Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

日本軍の強制

2007-12-29 06:49:37 | 憲法・非戦・平和
「検定意見の撤回」をせず、修正でお茶を濁して決着を図ろうとしています。
1609年に薩摩藩が琉球王国を征服し、明治政府が強制的に日本に組みこんだ「琉球処分」がいまも続いていると考えます。

「集団自決」に「軍の関与」復活 検定意見を実質修正(07年12月27日朝日)

沖縄戦の「集団自決」をめぐり、来春から使われる高校日本史の教科書検定で「日本軍の強制」が削除された問題で、渡海文部科学相は26日、教科書会社6社から出されていた訂正申請を承認した。「日本軍が強制した」という直接的な記述は避けつつ、「軍の関与」や「戦中の軍の教育」などによって住民が自決に追い込まれたと記しており、「集団自決が起きたのは、日本軍の行為が主たる原因」と読める内容になった。 以下略



教科書検定意見撤回を求める県民大会の大会決議を採録します。

教科書検定意見撤回を求める県民大会 大会決議文

 去る三月三十日、文部科学省は、平成二十年度から使用される高等学校教科書の検定結果を公表したが、沖縄戦における「集団自決」の記述について、「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現である」との検定意見を付し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させている。
 その理由として同省は、「日本軍の命令があったか明らかではない」ことや、「最近の研究成果で軍命はなかったという説がある」ことなどを挙げているが、沖縄戦における「集団自決」が、日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実であり、今回の削除・修正は体験者による数多くの証言を否定し歪曲しようとするものである。
 このため、これまで口を閉ざしていた多くの体験者が子供たちに誤った歴史を教えることの危機感から、辛い体験や真実をようやく語り始めている。
 また、去る大戦で国内唯一の地上戦を体験し、一般県民を含む多くの尊い生命を失い、筆舌に尽くしがたい犠牲を強いられた県民にとっても、今回の削除・修正が到底容認できるものではないことから、激しい怒りを示し、そのうねりは県内全体を揺るがす力となって、沖縄県議会での二度の意見書決議、四十一の市町村議会全ての意見書決議へと結びつき、さらには県内地方四団体や民間団体が相次いで文部科学省へ要請するなど、県民が一丸となって取り組む結果となった。
 これに対し、文部科学省は「教科用図書検定調査審議会が決定することであり、理解していただきたい」との回答に終始し、検定意見の撤回と「集団自決」に関する記述の回復を拒否し続けている。
 また、今回の教科書検定に際して、文部科学省はあらかじめ合否の方針や検定意見の内容を取りまとめた上で同審議会に諮問していること、諮問案の取りまとめに当たっては係争中の裁判を理由にし、かつ、一方の当事者の主張のみを取り上げていること、同審議会では「集団自決」の議論が全くなされていなかったことなど、新たな事実か相次いで判明したのにもかかわらず、依然として対応を改めようとしていない。
 教科書は未来を担う子供たちに真実を伝える重要な役割を担っている。だからこそ、子供たちに、沖縄戦における「集団自決」が日本軍による関与なしに起こり得なかったことが紛れもない事実であったことを正しく伝え、沖縄戦の実相を教訓とすることの重要性や、平和を希求することの必要性、悲惨な戦争を再び起こさないようにするためにはどうすればよいのかなどを教えていくことは、我々に課せられた重大な責務である。
 よって、沖縄県民は、本日の県民大会において、県民の総音として国に対し今回の教科書検定意見が撤回され、「集団自決」記述の回復が直ちに行われるよう決議する。

2007年九月二九日    9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会実行委員会)

(出典 世界臨時増刊号 沖縄戦と「集団自決」 岩波書店)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 1971年、復帰前の沖縄から南沙織というハーフのアイドルが「17才」という曲と共に現れました。 (晴走雨読)
2007-12-30 09:53:25
 何か彼女には、沖縄の歴史を背負っている感じがしました。
 
 最近は、沖縄出身の多くのタレントがいますが、皆、歴史を漂白されているような感じです。

 シンシア、君の声が、戻って来いよと囁くよ♪
 
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晴走雨読さま (管理人)
2008-01-06 19:14:05
コメントありがとうございます。

Cynthia

「17才」のプロモーションビデオの眩しすぎる肢体と長い髪が妙に印象に残っています。

17才
誰もいない海
二人の愛を確かめたくて
あなたの腕をすりぬけてみたの
走る水辺のまぶしさ
息も出来ないくらい
早く強くつかまえに来て
好きなんだもの
私は今生きている
(作詩 有馬三恵子 作曲 筒美京平)

1991年の紅白歌合戦に久々に登場しましたが、「17才」ではなく「色づく街」を歌いましたが「17才」を歌って欲しかったものです。
声が出ておらず残念な登場でした。
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