とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

「太陽がくれた季節」

2008-10-30 09:44:53 | この1曲
「太陽がくれた季節」はテレビドラマの「飛び出せ青春!」の主題歌です。
当時は、日曜の8時は青春ドラマの枠に決まっていてありえない青春にあこがれと、夢を描いていたように思います。
イントロの「チャチャチャチャンチャン チャンチャーン」のギターはとても新鮮で、どうやって弾いているんだろう?と何度も試してみて、わかったときには「なーんだ!」とがっかりしたことを覚えています。

それでもこの曲は誰でも好きで、集まると必ずリクエストがかかるような曲でした。
私も、女の子からリクエストされて何度か演奏したことがあります。

そういえば、高校1年生の時の合唱コンクールで別のクラスの伴奏を頼まれたことを思い出しました。
自分のクラスよりそのクラスの歌の方が盛り上がって陰でいろいろ言われたことも思い出しました。
ちなみに自分のクラスの合唱曲は「さよならをするために」でした。もちろんことらもギターで伴奏したのですが、あまり盛り上がる曲ではないのであまり乗り気ではなかったようでした。

ちなみにこの3人組は、レコード会社が結成させた既製のグループだったそうで、フォークブームにのった歌謡曲グループだったのでその後は、あまりぱっとせずに早々に解散したようです。

先日テレビの島田紳助の番組西口久美子さんが出て歌を歌っていました。
今でも十分魅力的な人でした。
男性二人組の名前は忘れましたが、大きくない方の人は秋吉久美子さんと結婚されていましたね。
当時はびっくりしてしまいましたが、やっぱり離婚されてしまいましたね。

太陽がくれた季節
【作詞】山川啓介
【作曲】いずみたく

1.君は何を今 見つめているの
  若い悲しみに 濡れたひとみで
  逃げてゆく白い鳩 それとも愛
  君も今日からは 僕らの仲間
  飛びだそう 青空の下へ

2.君は何を今 待ちつづけるの
  街の片すみで ひざをかかえて
  とどかないあの手紙 別れた夢
  君も今日からは 僕らの仲間
  とび込もう 青春の海へ

  青春は 太陽がくれた季節
  君も今日からは 僕らの仲間
  燃やそうよ 二度とない日々を
  燃やそうよ 二度とない日々を
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「戦争を知らない子どもたち」

2008-10-30 01:29:58 | この1曲
実は、このシリーズは続けようと思っていたのですが、年代順に並べようと思っていたらなかなか考えがまとまらずに結局f出せずじまいになってしまいました。
そこで思いつきで出してみようかと思うことにしました。

今回は好きか嫌いかいろいろ賛否両論があった「戦争を知らない子どもたち」ということにしました。
「戦争を知らない子どもたち」
作詞 杉田二郎 作曲 北山修 


戦争が終わって僕等は生まれた
戦争を知らずに僕等は育った
おとなになって歩きはじめる
平和の歌をくちずさみながら
僕等の名前を覚えてほしい
戦争を知らない子供たちさ

若すぎるからと許されないなら
髪の毛が長いと許されないなら
今の私に残っているのは
涙をこらえて歌うことだけさ
僕等の名前を覚えてほしい
戦争を知らない子供たちさ

青空が好きで花びらが好きで
いつでも笑顔のすてきな人なら
誰でも一緒に歩いてゆこうよ
きれいな夕陽の輝く小道を
僕等の名前を覚えてほしい
戦争を知らない子供たちさ



この曲はジローズの曲として有名すぎるくらい有名ですが、実は1970年の大阪万博のカナダ館のテーマソングとして別のグループのシングルが先行発売されていたことは誰にも知られていない事実だと思います。

この曲が出て来た時は中学生でした。
ギターを弾き始めてそれほどたっていないころです。
この曲はコードでいえばCから始まるし、循環コードなのでまさに入門編なのです。
イントロや途中に出てくるFからGにつながる「チャチャンチャーン」が全てなのです。

この曲は誰でも歌えるという意味では、自分がギターが弾けるということをアピールするには絶対欠かすことのできないアイテムのような曲でした。

この曲にクレームをつけてきた人物が現れてドキドキしたことがあります。
高校時代の二人の恩師です。
一人は国語の教師です。
野口先生は国語の教師です。この先生はJRC(青少年赤十字クラブ)の顧問でした。

このJRCというのがくせ者でまじめな高校生の集まりだったのですが、私と言えば頭の中は女の子のことばかりで、「JRCに入れば一緒にキャンプに行けるよ』という上級生のスージークアトロ似のマチャガエルさんにそそのかされて入部してしまったといういきさつがあります。

しかも当時憧れていた同級生の玲子さんもキャンプに行くらしいということで、絶対このキャンプにかけるという思いで入部しました。

でも、一緒にギターをやってきた広川という友人を誘ったのがつまづきの始まりでした。
彼は声は抜群なのです。でもギターは私の方がずっとずっとうまかったのですが、この「声」というやつがくせ者なのです。

JRCのキャンプは日本海の海岸でやりました。
食事が終わり、盛り上がったところでギターで歌おうということになり、この「戦争を知らない子どもたち」を歌うことになります。

JRCの顧問の野口先生は、「この歌はどうも好きになれない。自分の生きた歴史を考えたら今の若者に伝えたいメッセージはたくさんある。世界ではたくさんの戦争がおきている。それを見ないで、戦争を知らないなんて言うべきじゃない」と言われたことがすごく心に響いています。

この先生は、組合には全く反対の立場だったらしく、その後校長になって再び自分の前に登場することになるのですが。やっぱりその時のイメージが強く残っています。

余談ですが、その時のキャンプで初めてビールを飲みました。もちろん飲めと言ってくれたのが野口先生です。

もう一つ余談ですが、憧れの玲子さんはそのキャンプの後で広川とつきあい始めたという話が風の便りで聞いたのが秋の終わりでした。

もう一つのエピソードはやはり高校時代の松田先生です。
この先生はストレートでした。
「戦争を知らないと君たちは言うかも知れない。でも今ベトナムでは…」
それがいつもきっかけでした。能天気な我々を政治の世界に連れて行ってくれました。

戦後というひとくくりの中に朝鮮戦争があり、ベトナムの戦争がありました。
そこを教えてくれた歌のひとつに「戦争を知らない子どもたち」があります。

この先生の影響は、大変強くて今の自分を作ってきた恩師とも言えます。
今も組合の役員として活動しているのは松田先生の授業がなくてはありえません。

でも今その歌を子どもたちに伝えるとしたら、もう「戦争をしらない子どもたち」でずっといてください。
そんな思いでいっぱいです。
作詞した北山修氏はそんな思いで作った詩なのかもしれません。

自分にとって人生の分岐点になる一曲だと思います。







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映画「ACROSS THE UNIVERSE」を観ました

2008-10-28 10:51:14 | 映画
映画「ACROSS THE UNIVERSE」を観てきました。映画館の予告で全編ビートルズの音楽を使ったミュージカルだということは知っていたのですが、このミュージカルというものがどうも苦手で、行こうか行くまいか悩んでいました。

日曜日にちょっと時間があったので思い切って行ってみることにしました。

映画がスタートして主人公らしき人物が海岸で歌い始める「ガール」で場面に引き込まれてしまいました。そこからデモ隊と警官がぶつかりあうシーンへと激しくシンクロしていく場面ではもうすっかり入り込んでしまいました。

映画自体は、リバプール生まれの造船所の労働者主人公ジュードが父親を訪ねてアメリカに渡りニューヨークで様々な人物や文化と出会い、やがて恋に落ちていくという単純といえば単純なストーリーなんだけど、そこに60年代のアメリカのもつ様々な問題がかぶさっていくので、何重にも複雑な物語が展開されていきます。

そのストーリーひとつひとつがビートルズの歌詞から出発しているところがすごいところです。

ここまでビートルズの歌詞から物語を引き出すなんてどれだけビートルズを聴いてきたの?と制作者のジュリー・ティモアに聞いてみたくなりました。
後で知ったのですが、この人はブロードウェイミュージックで「ライオンキング」を演出した人だそうです。

様々な場面でこれは!という場面が出てくるのですが、特に印象的だったのは、ベトナム戦争の兵隊集めに使われたアンクルサムのポスターから突然「I Want You」が流れ出すシーンです。まさに「お前がほしい!」その通りだと思います。言い得て妙です。

続いて若者たちを戦争に駆り立てていくシーンでは服をはぎ取り、人間性もはぎ取り兵士にしていくために機械にかけていくシーンは心象風景としては見事です。

また兵隊たちが自由の女神を頭上に掲げて行進していく場面ではベトナムを思わせるジャングルがオーバーラップしてきて「シーズ・ソー・ヘビー」というフレーズが流れてきます。これも大変意味深いものだと思います。

60年代を描きながら現代のアメリカにも通じるテーマとして描かれているシーンだと思います。

アメリカがいいと思っている自由を、外国に無理矢理輸出しようとすることで様々な戦争や紛争が起きている現実を伝えようとしているのだと思います。

主人公の名前はジュード、ヒロインの名前はルーシー、といかにもビートルズにちなんだ物語という感じです。

他にもジャニスジョプリンを思わせる女優も出てきるし、ジミヘンドリックスかな?と思わせるギタリストも出てきます。女性歌手の所属する会社はアップルではなくてイチゴというのも何だか手がこんでいます。

ビルの屋上でゲリラライブをする場面では、映画「レットイットビー」の場面を思わせるし、次々これでもかとしかけてきます。

もう一つ忘れていけないのは、ジュードがアート制作をしている場面です。

「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」です。イチゴから血が流れていったり、イチゴが爆弾になったりと様々な心象風景につながっていきます。
もしかしたら、ジョンレノンの伝えたかったことはこのことだったのかと思わせたりもします。

この映画はもう一度みたいと思っています。

それだけでなく、DVDでも買って何度も観てみたいと思っています。

テアトル徳山では来週いっぱいやる予定のようです。
お近くの方はぜひ行ってみてください。
コメント (2)
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