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Jesus Christ, Transcendent and Immanent 超越性と内在性
King of Kings
Part One: The Son of Man
The Days of Vengeance
David Chilton
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黙示録1:9-16
これら(ダニエル書)の記載は、ヨハネの序論的ビジョンとともに、キリストを描き出している。
足まで垂れた衣、胸に蒔かれた金の帯は、大祭司の公式衣裳を思わせる(cf. Ex. 28:4;29:5; 39:27-29; Lev. 16:4) 。
栄光と霊、光り輝く神のイメージ。
エポデを織るために、炎をイメージして着色されたリネン材。
メタリックカラーの金の糸を用いた、明るい赤と青の光沢のある混合素材。
燃えるような光:この箇所におけるキリストのビジョンによって得られる印象。
頭部と頭髪の純白 (like the Ancient of Days in Dan. 7)。
両眼から照射される燃え盛る炎(like the throne of Dan. 7 and the eyes of the Son of Man in Dan. 10)。
炉の中で放電する青銅のような足は金と銀の合金と関連(Mai. 3:2-3)。
これらが組み合わさって、栄光の燃え盛り、光り輝く炎の外観を呈するキリストの様を巧みに描写している。
その御顔は太陽の輝きのようだった。
キリストの栄光ある描写の締めは、突進する水のような主の御声。
言いたいことは明らか:復活し、変容したイエスは、神の栄光の受肉である。
16節。
右手に、7つの星を持っていた。
この光景はヨハネと読者たちに与えられたことを熟知すべき。
7つの星とは、プレイアデスとして知られる星雲を形成し、詩的には、古代において、ネックレスのような鎖をつなげたものを連想させる。
プレイアデスとは、おうし座の一部を形成し、ヨブ記9:5-9; 38:31-33、アモス5:8で述べられている。
春には、太陽はおうし座とともにあり(イースター)、プレイアデスはイエスの来臨と関連する抽象表現。
他の聖書箇所も、7つの星を握るお方は、万軍の創造主であり宇宙の保持者であることを明らかにする。
7つの星という抽象的表現法は、1世紀にはよく知られていて、よく使われていた。
7つの星は、政治的支配の象徴としてローマ皇帝のコインに彫られていた。
7つの星がキリストの手の中にあるというヨハネの大胆な記載は、当時の読者を驚かせたに違いない。
7つの星だけでなく、創造上の万物は、主イエスキリストの右手の中にある。
キリストは攻勢に出ており、ご自分の王権ゆえに闘おうとしていることをヨハネは明らかにする。
主の口からは両刃の剣が出ている。
主のことばは、救い、滅ぼすために働く。
このイメージはイザヤ書の預言からに引用(イザヤ11:4)。
黙示録では、異端者に対するキリストの態度を示すために使われる(2:16)。
そして、神のことばが国々を制覇することを示すために使われる(19:11—16)。
国々との闘いにあり、かつ完全勝利を得ると主は宣言する。
剥き出しの御言葉と、主の口から出る鋭く力ある両刃の剣によって(ヘブル4:12)。
ヘブル4:12
神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。