体は、何度も読んできたようなそんな気がしました。

まだ観ていない人がいるといけないのであまりストーリーに触れてはいけないのですが、

地位や名誉や生活の安定を取るのか、愛情を取るのかという究極の選択で揺れ動く主人公。

そして、最後には手段を選ばずに行動していく冷血な態度。

 何だか、若いときに観た映画「青春の蹉跌」を思い出してしまいました。ショーケン演じる青年が、

司法試験にも受かり、壇ふみ演じる金持ちの令嬢との結婚も決まった頃に、

桃井かおり演じる恋人から妊娠を告げられて、ついには桃井かおりを殺してしまうというストーリーです。

しかも皮肉にも桃井のおなかの中の子はショーケンの子ではなかったというおまけつきなのです。

 原作は石川達三です。石川の作品にはこういったものが多かったように思います。他にもこういったテーマでは、松本清張や、森村誠一の推理小説にも多かったように思います。

 マッチポイントはどうもこういった流れに感じてしまい、何かすっきりしませんでした。

 もちろん、スカーレット・ヨハンソン“魔性”ぶりはなかなか見応えのあるもので、

女性の好みがうるさいウッディー・アレンらしいキャスティングではあると思います。

 今回の「マッチポイント」でも、その魔性っぷりを発揮。ヨハンソン演じるノラは、

ジョナサン・リース・マイヤーズ演じる主人公クリスの前に現れたかと思うと、クリスは結婚も間近な恋人のある身ながら、

ノラの魅力に抗えずに不倫の世界に足を踏み入れてしまうという役どころ。

 そこだけでも観て良かったと思えるかどうかがこの映画の評価の分かれ目かもしれません。

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光市虹ヶ浜の夕日

2007-02-12 23:23:49 | 写真日記
 午前中、島田川に行ってうみねこを撮って、午後田布施に行って春の野草を撮って、さらに調子に乗って夕方、光市虹ヶ浜に夕日を撮りに行きました。コメントは別にないので画像だけ紹介したいと思います。

 

 海の色は夕日に当たるといろんな色に変化することに気づきました。望遠に変えていろいろ作図していきました。

   

 デジカメの良さは、すぐに確認できることです。面白い色が出てきたのでさらに構図を工夫したり、露出を変えたりと色の変化を楽しみました。

   

 だんだん海の色には見えなくなってきたような気がしてきました。夕日がだんだん沈みかけてきたので、急いでさらに工夫しながら撮影を続けていきました。

   

 夕日の写真を撮るのは、天候次第となるので難しいですね。今日は良い天気だと思ったら、夕方から会議が入ってきたり、アマチュアカメラマンの道楽になかなか世間はつきあってくれません。今回はなかなかいいタイミングにめぐりあったのかもしれないと少しだけ満足しています。

        
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春をさがして

2007-02-12 23:00:48 | 写真日記
 午前中、島田川周辺で写真を撮ってすっかり気を良くしたので午後からもカメラを持って出かけることにしました。春の野の花“オオイヌノフグリ”と“ほとけのざ”を撮りに出かけました。あの紫の小さな花がとても好きなのです。



 田布施町城南周辺の風景がとても好きなので、今回も車を止めて歩くことにしました。山陽本線が上を走っているトンネルの風景もいつも通りです。

  

 トンネルを過ぎるとのどかな田園風景が広がります。このゆるやかなカーブの道が好きです。のんびりした気分にしてくれます。



 道のすぐそばにはきれいな梅が咲いていました。でもちゃんと調べると梅ではなくて素心蝋梅(そしんろうばい)という花だそうです。ろうそく細工のような花からきているそうです。花全体が黄色で中央部の色の変化のないものはソシンロウバイ(素心蝋梅)です。ロウバイ(蝋梅)は中央部が暗紫色だそうです。

  

 もう少し歩いているとやっぱり道ばたに光るつぼみを見つけました。花の名前はよくわかりませんでしたが、とってもつやつやとしてきれいでした。

 

 確かこのあたりには、ふきのとうが出る場所だったはずと何度もさがしてみましたが、どうしても見つかりません。まだ少し早いせいかと思いながら、歩く途中でおばあさんに聞いてみました。「少し早いかもしれんね。このあたりは最近草を刈らないからふきもたえてしもうたしね。その先の橋を渡って山の方に入ったら蕗畑があるからそこだったら、あるかもしれんよ」と教えてもらって行ってみることにしました。あまりありそうにはありません。あきらめようかと思っていたらありました。小さなふきのとうです。

 

 ここまで来たら少し気になることを思い出しました。以前勤めた田布施養護学校の裏山の奥に廃車があったのですが、今でも残っているのか気になったので見にいくことにしました。自然の風景の中に廃車がポツンと置いてあって、農機具を入れておく場所として活用しているみたいだったけど、自然は不変で、文明はすぐにダメになってしまうというような印象をもったものです。

 

 けっこう苦労して行ってみるとありました。20年以上前にすでに廃車だと思っていた車は、もうボロボロで、倉庫としても使われている様子はありません。それにしても20年ぶりの再会にちょっと感慨深いものがありました。この車には何の罪もなく、ずっとこのまま放置されているのですね。

 山深くなると何となく寂しい光景が目につきます。

 

 ほとけのざはなかなか咲いていなくてもう少し後なのかなと思っていたら、ついに群生を見つけました。これで安心ということで家に帰りました。



      
   

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島田川のうみねこ

2007-02-12 22:28:01 | 写真日記
 良い天気に誘われて、島田川に出かけました。実は、ベスト電器の景品の茶碗をもらいに出かけたついでだったのですが…。電気店のご来店記念品というのはよく考えたもので、一度店に入るとこれほどまでに魅力的なワールドはありません。次々と欲しくなるものがいっぱいあふれていて…そこがねらいめなんでしょうね。えさをまいておいて、大きな魚が釣れればというところなのでしょうね。

 島田川には、渡り鳥がたくさん渡ってきます。以前はもっといたのですが、このところの鰯の不漁がたたって、鳥の数は激減しているようです。

   

 うみねこというのは、なかなか用心深くて近づくとすぐに飛び立ってしまいます。なかなかいい写真が撮れません。遠くにえさらしきものをまいている人がいたので近づいてみることにしました。

  

 みると若いカップルと全く関係ない望遠レンズをつけて写真を撮っているおじさんの3人でした。若いカップルがまいているのは、かっぱえびせんでちょっと感心しなかったのですが、こんな良い天気にこんな場所でデートしている若者にちょっと共感してしまったので「いいか…」と思いました。今時こんな健康的なカップルもいるんだとおじさんとしてはうれしくなってしまいました。

    

 
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冠梅園

2007-02-11 18:46:13 | 写真日記
 2月の声を聞いても暖かい日が続いているのでそろそろかな…と思って近くの冠梅園に出かけました。土曜日、日曜日にはさまざまな催しが予定されているので、特にカラオケ大会などとぶつかったら最悪と思い、朝早く出かけることにしました。

 それでも出店や、フリーマーケット等の準備のためか、けっこうごった返してしました。その人たちを避けるように梅林に近づいていきました。花はちらほら程度で割合にしたら2分咲き程度でしょうか。思ったより咲いていないのにびっくりしました。それでも咲いている枝を探しては写真を撮ってみました。

 

 咲いている木を探しては撮るという感じなのですが、なかなか構図が決まりません。この花はいいけど、こっちがっじゃまという感じで何とか形を作ってみました。

 

 

 咲いている木が少なくて、花びらのアップばかりの写真になってしまいましたが、少し雰囲気を変えてみようと思って、室積の港の方へと行ってみました。
 水仙が咲いていたので少しだけ撮ってみました。こちらの方も少ししか咲いていなかったので花のアップになりました。

  
 
 あまり良くないな…と帰りかけていると国道沿いに面白い光景をみつけました。庭から壁を越してみかんが外に向かっています。それもたわわに実った立派なみかんです。

   

 みかんを撮っているとそばの畑に取り残されたような白菜がいくつかありました。ひもをかけられて何だか「捕らわれた白菜たち」とタイトルをつけたくなりました。   
   
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自分の力でできたことでおいしさは何倍にもなります。

2007-02-07 22:50:04 | 障害児教育
 学級通信149号(1月23日号)で『考え方はいろいろあると思いますが、できることを増やすことも大事にしながら、もう一つ、できない時に勇気を出して「手伝ってください」「助けてください」が言えることがとても大事なことだと思っています。このクラスの大半は、これからもいろんな場面で介助を受けて生活をしていくのだと思います。その時に「何をしてほしいのか」をちゃんと伝えられるようになることも、立派な自立の一つだと考えます。』と書いてきました。今回は少し切り口を変えて報告していきます。

 水曜日の給食のことです。この日は、デザートにかぼちゃプリンがついていました。他に、鳥そばと大根の煮物(炒め物?)とご飯でした。この大根の煮物?の中には椎茸がたっぷりと入っていました。Dylanはこの椎茸が大嫌いです。少しの椎茸なら「給食だから…」と何とか我慢するのですが、この日の椎茸の量は尋常ではありませんでした。そこで向かいで食べているロンくんに「Dylan先生は椎茸が食べられません。悪いんだけど、椎茸を食べてくれる?」と聞きました。気の良いロンくんは「いいよ。食べてあげるよ。」と答えてくれました。「お礼と言っては何だけど、このかぼちゃプリンもあげようかな?」「やったー!」というやりとりがありました。実は甘い物もあまり好きではないのです。

 それを横で見ていたレオくんは、「かぼちゃプリンは誰にあげようかな?」と言っています。どうも食べる気がないようです。「羊飼先生にあげようかねー?」と言っています。職員室に配達に行くつもりになっています。

 そういう意味から、かぼちゃプリンは子どもたちの話題に上っていました。それぞれが「かぼちゃプリン食べたよ!」「おいしかった!」と話題にしている頃、コロくんがやっとごはんとおかずを食べ終わりました。さあ次はプリンです。このプリンなかなかふたがあきません。ビニールでしっかり止められているタイプのものです。

 「開けてください!」とコロくんの声が響きます。向かいに座っているDylanはレオくんの食事にかかりっきりです。「今Dylan先生はちょっと無理です。」と言うと藤本先生に向かって「開けてください!」と言いました。でも美里先生は、課題を出しました。「自分で開けられたらプリンはもっとおいしくなるよ」と答えました。以前、香川先生が小学校の経験を話される時に「1年生の子を担任した時に、子どもたちはすぐに開けてください!と言う。でも、一人に応えるとどんどんみんながあけて!と言ってくる」と言われたのを参考にしたみたいです。

 コロくんは、開けようと努力しますが、なかなか開きません。「歯で噛んでやったら?」と言われて試しますが、それでもうまくいきません。その時外から入ってきた瀬川先生が苦労しているコロくんを見て少しだけ開けてあげようと手伝いをしようとしました。瀬川先生は事情を知らないので無理もないのですが、「手伝わないで!コロくん一人でやるんだから!」と手伝いを制止しました。

 コロくんは、次にスプーンを持って空けようとしました。これでもダメなら次はこれ!といろんな工夫をしています。みんなコロくんのやるのをじっと見ていました。コロくんもその目をしっかり意識しています。突き放されているのではなく、みんな頑張れ!の目線で見ていることはしっかりつかんでいたと思います。

 テーブルのはさみもチラッと見たので「はさみは危ないので使えません」とすぐに止めました。そこで最後の工夫を始めました。プリンを横に立てて、上から下へ開けようとしました。「それはプリンが出てしまうかもしれないよ」と心配しましたが、見事に隙間が生まれました。「全部あけちゃえ!」ということで全部開けることができました。その得意そうな顔は誇りに満ちた顔でした。

 一つ食べ終わったコロくんにレオくんのプリンを勧めて、もう一度挑戦してもらいました。2回目はさっとできました。

 それを見ていたレオくんは、「香川先生のプリンをレオくんが開けてあげないと!」と言い出しました。少しだけ隙間を作ってあげると見事に開けることができました。「レオくんの開けてくれたプリンはとってもおいしい」と言われてこれまた得意満面でした。自分は食べられなくても、人のために自分の力を発揮したいと思う心もとても大切な気がしました。自分の価値を何だかの形で見いだすことがセルフエスティームにつながるのだと思います。

 自分の力でできたことは、コロくんにとって大きな自信になったことだと思います。でも、何でも自分の力でやらせた方がいいとは考えません。もちろん前言(149号)を翻す考えもありません。どんなことを自分の力でやるのか、本当にその子の力でできることを課題としてを明確にしてあげることが大切だと考えます。
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道後温泉に行ってきました。②

2007-02-05 08:13:40 | 写真日記
 講座が終わるのが5時だったのでもう少し時間があるということでさらに散策を続けました。道後温泉本館をめざしました。途中変なおじさんに「道後温泉より楽しいお風呂あるよ」と声をかけられました。道後はやっぱり歓楽街なんですね。
 本館はすぐに見つかりましたが、周囲は工事中で情緒はまったく感じられない状況でした。取りあえず一周まわってみました。

 

 本館前は写真を撮る人や、風呂かごを持っている人でけっこう混んでいました。どうしようかとちゅうちょしたのですが、他に見る物もないし、話のタネ(ブログのタネ)と思って中に入ることにしました。どうせなら坊ちゃんの再現ということで一番高いコース(1500円)を選択しました。3階個室が使えるということです。ホームページには「湯上がりは、三階個室からの景色を眺めながら輪島塗りの天目台のお茶と坊っちゃん団子で一服。心からやすらげる純和風の個室が八部屋あり、ぜいたくな気分にひたれそう。」と書いてありましたが、下のチケット売り場で注意された通り工事の音がうるさくてそれどころではありませんでした。

 

 中に入ると少し薄暗くて、歴史を感じさせるような建物でした。チケットを渡すと「三階にどうぞ」と案内されました。横向きでないと上がれないような階段を上がると、廊下から障子で仕切られた部屋に案内されました。

    

 部屋は床の間があって、真ん中に座卓があって貸し出し用の浴衣がたたんでありました。「着替えが終わりましたら、このブザーでお知らせください」と言われて浴衣に着替えると、まずお風呂に案内されました。
 神の湯と霊の湯のどちらも入れるということで、2階専用の霊の湯に入ることにしました。思ったより狭くてこんなものなのかと思いました。
 風呂や脱衣所はカメラを持ち込むことができないので、道後温泉本館のHPを見て参照してください。

 2階の霊の湯(たまのゆ)に入り、1階の神の湯にも入りました。ここは西の湯と東の湯に分かれていました。どちらも入りましたが同じつくりのものでした。

 風呂から上がって部屋に戻って、ブザーを押すとお茶と坊ちゃん団子を持ってきてくれます。外の騒音がなければそこで落ち着くところですが、外の騒音はすさまじいものがありました。

 

 あまりの騒音に耐えきれなくて外に出ました。外には例の坊ちゃんマドンナがいました。シャッターを切るサービスをしていましたが、反対に1枚写真を撮らせてくれと申し出て写真を撮りました。他に店の店頭にその店のオリジナルの坊ちゃんの人形を置いているところもありました。グッズも一緒に販売していました。

  

 時間になったので会場に戻ると、実践講座で学習をしてきた仲間たちが出てきました。感想は口々に良好だったので良かったと思いました。会場から今日の宿舎兼交流会の会場になっているにぎたつ荘に向かいました。途中交差点でNOHUUZOの看板をかけた喫茶店を見たので、河島英吾の歌に出てくる「いいか男は大きな夢を持て 野風僧、野風僧、男は夢を持て」の野風僧はここらへんの方言なのかなと思いました。
 後で調べると岡山では「生意気」とか「悪い奴」という意味の言葉のようです。
この歌自体は、ワイルドな人間になれ、という内容ですが、岡山でも、北部ではある種の誉め言葉だが、南部に行くと罵倒する言葉になる、ということだそうです。
 松山のある伊予の方言では「家におったら、ごろごろばかししちょってからに。なんとのふぞうなことよのぅ。」 と言うそうです。

 

 宿に着くと、今回は長崎の宅先生と一緒の部屋ということになっていました。ゆっくりする間もなく交流会がスタートしました。酒を飲んではしゃべり、しゃべっては飲みのいつものパターンです。後ろをちょっと見ると、萩から来ている渡先生がギターケースからギターを取り出そうとしています。聞くと交流会のためにわざわざギターを運んできたそうです。それも2台も!
各組織ごとの紹介が進んで我々の紹介になりました。もちろんこの2人渡先生と弁ちゃんにお願いしました。「今は遊んでおけ!勉強なんか後でもできる!」という学習交流集会の趣旨とは関係のない歌を歌うのがこのおじさんたちなのです。MCを買って出て何とか盛り上げて出番は終わりました。

 でもこの二人そこで収まるものではありません。アンコールがしたいと言い出しました。そこで主催者に申し出て後で出番をもらうことにしました。東京からも大道芸の綾小路先生が来ているので、それも出たがりの人なのです。その人の後に登場して、「たんぽぽ」「私の子どもたちへ」「夜明けを告げるこどもたち」と3曲完全に司会も宴会をジャックして、場を切り盛りしていました。

 1次会が終わって、2次会という流れになりますが、今回はちょっと思いがあって2次会は遠慮することに決めていました。岡山の部屋で2次会をすると宣言して、地酒と焼酎を買いに出て、部屋にどんと置いてから風呂に行きました。そのまま部屋に戻ってベッドで横になっていたら、何度も何度もお呼びがかかってきました。それでも出かけないで、結局11時半に消灯しました。こんなことは今までなかったのですが、翌日は絶好調でした。ちょっと年を実感しました。

 翌日は朝食を一番に取り、そそくさとチェックアウトして、散歩に出かけました。近くの道後公園に少し興味があったからです。そこは中世の守護の城跡を公園にしたものです。湯築城は、14C頃に築城されたものとされています。
 資料館は10時からになっていたので入れませんでしたが、内堀や土塁の後、武家屋敷の外観など雰囲気を味わいました。
 この公園のすぐそばには正岡子規の記念館がありました。もちろんここも早朝のため外観のみです。

 

 公園を散歩していると早朝ということもあり、ウォーキングの人たちと犬の散歩の人たちがとても多かったようです。その中に自転車で階段を下りてきている若者に会いました。その若者は段差を飛び上がったり、なかなか見事に乗りこなしていました。「写真撮ってもいいですか?」と聞くと「まだ始めて間がないから恥ずかしいのですが…」と快く承諾してくれました。

 

 公園には他に植物が多くあって、花が咲く頃には良い場所なんだろうなと思いました。特に桜の名所みたいな気もしました。

  

 学習会2日目は、期待していた兵庫の原田文孝先生の講義でした。期待にたがわないすばらしい中身になりました。前の日から節制していた成果も出て、頭はばっちり冴えていたので、とても刺激的な中身になりました。頭の中でどんどんスポンジのように吸収していくのがわかるくらいでした。中身については、後日HPで整理して紹介したいと思います。



 帰りの船は少し小さい船でした。帰りもとても良い天気で海はすばらしい眺めでした。でもここで大失敗です。デジカメのバッテリーのチェックを怠っていて、予備のバッテリーも残りがなくて、夕焼けの大島大橋が撮ることができませんでした。がっかりです。

      


 

 






   
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