うわさの動物病院

いつもの散歩路にある、評判の良い動物クリニックに連れて行かれた。
着いた時、クリニックの隣の家から、いつもは無視する秋田犬と甲斐犬が出て来て、ちょっと興奮してしまった。

彼女は、このクリニックに慣れているようなので少し安心した。
順番が来て診察室に入ると、彼と若い先生に診察台兼体重計に乗せられた。
すぐ降りたかったけれどガマンした。

彼と彼女と若い先生に保定されて、偉そうで優しそうな先生にあちこち触られて、針を射されて、なんだかんだ言われて、終了した。

手続きをしている彼女を車に戻って待っていると、彼は安心した様子で僕をほめてくれた。
僕もなんだか身も心も軽くなった気がした。

家の玄関に入ると、ＨＡＬがお座りをして待っていてくれた。



「あれ？」