Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE392.  人間の体に優しい空間

2012年06月29日 | field work
 高さ63mのモアレ山に登った。不思議なことに息を切らすことなく階段が楽に上がれるのである。それにこの山の斜面はごろっと寝転ぶのに絶妙の斜度である。それは急すぎず座ってくつろぐには、調度よい傾斜である。言い換えればそれは人間の体に優しい空間なのである。
 モエレ沼公園は、既存のランドスケープデザイナーのような、小細工の効いた小さな空間の集合体ではなく、大きなボリュームをドンと配置し、園路も直線であるなど、これまでの公園のデザインとは趣を意にするが、そのことがこの公園の性格を際だたせている。
 それにしても鉄柵が邪魔だな。芝生の養生だろうか、それとも子供が落ちないための老婆心か。別に子供が転がり落ちようとそんなことは親の責任である。それに転がり落ちる勾配ではない。それよりもこういうランドスケープを壊している事の方が重大である。公園のランドスケープとは人間の歩く目線からの視界である。そういう視界に入り込む鉄柵は、公園全体のランドスケープを壊しているといってよい。
 とにかく、この公園をレンタサイクルで走り回った。

モエレ沼公園,2012年6月23日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1/1.3,f11.1/320iFinish
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