不覚にも風邪(幸いインフルエンザではありませんでした。)に罹り、主治医のところで血管注射を一本。
熱は一夜で治まったのですが、微熱があり寝床生活を強いられていました。
小難しい本は症状が悪化しそうで、彼女に文藝春秋3月号を買ってきてもらい、「道化師の蝶」(円城塔)と選者の選評を読みました。
なにせ意識不透明のまま目を通したので誤謬は否めませんが、読後感のメモを。
あっと言う間に、楽しく読めました。
論理的に異なっていると考えられるところが何箇所かありましたが、著者の認識と読み手の認識の差異で、どちらも肯定され否定される類でした。
また、この表現はふくよかに膨らみ派生するのに、一行で始末されていることを残念に思ったフレーズも幾つかありました。
シュレディンガー方程式なりハイゼンベルグの不確定性原理など量子論の考え方を日常生活の事柄(言葉)に置き換えると、このような理工系の人々が「ニヤッ」とする文章になると考えます。
「これは文字です」(2012.01.11)においてメモしましたように、「道化師の蝶」も同じように、エネルギーはスカラー量として読めますが、方向性は読み取れず、先哲の難儀さが垣間見えました。
作品中の「言語」を「林檎」、「イルカ」等に置き換えて読むことも出来ます。(述部はそれなりに読み替えが必要ですが。)
その方がもっと楽しめた気もしますが、著者に失礼かな?
選者の川上弘美は「シュレディンガーの猫」を引っ張り出して選評していますが正鵠を突いています、石原の選評はお話になりません。
(2012.02.10 記)
熱は一夜で治まったのですが、微熱があり寝床生活を強いられていました。
小難しい本は症状が悪化しそうで、彼女に文藝春秋3月号を買ってきてもらい、「道化師の蝶」(円城塔)と選者の選評を読みました。
なにせ意識不透明のまま目を通したので誤謬は否めませんが、読後感のメモを。
あっと言う間に、楽しく読めました。
論理的に異なっていると考えられるところが何箇所かありましたが、著者の認識と読み手の認識の差異で、どちらも肯定され否定される類でした。
また、この表現はふくよかに膨らみ派生するのに、一行で始末されていることを残念に思ったフレーズも幾つかありました。
シュレディンガー方程式なりハイゼンベルグの不確定性原理など量子論の考え方を日常生活の事柄(言葉)に置き換えると、このような理工系の人々が「ニヤッ」とする文章になると考えます。
「これは文字です」(2012.01.11)においてメモしましたように、「道化師の蝶」も同じように、エネルギーはスカラー量として読めますが、方向性は読み取れず、先哲の難儀さが垣間見えました。
作品中の「言語」を「林檎」、「イルカ」等に置き換えて読むことも出来ます。(述部はそれなりに読み替えが必要ですが。)
その方がもっと楽しめた気もしますが、著者に失礼かな?
選者の川上弘美は「シュレディンガーの猫」を引っ張り出して選評していますが正鵠を突いています、石原の選評はお話になりません。
(2012.02.10 記)
具合の悪いときは目は休めたほうがいいとは思うのですが・・・
もう大分回復されて読まれたり書かれたりしていらっしゃるんですよね? きっと。
ここで「一日不讀書口中生荊棘」が思い浮かびました。
読まずにいらっしゃるとコーヒーやタバコの様に禁断症状が現れますか?
・・・訊ね方が不真面目でしたでしょうか。
量子力学や波動力学に興味はあってもなかなかとっつけない文系人間です。
ところでこの方も北海道の方なのですね。
先だってご紹介されていた記事の方で、まさか荒井注を思い浮かべてしまったなどと低レベルさを曝すようでとても書けずにいましたがこの際書きました。
ではご無理なさらずにぼちぼちどうぞ。
駄文失礼致しました。
コメントありがとうございます。
吉本隆明の熱心な読者でも心棒者でもありません。
思想家、哲学者の様々な著作を読んでいて、書かれている考え方、事柄に対して、先哲はどのような考え方のもとに書かれているのかに関心があり、吉本隆明もそのうちの一人です。
普通、自己(個)を認識されていると、書かれている考え方、事柄に絡め取られることはありえないのですが、絡め取られた主義者、主義者もどきが溢れている、今日この頃です。
コメントありがとうございます。
文字を目にしない、ボーとする時間がない、煙草、珈琲が切れた等は、禁断症状が出ます。
こう考えると我がままの典型です。
抗日の義士については、まったく知識がありません。
ただ、伊藤博文は朝鮮併合に反対が自論だったと読んだことがあります。
真贋は不明です。