活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

世界で唯一の被爆国日本が「核兵器禁止条約会議」に不参加を決めた罪と罰

2017-07-09 20:50:00 | Weblog
ニューヨークの国連本部で交渉が続けられていた「核兵器禁止条約」採択について7日投票があり、国連加盟国193か国のうち122か国が賛成票を投じて採択されました。

議長を務めたコスタリカのホワイト氏は採択された後の会見で、「広島と長崎の被爆者の存在が非常にありがたかった」として、敬意を表していました。議長の真摯な態度に比べ、日本がとった態度はまったく情けない限りです。なにしろ米政府高官から「欠席するように」と要求するメールがあり、その通りにしたというからです。

昨年5月にはオバマが米の現職大統領として、初めて原爆が投下された広島を訪れ、「核兵器を持たない世界を追い求めなければならない」と演説をしました。これを受けて安倍晋三は「核兵器を持たない世界を必ず実現する」と、あいさつをしています。それがどうでしょう。日本政府は条約に「署名することはない」との立場まで明らかにしたのです。これでは参加しなかった核保有国の米、ロ、中、英、仏と同じ振る舞いではないですか。

署名しない理由を問われた日本の国連大使は、「核保有国と非保有国の対立を深めるから」と、答えていましたが、被爆国を代表する立場のものではなく、詭弁そのものだといえます。こんな人物が被爆国の政府代表なのです。罪深く罰当たりだと思いませんか。日本と同じ戦争放棄と戦力の不保持を規定したコスタリカ憲法のもと、議長を務めたホワイト氏の「爪の垢でも煎じて飲めよ!」と言いたいです。