活眼明察日記

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原発投票条例 石原が居丈高に「作らぬ」

2012-02-13 22:00:39 | Weblog
原発のあり方を問う住民投票条例制定を求める署名集めも大阪に続き、東京でも必要数が確保できる見通しがついた。このことについて、石原慎太郎都知事は条例制定について2月10日、「作れるわけない。作るつもりもない」と事実上の排斥宣言をした。

石原が市民運動家らに対する、偏見や差別意識を抱いていることは先天的なものがある。知事としての終章を意識しているせいか、権力に汲々として、理由もなく態度を硬化させている姿は見るに絶えないものがある。

市民グループが条例制定を求めることは、自然の成り行きであり権利でもある。人災による東電福島第一原発は、未曽有の大災害へと発展した。放射性物質の放出は収まる気配はなく、汚染地域はいまなお大きく広がっている状況である。

政府・東電は「データ改ざん」や「事故隠し」に積極的に加担してきた。いまだに事故の真実は隠されたままである。だから地震大国のわが国に原発は要らない。

市民グループが石原に条例制定を直接請求するのは、汗水垂らしての結晶のたまものである。この動きを牽制する石原の度量のなさは折り込み済みだった。だが、ここまで居丈高に振る舞われると、底の知れない醜悪な態度としか映らない。腹黒さもまた健在である。

権力の座に長く居座り続けることは、あらゆる面で腐敗を来すこととなる。このような首長をいただく都民にとっては、この上ない不幸をもたらすのではないかと、いまさらながら危惧する次第である。


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