活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

佐川新国税庁長官が記者会見しないのは森友国有地売却疑惑で安倍晋三夫妻関与がばれることを心配する官邸の指示か

2017-07-30 17:45:00 | Weblog
財務省が森友学園に豊中市の国有地を8億2200万円を不当値引きして譲渡した件で、安倍晋三夫妻が関与していたことが巷間騒がれていますが、これは事実のようです。安倍は国会で「私も妻も一切関係ない。もし関わっていれば総理大臣も国会議員もやめる」と啖呵を切りました。

当時は財務省理財局長だった佐川宣寿氏が国有地を不当廉売したいきさつを国会で問われ、「交渉経過はすでに廃棄して今はない」と答弁。その数日後には「電子データとして記録されていないか」との質問に「復元することはできない」と、人を食った迷答弁をしたことも記憶に新しいところです。この問題を闇に葬る佐川氏の「黒子役」、実に見事なものでした。

そんな迷演技が安倍官邸に評価されたのか、今月5日、国税庁長官に栄転、就任しました。慣例では長官就任後2週間ほどでメディアを前に就任会見しますが、いつまで経っても開かれないので、メディア側が国税庁広報に問い合わせをしたそうです。返ってきたのは、「いつになるかわからない。開かない可能性もあるのでは」と、これまた頼りがいのないものだったそうです。それはそうかもしれませんよね。会見すれば批判を浴びることが「見え見え」ですから。

肝心かなめの佐川氏が下手にぼろを出したら、それこそ安倍は辞任しなければなりませんからね。このことは官邸側から「ほとぼりが冷めるまで会見を開かないように」と、固く釘を刺されているのですね。そう思うことにしますが、このままでは国税庁長官は「失格です」よね。国民の納税意欲にも影響することを考えれば、何をもたもたしているのでしょうか。

出世するためには権力にすがりつく佐川氏ですが、少しは文科省の前川喜平前事務次官の潔い生き様を見習ったらどうでしょうか。