Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング560. 小説:小樽の翆488. 格好良く生きたいよね

2021年12月10日 | Sensual novel

 

続き・・・

ベーヤン「それで子供ができちゃったなんてすごいじゃん!!」

榊原「僕も、まさかとは思ったけど、畑が若いとできるんだね。人間の繁殖力っていうのかな、ものすごく旺盛なんだよ。だから地球を支配できた((*^▽^*))」

「自然妊娠?」

榊原「そうだよ。上さんが子供、子供って騒ぐから人工授精かなと考えたけど、そんなことする前にできちゃいました((*^▽^*))」

ベーヤン「やっぱ若い畑の力だよねぇー」

「それで子育ては?」

榊原「彼女の実家が大家族なのよ。だから預けておけば大勢の子供達に囲まれてちゃんと育ってゆくのよ。すごい社会だと思った。全然心配いらないのよ」

「日本じゃ核家族で、子供中心の生活だよね。自分達のしたいことができないなんて中国の世界みたいだな」

榊原「大人が子供につきあって暮らすなんておかしいよ。甘やかしているだけとしか思えないよね。それに日本じゃ老後になると自分で諦めるでしょう。もう歳だからと変な分別を促されたりして、自分で自分を老化に追い込むんだよ。それに社会も仕事をとりあげて、ハイ!、おしまい!!、あとは若い人に任せて・・でしょう」

「それって、やだなぁー。ケードボールもしたくないし((*^▽^*))。だからフィリピーナの力ってすごいよね。彼女たちの積極さが私の人生を変えてくれたし、それがなきゃ今頃建築家として自立していなかったと思う。第2の人生を前向きに変えてくれるよ!」

榊原「そうだよ。僕らの世代なんかに日本の若い女の子は近寄らないじゃない。でも僕は思うけど、他方で結婚適齢期をすぎて一人暮らしの女って日本には多いじゃないですか。あれって何が幸せなんだろうって不思議に思うよ」

「やっぱカップルというのが幸せ原単位なんだよ。日本なんかお一人様なんていわれてるけど、相方がいない人生なんてかたわもんですよ。結婚観とか恋愛観の勘違いなんだろうね!!」

((*^▽^*))

ベーヤン「それそれ!!」

榊原「だって、中肉中背の僕より若い人たちが、孫だといってはしゃぎ、そして老け込んでヨボヨボ歩く姿を見ていると、ああはなりたくないって思うもん。人生は最後まで現役で格好良く生きたいよね」

「同感!」

(拍手)

「フィリピンで建築家として活動をして、奥さんがダンサーでしょう。格好いいライフスタイルだよねぇー」

ベーヤン「やはり年老いても仕事ができるキャリアって必要だよ。職人がそうだもん。90歳人間国宝なんて当たり前のようにいるからね。だからサラリーマンライフスタイルが狂っているんだよ」

「今のアメリカの大統領ジョー・バイデンだって78歳、下院議長のナンシー・ペロシは81歳だよ。みんな若々しいよね。それが当たり前なんだよ。日本の社会は勘違いしたまま走っているわけだ・・・」

榊原「そんな勘違いには、つきあいたくないなぁーー」

(拍手)

・・・・

んな会話をしていたら、すっかり夜になった小樽の街が見える。

室内の灯りで照らされた窓の外には、大粒の雪が降り続けている。

そろそろ積もる頃だろうな。

今年は冬が早そうだ。

コメント
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