活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

自民二階幹事長が都議選演説で「新聞買ってもらっていることを忘れるな」とマスコミ批判したが読売・サンケイ読者は対象外だな!

2017-07-04 20:50:15 | Weblog
先月30日、自民党の二階俊博幹事長が都議選候補者の応援演説でよほど切羽詰まっていたのか知りませんが、「マスコミの人たちが選挙を左右すると思っていたら大間違いだ。我々はカネを払って新聞を買ってんだよ」とマスコミ批判を展開しました。ずいぶんとばかげた発言をするものですね。

このマスコミ批判は読売・サンケイは対象外だったことはもうお分かりのことと思います。それは安倍晋三の手に堕ちた「御用新聞社」として、あまりにも有名になり過ぎているからです。ですから二階発言は政府批判をする朝日、毎日、東京新聞のほか、全国地方紙を念頭にしていることは間違いのないところです。これら新聞社は都議選で自民党には逆風が吹き荒れていることを報じていました。有権者の動きも的確にとらえてくれていました。読売・サンケイ読者だったら気付かなかったのではないでしょうか。

最近の「共謀罪」法成立のことや「森友」学園に「加計」学園問題では、ろくな審議もしないで強行採決したり、不透明な国有地の値引き、必要もない獣医学部を国家戦略特区にした疑惑など、何ひとつ国民が納得する「解」が政府側から提供されることはありませんでした。

国民の間に政治不信が今まで以上に高まっていたのに、政府追随新聞社はそれを払拭する努力さえ見せませんでした。朝日、毎日、東京に常に主導権を握られていましたから、もうマスコミとは言えないと思います。

ところでマスコミの本分は政府批判にあります。批判しないで迎合してくれるマスコミほど権力に都合がいいことはありません。これで二階が都議選で聴衆に向かって批判の演説したことは読売、サンケイを除いた朝日、毎日、東京プラス全国地方紙の読者をターゲットにしたことがわかると思います。これじゃあ都議選に勝てっこないですよね。