とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

「ウッディアレン・コレクション」を買いました

2012-11-23 17:26:11 | ウディ・アレン

  

前回のブログでウディ・アレンのことを熱く語っていましたが、それで終わらなかったのです。

実はキネマ旬報の11月下旬号の広告ページににウディアレンのコレクションが掲載されていました。

20枚組というすごい中身です。

値段は、初回生産限定で2万円です。

うーんとうなるような値段です。

買えないことはないのですが、そこまでしても買うか?

そういう値段の設定です。

しかも持っているDVDがかなり入っているのです。

ちょっと悩んで通販サイトに行ってみました。

すると1万6千円くらいで販売しています。

1枚に換算すると800円くらいです。

これはもう買うしかありません。

Amazonにアクセスして購入することにしました。

そして、届きました。

届いたものを改めて見るととんでもない買い物だったかも知れません。

このページで1枚ずつDVDを紹介することになりそうです。

ますますマニアックなDVDコーナーとなりそうです。

 

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DVD「ミッドナイト・イン・パリ」を観ました

2012-11-22 23:43:12 | ウディ・アレン

『ミッドナイト・イン・パリ』をDVDで観ました。

ウディアレンの映画となると絶対みるはずなのに、なぜか田舎では上映されませんでした。

それとも、私が見逃したのかもしれませんが…。

いつもの田舎のTSUTAYAで見つけたのですぐに借りることにしました。

映画の一言感想で言えば「いやー劇場で観たかった」と思える作品でした。

それより、なぜ映画館で観ていないんだろうという後悔の念が立つほどの作品だと思います。

音楽も、街の情景も、カット割りもまさにこれぞ映画という感じなのです。

洋画というものにはまった時からウッディアレンは私の映画の師匠というか、道案内人のような存在で、

彼の映画を観て映画の魅力にのめり込んだと言っても過言ではありません。

ビデオ時代も含めてほとんど全ての作品を観ているかもしれません。

手持ちのDVDもたくさん持っています。

その彼の作品です。

昨年のアカデミー賞脚本賞を受賞した作品でもあり、興行的にも大成功を収めた作品です。

そういうのを抜きにしても彼の作品の中では傑作の部類に入ると思います。

簡単にストーリーだけ紹介します。

ハリウッドの売れっ子脚本家で小説の執筆を始めているギル・ペンダー(オーウェン・ウィルソン)は、

婚約者のイネス(レイチェル・マクアダムス) と彼女の両親とともにパリにやってきます。

でも、なかなか小説の方は進みません。

パリに魅せられたロマンチストのギルは、「パリに住むと小説が書けるようになる」などと屁理屈をこねるようになります。

「パリは雨がよく似合う」などとロマンチックなことも言い始めます。

親が実業家で金持ちの現実的なイネスは、ギルとどこか次第にすれ違いを感じ、別行動を取るようになります。

ある夜、パーティーのダンスに嫌気がさしたギルが一人でパリの街を散歩しているうちに帰るべきホテルがわからなくなります。

途方に暮れて座り込んでいると、午前零時の鐘の音と共に旧式のプジョーが現れます。

誘われるまま車に乗り込むと1920年代の世界に迷い込みます。

そこには、ジャン・コクトーにコール・ポーター、F・スコット・フィッツジェラルド夫妻と ジョセフィン・ベイカー、

ヘミングウェイ、ピカソにマン・レイ、ロートレック、ダリらが住む夢の世界です。

そこで、彼らと一緒に酒を飲んだり、語り合うという夢のひとときを過ごします。

ピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティアール)に会ったギルは、彼女に一目惚れしてしまいます。

アメリカ人の脚本家が憧れの1920年代のパリにタイムスリップするという夢物語なのですが、

バックに流れる音楽が見事に気持ちよくさせてくれます。

最後には、憧れは憧れとして現実を受け入れるというなかなか素敵なお話です。

現在のパリと1920年代のパリ。

二つの時代を象徴する二人の女性。

現実的なアメリカ娘のイネスと、ピカソの愛人アドリアナ。

二つの時代を行き来し、この二人の間で揺れ動くギルの気持ちも複雑です。

コール・ポーターの音楽もなかなかです。味のある音です。

自分でもクラリネットを吹いてジャズライブに参加するウディアレンだからの選曲かもしれません。

映画の中では知らない名前も何人か出てきます。

パーティでギルが一緒に踊ったジョセフィン・ベイカーはインターネットで調べました。

この作品がどうしてオスカーが取れなかったのか不思議なくらいです。

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映画「黄金を抱いて翔べ」を観て

2012-11-21 23:52:27 | 映画

地域コーディネーターをしていると、いろいろな出来事に出会います。

ほとんどが人がらみで、またそのほとんどが、数回の出合いになります。

その数回の出合いや相談をどう過ごすのかによって考え方が変わると思います。

「数回しか会わないんだから…」にするのか「数回しか会えないんだから…」にするかそのことも考え方次第なのだと思います。

日頃の言動からは想像もつかないかもしれませんが、私は後者に位置します。

今現在の私の持っている力をフルに動員して対処しようとします。

相手の表情を窺ったり、反応を探りながらの対応となります。だから、いつも終わった時には充実感と適度な(相当の)疲労感が伴います。

家に帰ってテレビを見たり、こたつでうたた寝しているとケロッとしまうのですが、年のせいか、この頃どうしても気分が冴えません。

今日(水曜日)は見事にコーディネーターのスケジュールも学校の行事も入っていませんでした。

本当は入っていたのですが、相手校の都合でぽっかり空けることができました。ここは、休んでしまおうと思いました。

職場には休暇を届けて、朝一番に映画を観に行くことにしました。

リフレッシュするためにはいつもと違う環境に身を置くことが一番なのです。

幸い井筒和幸監督の『黄金を抱いて翔べ』をやっています。

井筒ワールドに身を置くことは異次元に入るためには最高かも知れません。

朝8:50の映画に間に合うように家を出ました。

さすがに職場関係者には会わないだろうと、安心していたらチケットを買って入場口に向かう途中でにこやかな笑顔を向けられてしまいました。

見ると、見るとかつての同僚のYさんと保護者のIさんがいます。

仕方ないので「心が風邪を引きかけているので…」と正直に言いました。

彼女たちは「リンカーン」を観る予定だそうです。

さて、映画ですが、さすがに井筒和幸監督です。

アメリカンニューシネマ風な描き方をさせるとこの人の右に出る人はいないと思わされます。

原作は村薫の『黄金を抱いて翔べ』です。この作品は、高村薫さんのデビュー作で発表されたのは90年です。

けっこう前の作品です。前からマークして構想を温めていたんだと思います。

目の付け所が違いますね。『黄金を抱いて翔べ』は、主人公6人がみんな社会からちょっと外れたアウトロー。

生活に追い詰められた男たちが一発逆転をねらって必死の行動に出る。

銀行地下に眠っている金塊強奪を企てるというストーリーです。

ハリウッド映画ならよくあるストーリーのような気がしますが、

これを日本でしかも大阪で撮影しようとするところが井筒ワールドといったところでしょうか。

事件が起きる街がどこなのかによって映画の質は変わると思います。

大阪を舞台にすることによって、生活感がリアルに出てきて、空気感も含めてよりリアリティーが出て来たように思います。

ただ、今回違うのは出演者だと思います。

今までほとんど無名の若手の役者やお笑い芸人を使ってきた井筒監督が、

妻夫木聡、浅野忠信、東方神起のチャンミン、西田敏行、桐谷健太、溝端淳平と流行の役者それもイケメンを揃えてきたことです。

その結果かどうかわかりませんが、井筒さんのカラーが少し薄まっていたように思います。

それぞれの役者の個性や観る側がすでにもっているイメージがあるために、いつもとどこか違うのです。

それはそれで成功なのではないかと思います。

妻夫木聡は、いつも一所懸命演技しているように感じられます。

「ウォーターボーイズ」や、「69」の頃の脳天気で元気の良かった時代から、「悪人」の影のある演技まで、存在感のある役者だと思います。

この前が「愛と誠」だけに役の演じ分けは見事だと思います。

山田洋次監督の「新東京物語」も今から楽しみです。

浅野忠信の演技はまさに怪演ということばが一番当てはまるように思います。

大胆な犯罪計画を企て、実行する男と、平凡な家庭人を気負わずに演じるところが彼のすごさだと思います。

もう一人原作でも謎の男として描かれていた爆弾工作員モモ役のチャンミンです。

透明感のある青年でありながら、確かな存在感がそこにあるような青年を見事に演じていたと思います。

私は東方神起がどういう存在なのか知らないので、何とも言いがたいのですが、映画のワンシーンで面白い場面を観ました。

幸田(妻夫木聡)と再会するシーンのことです。

アルバイト先の豆腐屋では頭にタオル、首元の伸びた地味なブルーのTシャツで豆腐をすくうモモ(チャンミン)がいます。

買い物をしにきた主婦のセリフ「あんた、豆腐屋もったいないわー」と言う場面があります。

ここで場内にいた女性たちの笑い声がしてきました。この日はレディースデイで女性の客が多かったのです。

そこで映画館に入った時に少し思っていて疑問が解決しました。

井筒映画なのに女性の姿が目立つのです。今まででこんなことはありませんでした。

チャンミン見たさに来ている女性たちがいるんですね。

個人的にひいきをしているのは桐谷健太です。

パッチギの時は笑いを取るための配置でハイテンションな役所でしたが、今回はぐっと抑えめな役所です。

唯一、関西弁を話す人物であり、メガネとちょろりと長い後ろ髪がすでに胡散臭いシステムエンジニアを見事に演じていました。

ギャンブル依存症でリストカッター、何をしでかすのかわからない春樹に溝端淳平を配置しています。

この青年の立ち位置がよくわかりにくいところですが、

道化回し的な存在でドラマを展開してためには必要なキャラクターなんだと思います。

もう一人不思議な存在が西田敏行です。

映画の前半ではこの役は西田敏行でなくてもいいんじゃないかと思っていましたが、

映画がどんどん展開し始めるとここに西田敏行を配した意味がわかってきます。

もう一人忘れてはいけない人がいます。中村ゆりです。

「パッチギLove&Peace」の時にキョンジャをやった女優さんです。今回は浅野忠信演じる北川の妻を演じています。

透明感のある存在なのですが、どこか薄幸の臭いを感じてしまう女優さんです。

登場した時から何かしら事件に巻き込まれて不幸になることを予想させる存在です。

銀行の金塊強奪だけに終わらないのが井筒監督です。

それぞれが過去と事情を抱え、チームとして金塊を狙いながらも、誰が信用できるのかさえはっきりしない6人の男たちを描きます。

特にモモの存在が大きなウェイトを持っています。

国からは裏切り者扱いされ、兄を殺さなくてはいけないほどの極限の状態に追い込まれます。

モモが、どんな変化をしていくのかも見どころでもあります。

幸田とモモの絆は、傷を持っているもの同士と考えるべきか、もっと違うものと考えるべきか。

幸田がモモの頭をくしゃっとするシーンは、ちょっと違和感があるシーンです。

クールな二人にとって妙にウェットな描写です。原作はどうだったっけ?と考えてしまいまいした。

 もう一つ、気になるのは、登場人物の何人かが半島の影を引きずっているのかということです。

 元北朝鮮工作員のモモ(チャンミン)、末永(鶴見辰吾)も二重スパイとして登場します。

そして主人公の幸田弘之(妻夫木聡)すらその気配があります。

弘之が時々フラッシュバックで見る船でどこかの港に着く光景はそれを暗示しています。

弘之と北朝鮮の関係はどこにあるのか少し不思議な気がします。

もしかしたら、帰還事業に関わっていたのかもしれないとも思えます。

工作員モモとの関係はどうなんだろう?この2人には裏世界で生きざるを得ない暗黙の約束事のようなものが感じられます。

大阪のアパートに落ち着いた時に対岸にモモのアパートがあるのも予定調和のような気がします。

 弘之のアパートは友達の北川浩二(浅野忠信)が紹介した物件です。

浩二も北朝鮮関係と考えることの方がわかりやすいと思われます。

浩二も元々モモが何者か知っていたのではないかとも思えます。

彼ら皆、北朝鮮につながっているアウトローと解釈した方がわかりやすいかもしれません。

そうなると、あのジイちゃん(西田敏行)すら、その関係者であるかもしれません。

弘之は「人のいない土地」に行きたいと言っているけど、それは国籍のない世界と理解した方がいいと思います。

もう国籍で人生を翻弄されたくないという意味だと思います。

金塊もまた札束とは違い「国家が消滅しても残る」(浩二)国籍に関係なく価値が通用するということばも意味が通じてきます。

どんどん、疑問がわいてきます。もう一度観た方がいいかもしれませんね。

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毛利邸の紅葉

2012-11-20 22:41:32 | 写真日記

日曜日は、朝からいろんなできごとに追われる一日でした。

午後から山口県セミナーパークで学童保育の学習会の講師を引き受けていました。

でも、朝は市をあげての清掃日になっていて、自治会の溝さらいに参加しなくてはいけませんでした。

清掃そのものはそんなに苦にならないのですが、地域の人たち(ほとんどが私よりはるかに先輩)と触れあうのが苦手です。

何とかやり過ごして家に帰ってきましたが、そのまま午後まで家にいるのはいやだったので、途中にある防府市の毛利邸に行くことにしました。

紅葉が何とか見られるのではないかということでカメラを提げて出かけました。

時間があまりあるわけではないので三脚なしのズームレンズ1本での勝負です。

紅葉は見頃の木もあってまあまあという感じでした。

 

 

この日はちょうど国宝展をやっていたので人が多かったです。

雪舟の山水図巻が展示されています。時間があれば久しぶりに見たかったのですが、そこまでしているとさすがに遅れてしまいそうです。

 

紅葉もきれいだったのですが、ツワブキもたくさん咲いていてツワブキの黄色とのコントラストで撮影してみました。

ツワブキの黄色を前ボケに利用して何枚か撮影してみました。

   

  

  

 

紅葉に気分を晴らしてもらって、学習会の会場に向かいました。

気分が良かったので、売店で外郎と安平麩を買いました。

なかなかいい一日だったように思います。

 

 

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須磨(須金)の町並み

2012-11-19 16:45:11 | 写真日記

周南市の北部に須金という集落があります。

小学校は、須磨小学校といいます。

小さな小学校で複式と6年生の二クラスだけの学校です。

全校生徒は5人です。

かつては街道上の要所で、馬が行き交う町でした。

きれいな水も豊富で造り酒屋も数件あったようです。

前回も撮影したのですが、今回はモノクロで撮影しました。

 

 

私はこの町がけっこう好きです。

何とも味わいがあるように感じています。

それにしてもこの壁の落書きは何のために書かれているのか理解できません。

 

 

町はかつての繁栄をうそに、どんどんさびれている様子です。

人口もどんどん減っている感じです。

果樹が盛んでフルーツの里という言われ方をしています。

特になしとぶどうは有名で観光農園もいくつかあるようです。

 

 

学校へいくために向かったのですが、途中で販売所に寄って、手作りの蜂蜜とゆずこしょうを買って帰りました。

  

 

小学校の校庭には大きな銀杏の木が5本生えていて、そのうちの2本はすべて葉が散っていて、残り3本は元気に頑張っているのが不思議でした。

 

 

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映画「北のカナリアたち」を観ました。

2012-11-12 00:03:56 | 映画

「北のカナリアたち」を観ました。

井筒監督の映画と悩んだのですが、今回は吉永小百合優先と東映創立60周年記念作品に釣られました。

一緒に行く人の趣味もあったのですが…。

今回の原作は湊かなえということもあって、サスペンス要素もあるのかな?と思いましたが、ことのほかヒューマンドラマの群像劇でした。

ただ、荒々しい北海道の自然は余すところなく描かれています。

カメラマンが「八甲田山」や「剱岳」の木村大作さんです。

荒々しい北海道の大自然を切り取った力技のようなカメラワークには圧倒されます。

ストーリーをあまり言うのは何なのですが、でもある程度語らないと意味がないので少しだけ触れながら感想を言いたいと思います。

北海道の最北端の礼文島の児童6人の分校に勤めていた女教師川島はる(吉永小百合)はある事件をきっかけに島を追われます。

20年後東京郊外の図書館で働いていて、もうすぐ定年になろうとする時に、突然刑事が二人訪ねて来ます。

教え子の一人が殺人事件の重要参考人にされているとのこと。

しかもその教え子の所に自分の住所と電話番号が書いてあるメモがあったとのこと。

「なぜあの子が…」との思いから、はるは20年ぶりに島を訪れる決意をします。

真相を知るために大人になった子どもたちと再会をする決意をします。

再会をするということは、20年前の事件の封印を解いていくことになるという辛い事実も待っています。

成長した子どもたちは皆、はるが島を追われるきっかけとなった事件のことで、深く傷つき、悩みを抱えて生きていました…。

子役の子どもたちが演じる歌声は実に清楚で美しいものです。

サントラを探して何とか購入したいと思ったほどです。

6人の児童のうち鈴木信人という子がとても気になりました。

将来殺人事件の容疑者として追われる身になるわけですが、この子が困難になると大きな声で叫び泣き出すのです。

叫び出すと教室から飛びだし、海の近くまで走り出すのです。

明らかに発達障害的な行動を示すのです。軽度の知的障害か、発達障害なのか、それとも環境からくるものなのか大変興味を持ちました。

この子が発する音声から音階を引き出し、ロシア民謡の「カリンカ」を歌わせ、合唱まで導く教師の実践のエピソードは面白く感じました。

子どもの奇声と同じ音をピアノで探りながら教師が同じ声を出す。

子どもの問題行動に共感しながら、意味づけをし、正しい方向へ導いていく。特別支援教育のお手本的行動です。

できすぎたエピソードなのですが、ある意味で本質を描き出しているのではないかと思いました。

そこから、子どもたちの合唱に才能に気づき、彼らを熱心に指導していく教師を演じるのが吉永小百合だけに「うーんきれい事過ぎる」とも思えます。

まして、脳腫瘍を患って余命いくばくもない夫を気遣って献身的に勤めているというのは、吉永小百合ならではという面が出過ぎなのです。

でも、彼女には理性では絶ち切れないどろどろとした恋心があったのです…というところなのです。

そこから先のストーリーはさすがに公開して間がないということで、言えないかな?

どろどろとした恋心と、児童たちの互いに対する嫉妬や、夫の突然の死とそこをひもといていくところが、

サスペンス的要素なんだろうけど、今回はそのことより、子どもたちの歌声や大人になってからの子どもたちの純粋な友情のあたりがこの映画の見どころかも知れません。

成長した生徒達を演じるのは、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平といった若手実力派で、皆、好演をしています。

森山未來に至っては見事な演技です。

もう一人、宮崎あおいは目だけで演技できる女優なんですね。吉永小百合と堂々と渡り合っている感じがしました。

大した役ではないし、出演時間も長くないのに存在感十分です。

もう一人松田龍平は何とも言えない怪演ぶりです。何かしそうで、何もしないところがドキドキさせられてしまいます。

唯一満島ひかりさんだけは、彼女の魅力が出ていない気がしました。もう少しはじけた演技が見たかったと思いました。

 

見方によっては、はる先生と傷心の警官の“不倫もどき”がサラッとしすぎているという意見もあるかもしれません。

本来事件の鍵となるはずが、淡泊に描かれすぎているかもしれません。

吉永小百合の立ち位置や年齢の問題かもしれません。違う女優が演じていたらまた違った演出になっていたのかもしれません。

そういう意味からは評価が分かれるかも知れません。

私個人的には後味の悪い作品を見るよりは、子どもたちの歌声に心を揺さぶれた日曜日ということを良かったと思っています。

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東京街歩き(神保町)~市ヶ谷

2012-11-05 10:22:57 | 写真日記

『さぼうる』という喫茶店は昔からある喫茶店です。

先日テレビでも紹介されていました。店の名前のさぼうるは「サボる」から来ているのではなく、スペイン語の「味」という意味だそうです。

何とも怪しい外見です。東京のど真ん中にある風景ではありません。

   

実は大変有名な店のようで、いろんな著名人が集まっている場所のようです。

でも、どうみても山小屋です。

以前店内にも入ったことがあるのですが、中もちょっと暗くて、壁一面にタイルが貼ってあって、落書きが一面に書き込まれている印象があります。

中には有名な人の落書きもあるように聞いています。

他にもランチを食べる店もいろいろあるようです。

この街はまさに老若男女が集う街です。いろんなジャンルが必要なんだと思います。

  

セブン・イレブンも街の雰囲気にとけ込んでいます。空気が読めるセブンというところでしょうか。

喫茶店が多いのもこの街の特徴です。

東京はコーヒーショップが多いのですが、そのほとんどは、チェーン店なのですが、この街はほんとの喫茶店です。

本を探して、買った本を片手にコーヒーを飲みながら時間を過ごすなんていいですね。

こういう文化に囲まれて過ごしてみたいですね。やっぱり田舎はいやだね~。

 

突然奇妙な建物が目に入ってきます。お笑い吉本の若手のシアターらしいのですが、それだけでなく、名画座も一緒にやっています。

ポスターは「明日に向かって撃て」や「雨に唄えば」のポスターがかかっていました。

こういう名画を大きなスクリーンで見られるというのはいいですね。

  

  

お酒が飲める店も古い建物があります。

地上げの中でもがんばってきたのかも知れないと思いながらリスペクトも込めて撮影しました。

早朝ではない時間に散策したいですね。

  

 
歩いて行く中で、上島珈琲の店がありました。懐かしい感じがしました。

今はさびれてしまって見る影もない徳山駅の駅ビルの3階に上島珈琲の店がありました。

高校時代も映画を観た帰りに必ず立ち寄っていました。

教員になってからもいろんな人とちょくちょく出かけていたように思います。

久しぶりに飲んだ上島珈琲はまろやかでおいしかったです。

街中にあふれているスタバやドトールより主張がすくないように思いました。

  

そのまま靖国通りをずっと歩いて市ヶ谷方面に向かいました。

古本市の本棚はずっと並んでいて、時間が許せばずっと見て歩くのにと残念な気持ちになりました。

 

少し歩くと岩波ホールがあります。

岩波ホールは何とも良い映画がかかっています。時間さえあれば…悔しい限りです。

カミュの自伝的映画は是非にも観たいですね。

歩いて行くと昔よく行った古本屋の看板が目に入りました。

この本屋では哲学・思想関係の本をよく買ったものです。

今でも我が家の押し入れの中にはこのテの本がたくさん眠っています。

こんな所にあったんだ…と久しぶりの感覚でした。

  

古くていい感じの店も見つけました。

昭和のにおいですね。

北の丸公園や、千鳥ヶ淵を横目で見ながら、靖国神社の壁をずっと見ながら歩いて行くと、そろそろゴールの市ヶ谷駅が見えてきました。

  

もう一度、コーヒーショップに寄って時間をつぶすことにしました。

朝から撮影してきた画像を見ながらポメラを使って、文章を打つことにしました。

前半の克明な文章はここで打ったものです。

こんなに街歩きをしていて会議にちゃんと出席しているのか、心配している人もいると思いますが、10時には会場に着いて出席しました。

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またまた東京に行って来ました。

2012-11-04 23:31:50 | 写真日記

11月3日(土)~4日(日)までまたまた東京に行きました。

宇部空港から飛行機で飛んだのですが、いつもと違い、少し遅い便で出かけました。これが失敗でした。

宇部空港の駐車場がいっぱいで停めるのに大変な苦労をしてしまいました。

無料駐車場の利点はあるもののこういう時には困ります。

東京の用事はいつもの障害児教育関係の会議です。今日集まったメンバーとは1年に7回くらい顔を合わせています。

しかも何年ものつきあいの人もいて、全国各地離れて住んでいるのが不思議なくらいです。

午後1時からの会議で、会場近くに着いたのが30分くらい前でした。

コンビニのおむすびとも考えたのですが、つも行く東京厨房というレストランに行きました。

のどの乾きが尋常ではなかったので、思わず「ビール!」と口走ってしまいました。

最近家でもあまり酒類を口にしていなかったので、昼間のビールはまわります。

牡蛎フライ定食を食べて会場に入ると「おい顔が赤いぞ。」とすぐに滋賀のYに気づかれてしまいました。

会議は1時から6時までびっちりあります。いつもながら濃い話に閉口してしまいます。

本当は自分もけっこうしゃべっているのですが…。会議が終わると懇親会という流れになります。

ですが、今回は疲れていることもあってホテルに直行することにしました。

ホテルはいつも利用している東京ドーム近くのホテルです。

この日は日本シリーズで巨人が王手をかけている試合だけに街全体が変な空気に囲まれていました。

チェックインして、食事に出ました。

一人で飲み屋に入ると異邦人状態になることは何度も経験しているので、それを避けて餃子の王将に行きました。

取りあえずのビールとセットを頼んだのですが、さすが餃子の王将です。量が半端ではありません。

隣の席の兄ちゃんに「餃子いらないか?」と声をかけようとも思ったのですが、面倒くさくなってやめました。

最近人付き合いが煩わしくなっています。結局かなり残してしまいました。

ホテル前のコンビニで水とお茶を買って部屋に入りました。

風呂に入ってすぐに誘眠剤を飲んでベッドに入りました。11時過ぎくらいに一度起きたものの、朝までぐっすりと眠ることができました。

二日目の会議は全国から別のメンバーが来ることもあって11時スタートです。

準備等もあるので10時半集合なのですが、それでもたっぷりと時間があります。

先日読んだ小説『森崎書店の日々』が気にいっていたので、神保町裏すじを散歩したくなりました。

もちろん店なんか開いているはずもなく、シャッターが降りているところを歩くことになるのですが、それでも歩いてみたいと思いました。

水道橋から白山通りを靖国通り方面に降りていくとすぐ神保町です。

交差点で以前撮った建物に出会いました。うなぎの升半です。いつ撮ったんだっけ?

まあ、撮る被写体はいつも同じようなものなので撮るものも限られているから仕方ありません。

神保町はちょうど古書店まつりの最終日にあたるのであちこち幟が立っています。

裏すじを歩きながら古い建物を探して歩きます。

タイ協会の建物は昭和のにおいたっぷりの建物です。こういう色合いが好きです。

  

 

神田すずらん通りを抜けていきます。すずらんという名前はよくある名前です。

よく荷物をしばったり、ボンボンに使用するビニールのひものことを東京地方では、スズランテープと呼ぶそうです。

裏通りにはマニアックな店が続きます。ロシア料理の店もいいですね。

 

50年代から60年代のジャズをLPレコードで聞かせる店もあります。

続きはまた今度ということで…

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忙殺状態です。

2012-11-01 23:07:41 | 日記

「最近ブログがUPしていないね」と友人から言われました。

そうなんです。確かに気にしてはいたのですが、パソコンの前に座るのですが、なかなか気持ちが入って行きません。

それと言うのもいろんな所に行って、いろんな人に出会い、いろんな子どもに出会う連続で、それを自分の中に消化できない状態でした。

10月は特に忙しくて保育園2園、幼稚園3園、小学校7校、中学校4校、会議1回、研修会2回、学習会1回とほとんどの日程を職場以外で過ごしました。

運動会のシーズンが終わったということが理由の1つです。

よその学校が落ち着くと、私は忙しくなるというのが特徴です。

人との出合いはいろんなことを吸収して帰ります。

中には嬉しい出合いがあったり、講演の後で、嬉しい感想を聞かせてもらうこともあります。

でも、時には自分では背負いきれないような矛盾をたくさん感じてしまうこともあります。

10月は重たい荷物の方が少し多かったように思います。

それが、ブログにも反映していたのかもしれません。

もう一つ、最近映画の感想が自分でもマニアックだなと思っています。

これも友人からの感想で指摘されました。

何気なく言った一言なんだろうけど、人の評価を気にしてしまう質のようです。

傍若無人に振る舞まっているように見せかけながら、実は人の評価を気にしてばかりいる小心者です。

背負っている部分を人に話せるといいのですが、一緒に共感できる人も少なく話題もまさに限定的なものが多いために難しいですね。

11月と月も変わったことだし、またブログに向かって独り言をつぶやいてみましょうか。

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